■おすすめの本

子どもの本、アフリカの本の中から、自分で読んでみて、とってもとってもおもしろかった本をご紹介します。私の花丸印です。随時追加していきます。

アフリカにかかわる児童書のお薦めリストは新しくつくりました。

 


絵本

『おじいちゃんの口笛』 ウルフ・スタルク文 アンナ・ヘグルンド絵 菱木晃子訳 ほるぷ出版 老人ホームのおじいちゃんの出会いと別れですが、普通じゃない。何度読んでもいいんです。
『おふろだいすき』 松岡享子文 林明子絵 福音館書店 おふろから、動物が次々にとびだします。楽しい楽しい!
『おねえちゃんは天使』 ウルフ・スタルク文 アンナ・ヘグルンド絵 菱木晃子訳 ほるぷ出版 会ったことがないお姉ちゃんがでてくるんですが、さすがスタルクです。
『おふろやさん』 西村繁男作 福音館書店 銭湯の絵本です。いろんな人が出てきます。
『おぼえていろよ大きな木』 佐野洋子作 講談社 自分勝手なおじさんが主人公なんだけど、これがまたいいんだな。
『おやすみなさい、フラン
シス』
ラッセル・ホーバン文 ガース・ウイリアムズ絵 松岡享子訳 福音館書店 眠れないので、いろいろと想像をたくましくする子ども。
『おれは歌だ おれはここ
を歩く―アメリカ・インディアンの詩』
金関寿夫訳 秋野亥左牟絵 福音館書店 自然への畏敬の念に満ちた詩の数々。
『クリスマスまであと九日―セシのポサダの日』 マリー・ホール・エッツ作 たなべいすず訳 冨山房 メキシコの女の子のクリスマス物語。
『タンゲくん』 片山健作 福音館書店 タンゲくんは片目のねこです。半分ノラなんだけど。
『ちいさなもみのき』 マーガレット・ワイズ・ブラウン文 バーバラ・クーニー絵 上條由美子訳 福音館書店 心がほっこりあたたかくなるクリスマスのお話。
『チキチキチキチキいそいでいそいで』 角野栄子作 荒井良二絵 あかね書房 みんないそいでいる姿が、なんともこっけいなんです。
『父は空 母は大地』 寮美千子編訳 篠崎正喜絵 パロル舎 北米先住民の世界観を伝える絵本。
『どんどんちっちどんちっち』 川崎洋作 長新太絵 学研 楽しい楽しい言葉遊びの絵本。
『にちよういち』 西村繁男作 童心社 高知の市場の絵本です。私は市場が好きです。
『ピーターのとおいみち』 リー・キングマン文 バーバラ・クーニー絵 三木卓訳 講談社 森の中に暮らすピーターが、ひとりで学校まで歩いていきます。
『100万回生きたねこ』 佐野洋子作 講談社 大好き。ねこの表情がいつ見てもいい。
『ぼくからみると―どきどきしぜん』 高木仁三郎文 片山健絵 福音館書店 視点を変えて物を見るということについて、教えてくれます。
『ぼくはあるいたまっすぐ
まっすぐ』
マーガレット・ワイズ・ブラウン・坪井郁美文 林明子絵 ペンギン社 ぼくが歩いていくのです。
『みんなうんち』 五味太郎作 福音館書店 大きいぞうは大きいうんち。小さいねずみは小さいうんち。動物の後ろ姿がいい。
『もしもねずみにクッキー
をあげると』
ローラ・ニューメロフ文 フェリシア・ボンド絵 青山南訳 岩崎書店 想像がどんどんどんどんふくらんでいくのが楽しい。

