こんな本出してます
翻訳・児童文学
『マージともう一ぴきのマージ(チュウチュウ通り8番地)』(幼年童話)
エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 たしろちさと絵 あすなろ書房 2011年1月
8番地には、ちょっとドジな魔術師のマージが住んでいます。ある日、ふたごの呪文を唱えると、マージが2匹に! でも、後から出てきたマージ2号は何をやってもうまくできるのです。落ちこんだマージは家出をしようと思ったのですが…。またまた意外な展開になっていきます。(装丁:タカハシデザイン室 編集:吉田亮子さん、山浦真一さん)
原書 TAILS AND THE TWIN SPELL by Emily Rodda, 2005
『レトロと謎のボロ車(チュウチュウ通り7番地)』(幼年童話)
エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 たしろちさと絵 あすなろ書房 2010年11月
7番地のレトロは、車の修理屋さんで、夢の車サンダーバードを手に入れようとチーズをためています。ある日、そのレトロに助けを求める手紙が届きます。行ってみたレトロは、ボロ車をおしつけられたあげくに、盗難にあうというさんざんな目に。この巻も、チュウチュウ通りのあったかい仲間たちがすてきです。(装丁:タカハシデザイン室 編集:吉田亮子さん、山浦真一さん)
原書 KEVIN TO THE RESCUE by Emily Rodda, 2005
『クイックと魔法のスティック(チュウチュウ通り6番地)』(幼年童話)
エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 たしろちさと絵 あすなろ書房 2010年10月
6番地で暮らすのはクイック。「チーチーチックス」というガールズ・バンドのドラマーです。森の中で穴に落ちたおばあさんを助けたところ、不思議なことにずっとうまくドラムがたたけるようになり、一躍スターに! でも、金もうけしか考えないやつが、ネズミの世界にもいるんですよね。(装丁:タカハシデザイン室 編集:吉田亮子さん、山浦真一さん)
原書 QUICK-STICK’S MAGIC by Emily Rodda, 2005
『わたしは、わたし』(YAフィクション)
ジャクリーン・ウッドソン作 さくまゆみこ訳 すずき出版 2010年7月
少女トスウィアの一家はアフリカ系で、父親は警官です。その父親が、ある事件を目撃して法廷で証言することになったせいで、一家は生命の危険にさらされることになります。アメリカにには証人保護法という法律があり、一家はこれまでの人生を捨てて別人になり、よその土地に引っ越すことになります。でも、人生をリセットするのは、けっして簡単なことではないのですね。イーヴィーと名前を変えた少女トスウィアも、自分は何者なのか、どう生きていけばいいのか、と悩みます。(絵:吉實恵さん 編集:今西大さん)
原書 HUSH by Jacqueline Woodson, 2002
『モーツァルトはおことわり』 マイケル・モーパーゴ作 マイケル・フォアマン絵 さくまゆみこ訳 岩崎書店 2010年7月
世界一有名な天才バイオリニストのパオロ・レヴィがけっしてモーツァルトを演奏しなかったのには、深いわけがありました。読んで行くにつれ、ナチスの強制収容所にとらわれていた音楽家たちの悲劇とその後の物語が、浮かび上がってきます。フォアマンの絵は、青を基調にしたヴェニスの風景と、収容所を描く暗い色調とが対照的。(装丁:岡本デザイン事務所 編集:板谷ひさ子さん)
原書 THE MOZART QUESTION by Michael Morpurgo & Michael Foreman, 2006
『チャイブとしあわせのおかし(チュウチュウ通り5番地)』(幼年童話)
エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 たしろちさと絵 あすなろ書房 2010年7月
5番地には、ケーキ屋さんのチャイブが住んでいて、ネコイラン町いちばんのおいしいケーキをつくっています。ところが、ある日昔の友だちに出会ったことから、チャイブは、自分も生き方を変えてもっとおもしろいネズミにならなくては、と思いつめてしまいます。そして、慣れない仕事に挑戦してみるのですが、どれもうまくいきません。(装丁:タカハシデザイン室 編集:吉田亮子さん、山浦真一さん)
