HERO
特撮作品に関するトークです。
近年の傑作ラッシュに、冷めていた熱も再燃?
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃』
<02/02/11up>
『ゴジラ』を劇場まで観に行かなくなってから、随分経ってしまいました(汗)。
平成以降は最初の2〜3作を観に行っただけなので、実に10年振りと言う事になるのでしょうか。
今回は平成『ガメラ』シリーズを手掛けた金子修介監督がメガホンを取るという事で、個人的に単純に期待できるほか、昭和29年の第1作を直接引き継ぐ形になるストーリーというのが非常に興味深く、また観に行った知人達の反応も良かったので足を運ぶ事に。
余談ですが、金子監督作品では『1999年の夏休み』もお気に入りです。
で、肝心の本編ですが。誤解を恐れずに言うならば、物凄く面白かったです!!
ゴジラは怖いし、バラゴンはラブリー(笑)だし、キャストは好みだし・・・。
宇崎竜童氏の演技がほぼ唯一最大の問題でしたが(爆)。
心配していた新山千春嬢は何の問題も無し。十分過ぎるほど頑張ってましたね!
葛山信吾さん(『クウガ』一条刑事役)の出番が少なかったのがちょっと残念(ぉ?
あと、1〜2カットのみのゲスト出演も多くて、そうした楽しみもありました(平成『ガメラ』シリーズ出演者中心だったのもまた面白い所)。一瞬で撃墜される戦闘機パイロットなんて、声で「もしや村田(雄浩)さん?」と思ったものの、まさか本当にそうだったとは・・・(苦笑)。
怪獣の造形も良かったです。
何よりゴジラのあの怖さ!! まず白目がとにかく怖い。
次に撮り方。パンフには今回身長60mって書いてありましたけど「絶対ウソじゃー!80以上はあるで!?」と思わず突っ込んでしまうほど巨大感抜群。
体表の表現も、第1作の物を意識してか刺々しさが抑えられているのに怖さは損なわれず。
バラゴン(婆羅護吽)はとっても犬チックでラブリー♪ 目元もパッチリで。それがゴジラに成す術も無くやられる姿が痛々しく映るのがゴジラの残虐性をより強く示す上で効果は大きく、おそらく製作側の狙いどおりなんだろうなぁ、と感じました。
「地底怪獣」の名に恥じない戦いぶりは見事でしたが(笑)、あの派手なやられ方といい、もしかしてこれってまんま噛ませ犬って事(ぉ!? 中に入っていた(操演)のが女性だった事にかなりビックリ、でした。
題名に名を連ねているにも関わらず今回予想以上に地味だったのがモスラ(最珠羅)。私は幼虫の方が好きなのですが、今回幼虫はアップ1カットのみですぐ繭になってしまうのでガックシ。
攻撃手段が少ないせいもあってやっぱり絡ませにくいんでしょうか。熱線をかいくぐりながらゴジラの頭に取り付いたりと頑張りましたが、今回は燐紛攻撃も出ないまま、最終的にギドラのフォロー&合体(?)役に留まりました。しかし何故モスラが「海の神」?
ギドラ(魏怒羅)で印象に残ったのは「動き」でした。過去に見た物とは随分違う動きに注目・・・持ち上げ、叩きつける首が本当に「重そう」なのが特に印象的。シーンに合わせて数種類の首を用意し、操演手段もその都度変え・・・という手法による物だそうで、納得。
モスラの力を得て、完全体「千年竜王・キングギドラ」となるシーンはハッタリが効きまくってて、単純に「おおーっ」って燃えちゃいました。
今作では、ゴジラの正体は「太平洋戦争で亡くなった人々の思念の集合体」なのでは、という考えが示されます。これを提唱する伊佐山老人(演じるのは天本英世氏!)そのものも含めてちょっとオカルトチックな部分もあって、そこに違和感を感じる人もいらっしゃるかと思いますが、その辺は存外サラッと流されちゃうのでお気になさらず(笑)。
予備知識無しで観に行った私はこの考えに結構素直に感心してしまって(<単純じゃのう・・・)、だからラストの「アレ」も、ただの「お約束」以上の捉え方をしてしまいました。
ゴジラが最初にその姿を表すのが、第1作での初出現場所・大戸島(実在はしません。余談ながら『究極超人あ〜る』の登場人物・大戸島さんごの名の由来でもあります・笑)である事や、上陸場所が焼津(奇しくも第1作が公開された昭和29年、ビキニ環礁での水爆実験により被曝した第五福竜丸の母港!)である事、更にゴジラの放った熱線により生じる強大なキノコ雲など、第1作最大のテーマだった「反戦・反核」が序盤はそこかしこに見え隠れしています。
ただ、金子監督自身が「堅苦しい映画にしたくなかった」と仰っている通り、中盤以降は怪獣同士のとにかく派手な戦闘シーンが中心となり、また最後は「主人公父娘の絆」が描かれて終わるため、上記の「反戦・反核」要素の数々が「第1作へのオマージュ」止まりで、メッセージにまで昇華されなかった事は少々残念。