              *さくまゆみこの翻訳した絵本については、こちらをごらんください。



読み物・なんてったっておもしろい

『イグアナくんのおじゃまな毎日』 佐藤多佳子著 偕成社 異質な存在を愛するようになるって、こういうことなんだな。
『イヌのヒロシ』 三木卓著 理論社 赤ちゃんのヒロシがおじいさんになるまでの犬の一生なんだけど、いいんだな。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』 オットフリート・プロイスラー著 中村浩三訳 偕成社 笑える笑える。うちの子どもたちも大笑いしました。
『カモメの家』 山下明生著 理論社 物はなかったけど時間はたっぷりあった瀬戸内海での少年時代。
『きのう、火星に行った。』 笹生陽子著 講談社 白けている少年が少しずつ熱くなっていく。
『キロコちゃんとみどりのくつ』 たかどのほうこ著 あかね書房 小2のキロコちゃんは、自分の意志をもっている緑色の靴(ミドリン・ミドロン)とどう折り合いをつけるか?
『クマと仙人』 ジョン・ヨーマン著 渡辺茂男・渡辺鉄太訳 のら書店 不器用なクマが仙人に弟子入りしたのはいいけれど……。上質のユーモア。
『グリーン・ノウのお客さま』 ルーシー・ボストン著 亀井俊介訳 評論社 老人と子ども、ゴリラと人間が、互いに尊厳を持った存在としてふれ合う。
『こわがってるのはだれ?』 フィリパ・ピアス著 高杉一郎訳 岩波書店 目に見えているものの裏側にもう一つの状況が影のように貼りついている世界。怖いけれどあたたかい。
『さて、ぼくは?』 モニカ・フェート著 松沢あさか訳 さ・え・ら書房 双子の片割れを亡くした男の子が自立への道を歩きはじめる。
『空色勾玉』 荻原規子著 徳間書店 上代の日本を舞台にした波瀾万丈で壮大なファンタジー。
『ちかちゃんのはじめてだらけ』 薫くみこ著 講談社 8歳の女の子が主人公。小さいときって、ほんとに私もこうだったなあ。
『遠い野ばらの村』 安房直子著 ちくま文庫 やさしくて、なつかしくて、歌うような情景が浮かび上がってくる。
『猫の帰還』 ロバート・ウェストール著 坂崎麻子訳 徳間書店 戦時下のさまざまな日常を猫の視点から描く。
『歯みがきつくって億万長者』 ジーン・メリル著 岡本さゆり訳 偕成社 サブタイトルが「やさしくわかる経済の話」。
『ヒーローなんてぶっとばせ』 ジェリー・スピネッリ著 菊島伊久栄訳 偕成社 男らしいって何? かっこいいってどういうこと?
『ベンはアンナが好き』 ペーター・ヘルトリング著 上田真而子訳 偕成社 9歳のベンが、ポーランドからやってきてクラスのみんなからいじめられるアンナが好きになる。
『炎のように鳥のように』 皆川博子著 偕成社文庫 誇り高い野生児の「子鹿」と、病弱な「草壁皇子」が交互に物語る。
『町かどのジム』 エリノア・ファージョン著 松岡享子訳 福武文庫 おじいさんが8歳の男の子にしてくれるほら話。
『ルドルフとイッパイアッテナ』 斉藤洋著 講談社 これが最初の作品だなんて信じられない。エンタテインメント一級品。

              *さくまゆみこの翻訳した読み物については、こちらをご覧ください。



読み物・魔法と不思議

『クラバート』 オトフリート・プロイスラー作 中村浩三訳 偕成社 閉鎖された社会のイデオロギーを打破するためには何が必要か。
『ゴースト・ドラム』 スーザン・プライス作 金原瑞人訳 福武書店 不思議でおもしろい。魔法と孤独。
『精霊の守り人』 上橋菜穂子作  偕成社 文化人類学者が書くハイファンタジー。
『地と潮の王』 末吉暁子作 藤川秀之絵 講談社 古代の日本を舞台にしたファンタジー。不思議なものが次々に登場。
『西風のくれた鍵』 アリソン・アトリー作 石井桃子・中川李枝子訳 岩波少年文庫 半世紀以上前に書かれた物語だが、ちっとも古くない。
『ふしぎの時間割』 岡田淳作・絵 偕成社 朝から夜までの学校を舞台に、スーパーナチュラルな現象が次々に起こる。
『魔女の宅急便』 角野栄子作 林明子絵 福音館書店 宮崎駿のアニメ映画の原作。13歳で自立する少女の冒険物語。
『魔法使いのチョコレートケーキ』 マーガレット・マーヒー作 シャーリー・ヒューズ絵 石井桃子訳 福音館書店 マーヒーの作品では、私はこれが一番好き。不思議がいっぱい!
『モモ』 ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳 岩波書店 モモの最大の特技は、ひとの話に耳を傾けること。
『忘れ川をこえた子どもたち』 マリア・グリーペ作 大久保貞子訳 冨山房 北欧の神話・伝説を下敷きにした不思議なファンタジー。