原書 LUCKY CLIVE by Emily Rodda, 2005
『レインボーとふしぎな絵(チュウチュウ通り4番地)』(幼年童話)
エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 たしろちさと絵 あすなろ書房 2010年4月
4番地に住むレインボーは、売れっ子ではないけれど、絵を描くのが大好きな画家です。ある日、レインボーのところに老ネズミホームの経営者から手紙が届きます。その手紙には、ホームに飾るための、大きくて楽しい絵を持ってきてほしいと書いてありました。でも、行ってみると、有名な画家たちも自分の絵を持ってきていました。エミリー・ロッダの楽しいお話です。(装丁:タカハシデザイン室 編集:吉田亮子さん、山浦真一さん)
原書 PINK-PAW’S PAINTING by Emily Rodda, 2005
『ゆかいな農場』(動物ファンタジー)
マルセル・エーメ作 さくまゆみこ訳 福音館書店 2010年3月
フランスの農場に暮らすデルフィーヌとマリネット姉妹と動物たちがくりひろげる物語が七編。めんどりがゾウに変身したり、キツネにそそのかされてニワトリたちが家出したり、ブタがやせるダイエットに夢中になったり、イノシシが学校に出かけていったり……。最初はセンダックの絵を使って英語から訳すはずが、事情あってフランス語から全部訳し直しました。(絵:さとうあやさん 装丁:森枝雄司さん 編集:松本徹さん)
原書 LE CONTES DU CHAT PERCHE by Marcel Ayme, 1934
『決戦のとき』(クロニクル千古の闇6)(冒険ファンタジー)
ミシェル・ペイヴァー著 さくまゆみこ訳 評論社 2010年3月
ガーディアン賞受賞。とうとう「クロ千」も最終刊になりました。最後まで残っていた最強の「魂食らい」との対決はどうなるのか? トラクとレンの恋は? ウルフの子どもたちは? 相変わらず読者をはらはらどきどきさせながら、いろいろなことを考えさせてくれます。読ませる力がある本ですね、やっぱり。この終わり方、私は好きです。(絵:酒井駒子さん 装丁:桂川 潤さん 編集:岡本稚歩美さん)
原書 GHOST HUNTER by Michelle Paver, 2009
『はみだしインディアンのホントにホントの物語』(YA小説)
シャーマン・アレクシー著 エレン・フォーニー絵 さくまゆみこ訳 小学館 2010年2月
全米図書賞とボストングローブ・ホーンブック賞などたくさんの賞を受賞した北米先住民作家の自伝的小説です。私は翻訳する作品を探すために原書でいろいろ読みますが、この10年ではいちばんおもしろかったもの。北米先住民の若者の今を知る好著というだけでなく、人間としての誇りとか、希望とか、生きるとは何かとか、そんなことも考えさせてくれます。すてきなおばあちゃんも登場します。(装丁:城所潤さん 編集:喜入今日子さん)
原書 THE ABSOLUTELY TRUE DIARY OF A PART-TIME INDHIAN by Sherman Alexie, 2007
*やまねこ賞読み物部門受賞
『フィーフィーのすてきな夏休み(チュウチュウ通り3番地)』(幼年童話)
エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 たしろちさと絵 あすなろ書房 2010年1月
大好評の「チュウチュウ通りのゆかいななかまたち」シリーズの第3弾。今度は子だくさんのお母さんネズミが主人公。なにしろ子どもが14匹もいて、フィーフィーは毎日大忙し。そんなお母さんのために、子どもたちは夏休みをプレゼントしようと考えるのですが……絵もかわいいし、ロッダさんのお話もすてきです。(装丁:タカハシデザイン室 編集:吉田亮子さん、山浦真一さん)
原書 FEE-FEE’S HOLIDAY by Emily Rodda, 2005
『ゴインキョとチーズどろぼう(チュウチュウ通り1番地)』(幼年童話)
エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 たしろちさと絵 あすなろ書房 2009年9月