エンタテインメント性を損なわず、かつ説教臭さも出さずに巧く融合させる事は確かに難しい事とは思いますが・・・。
始まってすぐ、明らかにハリウッド版『GODZILLA』でのそれと判るアメリカでの巨大生物出現事件を示し、「でもアレ、日本の学者連中はゴジラだって認めてないらしいぜ」みたいな事を言わせた(笑)くらいだから、この辺をもう少し突っ込んで、くどいくらい「これが『ゴジラ』だ!」的な物を見せてくれやしないか、とヘンな所で期待し過ぎたみたいです(笑)。
・・・最後にゴジラを打ち倒すのが「人間」の力だという所が、実は個人的に満足度の高い最大の理由です。「最終的には異形の力は全て失われて、人間だけが残る。さて、これからどうする?」みたいな話が好きなんですね、やっぱり。
エンディングテーマにアレとアレを持ってきたところに顔をほころばせたまま、非常に気持ち良〜く観終える事が出来ました♪
劇場版『仮面ライダーアギト 〜PROJECTG4〜』
<01/11/02up>
「それでも僕は、生きるために戦います!!」
と叫んだ、氷川君(G3−X)が勝利する、というお話。
本編とは時間軸が随分ずれてしまっているので(ギルス変身後の老化現象がまだ残っているetc.)、むしろ完全にアナザー・ストーリーとして観るのが正解かと。
そう踏まえた上で観れば、かなり楽しめる作品に仕上がっていると思います。ただ、レギュラーキャラの背景等については全く説明されないので、TVシリーズを未見の方にはオススメしかねますが。<つーかそういう人は観ませんって
話のメインはG3−X(氷川誠&小沢澄子))対G4(水城史朗&深海理沙)。
装着者に確実に死をもたらす禁忌のシステム・G4を用いる事に何の抵抗も持たない理沙と、その「死」を背負う事で初めて強くなれると信じる水城。
二人には、それぞれに「力」への渇望があり、そのための犠牲は全く厭わない。
「力」を得る事に対して、犠牲を払う事を当然として受け止めているためか(理沙は自分ではちっとも払ってませんが・・・)、G4の圧倒的な強さには説得力がある・・・ような錯覚をもたらします。
水城の主張と、翔一君のアドバイス(?)のそれぞれを受け、「生」と「死」の狭間で揺れ続ける氷川君。しかし真面目過ぎてそれがギャグにさえなってしまう(苦笑)彼の事、明確な答を出せないまま決戦へ。
そのさなかに飛び出すのが、最初に書いた台詞です。彼がここまでハッキリと自己主張するなんて、TVシリーズ中でもそうそう無い事なので、個人的には、単純に本作のキモとなる台詞、と言う以上に印象深い物となりました。
これがあるから、誰が何と言おうと彼が本作の主人公である、と言う事が出来ましょう。
それにしても、TVシリーズから感じていましたが、従来の仮面ライダーと違い、強化スーツを装着、というコンセプトのG3−Xだと、今回のように、ここぞという場面で素顔を晒しての演出が出来るのが独特で面白いな、とつくづく思います。
さて、本来の主人公である翔一君(アギト)。
本作では、もう一つの流れ(超能力者の子供達の話)を引っ張る形で活躍します。
本編のヒロインであり、やはり強い超能力の持ち主・真魚ちゃんが、それを取り入れG4を更に強化しようとする理沙によってさらわれ、これを救出に向かいます。
「真魚ちゃんを助けるために戦うなら、それがおれのいるべき場所なんだ!」って、(演じている賀集君もそう言ってますが)本編でもそこまで言わないような台詞が飛び出して、これも私としては良い感じでした。
シャイニングフォームへの過程が若干不明瞭な気もしますが、彼の死を予知した真魚ちゃんが、それを変えようと能力を尽くした結果だという事が伝わっていれば、余計な説明は不要という事なのでしょう。
で、(個人的に)肝心の涼君(ギルス)な訳ですが。
脇の脇(泣)。超能力者の子供の片割れ・レイ君に助力を請われての参戦となるのですが、ストーリー的には本当にそれだけ・・・ううぅ(涙)。
殺陣は相も変わらず無茶苦茶カッコ良いのですが。
エクシード姿のお披露目が数少ないハイライト。ただ、コレに関しては事前情報全くのゼロ、で観に行ったので、本気でビックリしましたけど。
まず何より片腕が「もげて」ビックリ。で、くっつけるのかな〜と思ってると、切り口からズルっと生えてきて二度ビックリ。更に背中から触手が生えて、爪が増えて・・・で三度ビックリ。
およそ仮面ライダー離れしたその姿ですが、インパクトはとにかく抜群でした。
(つづく)<おい・・・