              *さくまゆみこの翻訳した読み物については、こちらをご覧ください。



読み物・新しい家族のかたち

『お引越し』 ひこ・田中作 ベネッセ 両親の離婚に立ち会う小6の少女レンコ。未来に向かうのがいい。
『おやすみなさい、トムさん』 ミシェル・マゴリアン作 中村妙子訳 評論社 母親に虐待されていた少年が疎開先で出会った偏屈な老人と心を通わせる。
『ぎょろ目のジェラルド』 アン・ファイン著 岡本浜江訳 講談社 母親のボーイフレンドに対して少女が抱く心理的葛藤。ユーモアたっぷりがいい。
『潮風のおくりもの』 パトリシア・マクラクラン著 掛川恭子訳 偕成社 家の前に置かれていた赤ちゃんとラーキン一家の触れ合い。
『ザ・ギバー』 ロイス・ローリー著 掛川恭子訳 講談社 近未来のすべてが管理された社会を描く怖い物語。
『シロクマたちのダンス』 ウルフ・スタルク作 菱木晃子訳 偕成社 別れた父親と母親の間で自分の場所をさがす少年。
『蛇の石(スネークストーン)秘密の谷』 バーリー・ドハティ作 中川千尋訳 新潮社 養子の少年が実母探しの旅に出る。
『それぞれのかいだん』 アン・ファイン著 灰島かり訳 評論社 ストーリーテリングのうまさ。子どもたちのたくましさ。
『のっぽのサラ』 パトリシア・マクラクラン作 金原瑞人訳 ベネッセ 子持ちのやもめ男のところに再婚相手募集の新聞広告を見てやって来たサラ。
『バイバイわたしのおうち』 ジャクリーン・ウィルソン作 小竹由美子訳 偕成社 離婚した父と母の間をスーツケース一つで行ったり来たりする少女。ユーモア+苦み。
『ヘンショーさんへの手紙』 ベバリー・クリアリー作 谷口由美子訳 あかね書房 親の別居や転居で自分の居場所がわからなくなった少年。
『メイおばちゃんの庭』 シンシア・ライラント著 斎藤倫子訳 理論社 血のつながりのないおじちゃんとおばちゃんを家族として。
『夜行バスにのって』 ウルフ・スタルク著 遠藤美紀訳 偕成社 元ボクサーで今は夜行バスの運転手をしているお父さんと、息子の心の交流。
『優しさ』 シンシア・ライラント作 桐山まり訳 新樹社 アンはシングルマザーで息子のチップと二人暮らし。ある日とつぜんアンはチップに自分は妊娠しているのだと打ち明ける。
『雪あらしの町』 ヴァージニア・ハミルトン著 掛川恭子訳 岩波書店 ハミルトンの作品ではなぜかこれが一番すき。
『レモネードをつくろう』 ヴァージニア・ユウワー・ウルフ作 こだまともこ訳 徳間書店 最底辺にいるシングルマザーと、ベビーシッターに雇われた少女のぶつかり合い、友情。



読み物と絵本・地平が広がる

『アジアその日その日』 飯沢耕太郎編 福音館書店 アジアの人の手になるアジアの暮らしを写した写真集。
『アップルバウム先生にベゴニアの花を』 ポール・ジンデル作 田中美保子訳 岩波書店 16歳のヘンリーとゼルダが退職した先生を訪ねていく。死に向かう先生から引き継ぐものは?
『あなたがもし奴隷だったら…』 ジュリアス・レスター文 ロッド・ブラウン絵 片岡しのぶ訳 あすなろ書房 奴隷というのはどういうものなのか。迫力があります。
『あのころはフリードリヒがいた』 ハンス・ペーター・リヒター作 上田真而子訳 岩波書店 ドイツの物語。フリードリヒはユダヤ人の少年。
『いちじくの木がたおれ ぼくの村が消えた』 ジャミル・シェイクリー著 野坂悦子訳 梨の木舎 イラクに育ったクルド人作家の体験に基づいた物語。
『弟の戦争』 ロバート・ウェストール作 原田勝訳 徳間書店 舞台は湾岸戦争時。イギリス人の弟の心がイラクの少年兵の中に入りこんでしまう。
『オーブンの中のオウム』 ヴィクター・マルティネス著 さくまゆみこ訳 講談社 メキシコ系アメリカ人の少年の日常。全米図書賞受賞作。
『彼の手は語りつぐ』(絵本) パトリシア・ポラッコ作 千葉茂樹訳 あすなろ書房 文字が読める黒人少年兵士ピンクスと、文字が読めない白人少年兵士シェルダンが南北戦争のさなかに出会う。
『さよならおじいちゃん…ぼくはそっといった』 エルフィー・ドネリー著 かんざきいわお訳 さ・え・ら書房 大好きなおじいちゃんの死。おじいちゃんがぼくに残してくれた手紙がいい。
『せかいいちうつくしい ぼくの村』 小林豊作 ポプラ社 戦争で破壊されるアフガニスタンを舞台にした絵本。
『世界でいちばんすてきなところ』 アン・キャメロン著 上田理子訳 文研出版 グアテマラの少年の日常。本来の学校。
『その時ぼくはパールハーバーにいた』 グレアム・ソールズベリー著 さくまゆみこ訳 徳間書店 日本軍の真珠湾攻撃の際、ハワイに暮らしていた日系人の家族。
『種をまく人』 ポール・フライシュマン作 片岡しのぶ訳 あすなろ書房 年齢も職業も出身地も肌の色も違う人たちが畑を通じてふれ合う。
『食べもの記』 森枝卓士著・写真 福音館書店 世界中の食べ物や食材が紹介されている。多様性が一目瞭然にわかる。
『地球生活記』 小松義夫著・写真 福音館書店 世界の住の多様性。いつ見てもいい。飽きない。
『地球人記』 小松義夫文・写真 福音館書店 世界の子どもたちの衣食住。みんな、生きてるっていいな、って顔してます。
『半分のふるさと―私が日本にいたときのこと』 イ・サンクム著 福音館書店 広島で生まれ15歳で韓国に帰った著者が語る日本での日々。
『ひいおばあちゃん』 モニカ・ハルティッヒ著 高橋洋子訳 講談社 泣き虫で皺だらけの魔女みたいな「ひいばあば」に対して、小2の女の子ヨシの気持ちがどう変化していくか。
『ぼくのお姉さん』 丘修三作 かみやしん絵 偕成社 ハンディキャップを背負った子どもたちを「可哀想」という視点に立たずに描いた短篇集。
『ヨーンじいちゃん』 ペーター・ヘルトリング作 上田真而子訳 偕成社 隅っこで隠居なんかしていないたくましいおじいちゃん。
『レーナ』 ジャクリーン・ウッドソン作 さくまゆみこ訳 理論社 貧しい白人の少女レーナと中産階級の黒人の少女マリーの友情と別れ。
『もちろん返事をまってます』 ガリラ・ロンフェデル・アミット著 母袋夏生訳 岩崎書店 少女ノアと脳性麻痺の少年の文通。たてまえだけでないのがいい。