「チュウチュウ通りのゆかいななかまたち」シリーズの第1弾。ストーリーテラーとしてのロッダさんの力がすばらしい。ストーリーがおもしろいだけじゃなく、ちょっと考えさせられるし。どの見開きにもかわいい絵がついているので、小学校低学年の子どもたちから読んでもらえます。(装丁:タカハシデザイン室 編集:吉田亮子さん、山浦真一さん)
原書 OLD BUN AND THE BURGLAR by Emily Rodda, 2005
『クツカタッポと三つのねがいごと(チュウチュウ通り2番地)』(幼年童話)
エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 たしろちさと絵 あすなろ書房 2009年9月
ハツカネズミを主人公にしたシリーズの2巻目です。ストーリーは、昔話の「三つの願い」を下敷きにしていますが、クツカタッポが願ったのは、お金でも物でもありません。ロッダさんが来日したときに幼年童話のシリーズを書いていらっしゃることを聞き、日本でも出したいと思いました。今後10番地まで続きます。(装丁:タカハシデザイン室 編集:吉田亮子さん、山浦真一さん)
原書 ONE-SHOE’S WISHES by Emily Rodda, 2005
『宇宙に秘められた謎』(ホーキング博士のスペースアドベンチャー2)
ルーシー&スティーヴン・ホーキング著 さくまゆみこ訳 佐藤勝彦監修 2009年7月
人気の宇宙冒険物語の2巻目です。物語もよくできていて、読んでいるうちに宇宙への関心がおのずと高まってきます。今回は、宇宙人はいるのか、地球以外に人間の住める場所はあるのか、なんていうあたりがテーマで、博士が子どもたちに向けて書いたコラムも掲載されています。私もこの本の翻訳に取り組む課程で、宇宙のことがいろいろわかってきました。(装画・挿画:牧野千穂さん 装丁:坂川栄治さん+田中久子さん 編集:津久井恵さん+松岡由紀さん+板谷ひさ子さん)
原書 GEORGE'S COSMIC TREASURE HUNT by Lucy & Stephen Hawking, 2009
『復讐の誓い』(クロニクル千古の闇5)(冒険ファンタジー)
ミシェル・ペイヴァー著 さくまゆみこ訳 評論社 2009年4月
今度の「クロ千」は、復讐がテーマ。大切な友人の命を奪ったのが〈魂食らい〉だという事実をつきとめたトラクは、復讐を誓って旅立ちます。そして復讐と、友情(愛)との間で揺れ動き……トラクも、レンも、ウルフも成長し(当然のことながら、オオカミのウルフの成長がいちばん早いのですが)、新たな事実が次々に明かされていきます。(絵:酒井駒子さん 編集:岡本稚歩美さん 装丁:桂川 潤さん)
原書 OATH BREAKER: CHRONICLES OF ANCIENT DARKNESS 5 by Michelle Paver, 2008
『テレビのむこうの謎の国』(冒険ファンタジー)
エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2009年4月
オーストラリア児童図書賞・最優秀賞を獲得した作品です。私はよくなくし物をするんですが、この本を読むと、そのなくし物がどこへ行ってしまったのか、よくわかります。バリアの向こうの謎の国にまぎれこんでしまったのです。どこにでもいそうなパトリックという少年のキャラづくりもいいし、ストーリーテラーとしてのロッダさんのうまさも全開!(絵:杉田比呂美さん 編集:山浦真一さん 装丁:タカハシデザイン室)
原書 FINDERS KEEPERS by Emily Rodda, 1990
『ジュリー --- 不思議な力をもつ少女』(小学館ファンタジー文庫)(フィクション)
コーラ・テイラー著 さくまゆみこ訳 佐竹美保画 小学館 2009年3月
2003年に出版されたハードカバーの文庫版です。超能力をもった女の子ジュリーが主人公。カナダ図書館協会最優秀児童図書賞とカナダ総督文学賞をとった物語が手軽に読めるようになりました。
『追放されしもの』(クロニクル千古の闇4)(冒険ファンタジー)
ミシェル・ペイヴァー著 さくまゆみこ訳 評論社 2008年4月
トラクは〈魂食らい〉に付けられたしるしのせいで、氏族たちから誤解されて追放の身に。寄り添ってくれるのは最初はオオカミのウルフだけ。やがてレンとベイルも駆けつけてきます。トラクは14歳、レンは13歳。そろそろ性別も意識するようになり、恋も芽生えそうです。これまでの謎のいくつかが明らかとなり、物語はますますおもしろくなってきています。(絵:酒井駒子さん 編集:岡本稚歩美さん 装丁:桂川潤さん)
原書 OUTCAST: CHRONICLES OF ANCIENT DARKNESS 4 by Michelle Paver, 2007
『あなたはそっとやってくる』(YAフィクション)
ジャクリーン・ウッドソン著 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2008年3月
ユダヤ系の少女エリーと、アフリカ系の少年ジェレマイアの、ラブストーリー。二人とも心の中にぽっかりとあいた穴を抱えています。それに、仲良く手をつないでいれば、街の黒人たちからも、白人たちからも、いぶかしげな目で見られます。からかう者たちもいます。つきささる視線や言葉をどうかわしていったらいいのでしょう。困難だらけの恋は切なくて苦しくて、それだからこそ二人の結びつきはしだいに強くなっていくのですが……。(装画:植田真さん 装丁:タカハシデザイン室 編集:山浦真一さん)
原書 IF YOU COME SOFTLY by Jacqueline Woodson, 1998
*読書感想画中央コンクール指定図書(中学校・高等学校)
『宇宙への秘密の鍵』(ホーキング博士のスペースアドベンチャー1)(宇宙冒険物語)
ルーシー&スティーヴン・ホーキング著 さくまゆみこ訳 佐藤勝彦監修 岩崎書店 2008年2月
エコ活動家を親に持つジョージは、ふとしたことから隣に住む科学者のエリック、その娘アニーと友だちになります。そしてエリックが持つスーパーコンピュータ「コスモス」が用意した不思議なドアから宇宙に飛び出し、彗星に乗って太陽系をめぐる旅に。ブラックホールをめぐるホーキング博士の研究の成果も説明されているし、星雲や天体の最新の写真も載っています。(装画・挿画:牧野千穂さん 装丁:坂川栄治さん+田中久子さん 編集:津久井恵さん+松岡由紀さん+板谷ひさ子さん)
原書 GEORGE'S SECRET KEY TO THE UNIVERSE by Lucy & Stephen Hawking, 2007
『白いキリンを追って』(冒険物語)
ローレン・セントジョン著 デイヴィッド・ディーン絵 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2007年12月
火事で両親をなくして、祖母と暮らすため南アフリカの鳥獣保護区にやってきた11歳のマーティーンは、白いキリンにまつわる不思議な伝説を耳にします。白いキリンは本当にいるのでしょうか? 密猟者との戦いや、マーティーンの出生の秘密もからむ、ドキドキハラハラの冒険物語です。(装丁:タカハシデザイン室 編集:山浦真一さん)
原書 WHITE GIRAFFE by Lauren St John, 2006
『ジュリーの秘密』(フィクション)
コーラ・テイラー著 さくまゆみこ訳 小学館 2007年9月
カナダの作家の、ちょっと不思議な雰囲気の作品。『ジュリー 不思議な力をもつ少女』の続篇。凡人は、未来を予見したり、人の心を読めたりすると便利だと思ってしまいますが、そんな超能力を持ってしまった本人は、不安に駆られるようです。今度のジュリーは、吹雪に閉じこめられたり、悪漢につかまった兄を助け出すために、超能力を使います。((絵:佐竹美保さん 装丁:岡孝治さん 編集:喜入今日子さん)
原書 JULIE’S SECRET by Cora Taylor, 1991
『魂食らい』(クロニクル千古の闇3)(冒険ファンタジー)
ミシェル・ペイヴァー著 さくまゆみこ訳 評論社 2007年4月
季節は冬。雪と氷の世界が広がります。この巻では、ウルフが魂食らいにさらわれてしまいます。自分の危険もかえりみず、とにかくウルフを捜して救い出そうとするトラクと、それを向こう見ずだと思いながらも助けてしまうレン。またまた手に汗握るストーリー展開です。6000年前という時代や人物の心理がきちんと書けているので、子どもばかりでなく大人も物語世界に入り込めます。酒井さん描く裏表紙のシロクマは必見!(絵:酒井駒子さん 編集:岡本稚歩美さん 装丁:桂川潤さん)
原書 SOUL EATER: CHRONICLES OF ANCIENT DARKNESS 3 by Michelle Paver, 2006