YA文学

『穴』 ルイス・サッカー作 幸田敦子訳 講談社 祖先の伝説から今へとつながる現代の寓話。友情の物語でもある。
『シカゴよりこわい町』 リチャード・ペック作 斎藤倫子訳 東京創元社 無法者で痛快なおばあちゃん。最後がいい。
『十五歳の遺書』 アリス・D著 平井イサク訳 講談社 LSDを友だちにのまされたのがきっかけで麻薬にはまってしまう少女。
『スロットルペニー殺人事件』 ロジャー・J・グリーン作 宮下嶺夫訳 評論社 様々な人間の立場から一つの事件を見ていく面白さ。
『ダンデライオン』 メルヴィン・バージェス著 池田真紀子訳 東京創元社 ストリート、麻薬、暴力、コミューン。墜ちてゆく子どもたち。
『つきのふね』 森絵都/作 講談社 「今」と「ここ」に疲れを覚えながら、それでも何かをつかみたい十代。
『光草――ストラリスコ』 ロベルト・ピウミーニ著 長野徹訳 小峰書店 トルコを舞台に、いのちの循環と死と再生をテーマに繰り広げられる美しい物語。



子どもの心理を知るために

『いいこってどんなこ?』 ジーン・モデシット作 ロビン・スポワート絵 もきかずこ訳 冨山房 子どもを丸ごと受け入れて、うんと愛するための絵本。
『いないいないばあや』 神沢利子著 岩波少年文庫 光と影、明と暗の両方を抱える子どもの心と視線。
『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』 岩瀬成子著 PHP研究所 嘘をつかないと自分の尊厳が保てない子だっているのです。
『思い出のマーニー』 ジョーン・ロビンソン作 松野正子訳 岩波少年文庫 みんなは「内側」にいるのに、自分は「外側」にいると感じている少女。
『ガラスの家族』 キャサリン・パターソン著 岡本浜江訳 偕成社文庫 自分とまわりを傷つけずにはいられない11歳の少女。
『ごきげんなすてご』 いとうひろし作 徳間書店 下の子が生まれてかまってもらえないので家出をする女の子。お母さんの余裕がいい。
『ごめん』 ひこ・田中著 偕成社 私も息子が思春期のときにこの本を読めばよかった!
『たまごやきとウインナーと』 村中李衣著 偕成社 子どもの感受性って鋭いんだなあ、これが。
『ホーン岬まで』 森忠明著 くもん出版 少年の頃の、いつまでもたっても割り切れない割り算のような、もどかしい日々。


その他

『子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき) エリーズ・ボールディング著 松岡享子訳 こぐま社 子どもにも、外界の刺激から身をひいて孤独な時間をもつことが必要。内面を育むために。
『南と北の子どもたち――他者・世界へ』 楠原彰著  亜紀書房 生への欲求を枯渇させられた日本の子どもたちと、行きたいと叫びながら死んでゆく第三世界の子どもたち。



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