『ヘブンショップ』(フィクション)
デボラ・エリス著 さくまゆみこ訳 すずき出版 2006年4月
アフガンの子どもたちを描いてきたエリスが、今回はアフリカに出かけて子どもたちを取材し、エイズやエイズ孤児の問題に焦点を当てました。ジェーン・アダムズ児童図書賞銀賞の作品。主人公は13歳のマラウイの少女ビンティ。親をエイズで亡くし、親戚に引き取られますが、そこでこき使われたうえに盗みの疑いをかけられ、田舎のおばあさんを訪ねていきます。そのうちおばあさんも亡くなり、子どもたちだけで生きていく方法を考えます。あすなろ書房から出した『沈黙のはてに』と同じテーマですが、こちらは小学生高学年から。(絵:斎藤木綿子さん 編集:今西大さん 装丁:こやまたかこさん)
原書 THE HEAVEN SHOP by Debprah Ellis, 2004
『生霊わたり』(クロニクル千古の闇2)(冒険ファンタジー)
ミシェル・ペイヴァー著 さくまゆみこ訳 評論社 2006年4月
トラクが暮らす森を得体の知れない病が襲い、トラクはその治療法を捜しに旅立ちます。しかし海辺に出たトラクはアザラシ族の少年たちに捕らえられ、島に連行されてしまいます。魂食らいの意外な正体が暴かれていくこの巻は、海が舞台。レンとウルフも再び活躍します。1巻よりさらにおもしろさを増しています。(絵:酒井駒子さん 編集:岡本稚歩美さん 装丁:桂川潤さん)
原書 SPIRIT WALKER: CHRONICLES OF ANCIENT DARKNESS 2 by Michelle Paver, 2005
*ペイヴァーさんの近況や、シリーズについてのニュースは、評論社の「クロニクル通信」をご覧ください。
http://www.hyoronsha.co.jp/whatsnew/index.php
『ぼくはマサイ』(ノンフィクション)
ジョゼフ・レマソライ・レクトン著 さくまゆみこ訳 さ・え・ら書房 2006年2月
ケニア北部の遊牧民の子として生まれ、キリスト教の学校に入り、伝統文化と西欧文化の間で悩みながら成長した著者の半生記。ライオン狩りの恐怖、初めて学校に入ったときのとまどい、伝統的な遊牧民の暮らし、サッカーで大統領の応援を受けたこと、アメリカに渡るときの不安などが、素朴で真摯な語り口で語られていきます。渇きで死にそうになったとき牛の鼻をなめて生き延びたという話など、びっくりするようなエピソードも。(編集:服部義治さん)
原書 FACING THE LION: GROWING UP MAASAI ON THE AFRICAN SAVANNA by Joseph Lemasolai Lekuton, 2003
『沈黙のはてに』(フィクション)
アラン・ストラットン著 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2006年1月
HIV/エイズをテーマにし、プリンツ賞銀賞を受賞したYA文学です。舞台は南部アフリカ、主人公は16歳のチャンダ。母親と義父、妹二人、弟と暮らしています。義父がエイズになり、母親は自分もエイズにかかっていることを知り、子どもたちに迷惑をかけまいと一人で田舎に戻ります。「エイズ」という語はタブーで、口にすれば地域で仲間外れになるからです。同じようにエイズで両親を亡くした親友エスターと支え合いながら、チャンダが沈黙のタブーを破り、運命を切りひらいていこうとする物語。(イラストレーション:沢田としき 装丁:タカハシデザイン室 編集:山浦真一さん)
原書 CHANDA'S SECRET by Allan Stratton, 2004
『リトル・ソルジャー』(フィクション)
バーナード・アシュリー著 さくまゆみこ訳 ポプラ社 2005年8月
家族を皆殺しにされて少年兵になったカニンダは、ある日慈善団体に保護されて、いやいやながらアフリカからロンドンへやってきます。カニンダが考えているのは故郷に帰って敵の氏族を殺すことだけ。ロンドンでも同じくらいの年齢の子どもたちが「戦争」と称するギャング同士の喧嘩をしていて、カニンダはそれに巻き込まれたり、同じ学校にやってきた敵の氏族の子どもを殺そうとしたりします。アフリカの少年兵を扱ったリアリスティックな物語。(表紙絵:影山徹さん 装丁:鳥井和昌さん 編集:浦野由美子さん)
原書 LITTLE SOLDIER by Bernard Ashley, 1999
『オオカミ族の少年』(クロニクル千古の闇1)(冒険ファンタジー)
ミシェル・ペイヴァー著 さくまゆみこ訳 評論社 2005年6月
舞台は今から6000年も前の北の国。主人公の少年トラクは悪霊にとりつかれたクマに父を殺され、孤児になってしまいます。しかも、そのクマを退治するために精霊の山に行くという使命を負わされます。旅の仲間は、オオカミの子ウルフと、ワタリガラス族の少女レン。ハラハラ、ドキドキの連続です。 あの「ハリー・ポッター」より契約金が高かったという噂の本! 内容はハリ・ポタよりずっと面白いと私は思っています。6巻続くシリーズの第一弾。(絵:酒井駒子さん 編集:竹下純子さん、岡本稚歩美さん 装丁:桂川潤さん)
原書 WOLF BROTHER by Michelle Paver, 2004
『ヒットラーのむすめ』(フィクション)
ジャッキー・フレンチ著 さくまゆみこ訳 すずき出版 2004年12月
オーストラリア児童図書賞・最優秀賞を受賞した作品です。ある雨の日スクールバスを待っているときに、アンナは「ヒットラーには娘がいて……」というお話を始めます。マークは、アンナの作り話だと思いながらも、だんだんその話に引き込まれ、「もし自分のお父さんがヒットラーみたいに悪い人だったら……」「みんなが正しいと思っていることなのに、自分は間違っていると思ったら……」などと、いろいろと考え始めます。物語としてとてもうまくできています。(絵:北見葉胡さん 装丁:鈴木みのりさん 編集:今西大さん)
原書 HITLER'S DAUGHTER by Jackie French, 1999
*産経児童出版文化賞JR賞(準大賞)受賞
『ふしぎの国のレイチェル』(フィクション)
エミリー・ロッダ著 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2004年12月
「リンの谷のローワン」シリーズでおなじみのロッダさんが書いた、おかしなおかしな物語。オーストラリア児童図書賞・最優秀賞を受賞しています。風邪をひいて退屈していたレイチェルは、いつのまにかユニコーンに乗って、空にブタが浮かぶふしぎな次元に入り込んでしまいます。おまけに出会ったおばあさんも、おじいさんも、どこかおかしい! ロッダさんのユーモアのセンスが全開になり、謎解きもあって、たのしく読める一冊です。(絵:杉田比呂美さん 装丁:高橋雅之さん 編集:山浦真一さん、佐近忠弘さん)
原書 PIGS MIGHT FLY by Emily Rodda, 1986
*緑陰図書選定
『カマキリと月--南アフリカの八つのお話』(フィクション)
マーグリート・ポーランド著 さくまゆみこ訳 福音館書店(福音館文庫F-11) 2004年4月
南アフリカに古くから住んでいる人々の世界観や宇宙観をよりどころにして書かれた、八つの動物ものがたり。主人公の動物たちが、自然の中でいとなむ暮らしや冒険の物語には、私たちを深いところから元気にしてくれる優しい力があふれています。南アフリカでパーシー・フィッツパトリック青少年文学賞を受賞しています。(絵:リー・ヴォイトさん 装丁:辻村益朗+大野隆介さん 編集:松本徹さん)
原書 THE MANTIS AND THE MOON by Marguerite Poland, 1979
*産経児童出版文化賞受賞の本の再刊です。
『ジュリーー不思議な力をもつ少女』(フィクション)
コーラ・テイラー著 さくまゆみこ訳 小学館 2003年10月
カナダ図書館協会最優秀児童図書賞とカナダ総督文学賞をとった作品です。ジュリーには、ほかの人には見えないものが見えています。幼いころは作り話がじょうずだと言われましたが、物心ついてからは普通と違うことが不安で、どうしていいかわからなくなることもあります。でも、まわりに人には、この気持ちはなかなかわかってもらえません。ある日、ジュリーは空に浮かぶ船を見ました。これはいったい何を意味しているのでしょう? ジュリーは心配でたまらなくなります。(絵:佐竹美保さん 装丁:岡孝治さん 編集:喜入今日子さん)
原書 JULIE by Cora Taylor, 1985
『ローワンと白い魔物』(リンの谷のローワン5)(冒険ファンタジー)
エミリー・ロッダ著 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2003年7月
お待たせいたしました! ローワン・シリーズの5作目です。リンの谷はいつまでも白い雪にとざされ、おまけに山の上からは白い魔物が這い出てきます。食料がなくなり、村人たちは山をおりて避難する羽目になってしまいました。なんとかして冬を終わらせて春をもたらそうと、またローワンが活躍します。今度はノリス、シャーラン、ジールと一緒の冒険です。(絵:佐竹美保さん 装丁:丸尾靖子さん 編集:山浦真一さん、佐近忠弘さん)
原書 ROWAN OF THE BUKSHAH by Emily Rodda, 2003
『ローワンとゼバックの黒い影』(リンの谷のローワン4)(冒険ファンタジー)
エミリー・ロッダ著 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2002年12月
ローワン・シリーズの第4作目。妹のアナドが怪物に誘拐されたため、ローワンはゼバックの地に乗り込んでゆく。そこで出会ったのが、絹に絵を描いてきた家族。そして、300年ものあいだ隠されていたリンの歴史の秘密が明らかになる。(絵:佐竹美保さん 装丁:丸尾靖子さん 編集:山浦真一さん、佐近忠弘さん)
原書 ROWAN AND THE ZEBAK by Emily Rodda, 1999
『ミラクルズ ボーイズ』(フィクション)
ジャクリーン・ウッドソン著 さくまゆみこ訳 理論社 2002年11月
ニューヨークのハーレムで、三人の兄弟が生き抜いていく物語。コレッタ・スコット・キング賞を受賞しています。兄弟の父はアフリカ系アメリカ人で、池で溺れそうになった白人女性を助けて自分が死んでしまう。兄弟の母はプエルトリコ人で、病気で死んでしまう。残された息子たちは、それぞれがトラウマを抱えているのですが……。(絵:沢田としきさん 装丁:高橋雅之さん 編集:小宮山民人さん、奥田知子さん)
原書 MIRACLE'S BOYS by Jacqueline Woodson, 2000
『ローワンと伝説の水晶』(リンの谷のローワン3)(冒険ファンタジー)
エミリー・ロッダ著 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2002年1月
『ローワンと魔法の地図』『ローワンと黄金の谷の謎』に続くローワン・シリーズの第3作目。不思議な呼び出しを受けたジラーとローワンは、海辺にあるマリスの町まで出かけていきます。ところが、マリスでは〈水晶の司〉の地位をめぐって3種族が争っており、ローワンは思わぬ冒険にひきずりこまれてしまいます。最後のどんでん返しには、うなってしまいました。オーストラリア児童図書賞次点作品。(絵:佐竹美保さん 装丁:丸尾靖子さん 編集:山浦真一さん、佐近忠弘さん)
原書 ROWAN AND THE KEEPER OF THE CRYSTAL by Emily Rodda, 1996
『奇跡の子』(フィクション)
ディック・キング=スミス著 さくまゆみこ訳 講談社 2001年7月
キング=スミスが自分でいちばん気に入っているという作品。イングランドの田舎の牧場にある日捨てられていた男の子は、障害を背負っていたものの、馬や鳥やキツネやカワウソたちと心を通わせることができました。この少年が、まわりの人々や動物と交流をしながら生きた軌跡をたどります。宮澤賢治の『虔十公園林』を思わせるような、愉快な作品が多いキング=スミスとしては異色のしみじみとした作品です。(絵:華鼓さん 装丁:野崎麻理さん 編集:中田雄一さん)
原書 THE CROWSTARVER by Dick King-Smith, 1998
『ローワンと黄金の谷の謎』(リンの谷のローワン2)(冒険ファンタジー)
エミリー・ロッダ著 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2001年7月
『ローワンと魔法の地図』に続くローワン・シリーズの第2巻。リンの村が闇に潜む敵の魔手におびやかされ(といってもこの辺が普通の物語とはひと味ちがいます)、弱虫のローワンが、こんどは〈旅の人〉の少女ジールと一緒に空を飛び、またまた思いがけない冒険をすることになります。どきどきワクワクのエンタテイメントですが、ある意味では自然の力の恐ろしさと素晴らしさを描いた作品ともいえると思います。(絵:佐竹美保さん 装丁:丸尾靖子さん 編集:山浦真一さん、佐近忠弘さん)
原書 ROWAN AND THE TRAVELLERS by Emily Rodda, 1994
『メイゾンともう一度』(マディソン通りの少女たち3)(フィクション)
ジャクリーン・ウッドソン著 さくまゆみこ訳 ポプラ社 2001年4月
「マディソン通りの少女たち」の第3巻。新しい学校に通い始めたメイゾンとマーガレットですが、メイゾンの前には蒸発した父親が現れます。マーガレットは、不自然なダイエットに苦しんだり、メイゾンとの仲がぎくしゃくするのに悩んだりします。キャロラインという白人の少女や、ボーという黒人の少年とも友だちになって、二人は成長していきます。(絵:沢田としきさん 装丁:鳥井和昌さん 編集:米村知子さん)
原書 BETWEEN MADISON AND PALMETTO by Jacqueline Woodson, 1993
『シャーロットのおくりもの』(古典名作)
E.B.ホワイト著 ガース・ウィリアムズ絵 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2001年2月
1952年にアメリカで出版されて以来、ずっと読み継がれてきた動物ファンタジーの古典です。以前別の出版社から出ていた翻訳は、今の子どもには少し読みにくくて残念だと思っていました。今回まったく新たに訳し直す機会をあたえられ、今の子どもにも充分読んでもらえるようになったのではないかと思います。(装丁:丸尾靖子さん 編集:山浦真一さん、草野浩子さん)
原書:CHARLOTTE'S WEB by E.B.White, 1952
『青い丘のメイゾン』(マディソン通りの少女たち2)(フィクション)
ジャクリーン・ウッドソン著 さくまゆみこ訳 ポプラ社 2001年1月
「マディソン通りの少女たち」の第2巻。私立の寄宿学校に転校したメイゾンは、白人の少女たちの仲間にも、黒人の少女たちの仲間にも入れず、孤独な日々を過ごします。作者のウッドソンは、今年コレッタ・スコット・キング賞を受賞しました。感受性の強い少女が生きていくのは、昔も今もそう簡単なことではないようです。(絵:沢田としきさん 装丁:鳥井和昌さん 編集:米村知子さん)
原書 MAIZON AT BLUE HILL by Jacqueline Woodson,1992
『マーガレットとメイゾン』(マディソン通りの少女たち1)(フィクション)
ジャクリーン・ウッドソン著 さくまゆみこ訳 ポプラ社 2000年11月
ニューヨークに住むアフリカン・アメリカンの少女の友情物語。『レーナ』の作者ジャクリーン・ウッドソンが自分の子ども時代を思い出して書いたシリーズ〈マディソン通りの少女たち〉の1巻目です。祖母に育てられたメイゾンと、父を亡くしたマーガレットが主役ですが、超能力をもつデルさん、北米先住民のおばあちゃんなど脇役も魅力的です。(絵:沢田としきさん 装丁:鳥井和昌さん 編集:米村知子さん)
原書 LAST SUMMER WITH MAIZON by Jacqueline Woodson,1990
*このシリーズを対象にJBBYオナーリスト翻訳者賞をいただきました。
『ローワンと魔法の地図』(リンの谷のローワン1)(冒険ファンタジー)
エミリー・ロッダ著 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2000年8月
バイロンベイに行ったときに探し出した本です。オーストラリア児童図書賞・最優秀賞にかがやく、小学校中級から読めるファンタジー。全5巻のシリーズもので、どの巻でも弱虫の男の子ローワン君が、いつのまにか冒険にまきこまれてしまいます。わたしは、ハリー・ポッターよりこっちのシリーズの方がよっぽど面 白いと思っています。本屋さんでも売れてます。子どもたちから手紙がくるのが何よりうれしい。(絵:佐竹美保さん 装丁:丸尾靖子さん 編集:山浦真一さん)
原書 ROWAN OF RIN by Emily Rodda, 1993
*毎日新聞青少年読書感想文全国コンクール課題図書選定
『ゾウの王パパ・テンボ』(フィクション)
エリック・キャンベル著 さくまゆみこ訳 徳間書店 2000年6月
舞台は東アフリカのタンザニア。儲けと復讐のために象牙狩りをする男と、大きなゾウの戦い。キャンベルの前作『ライオンと歩いた少年』と同じように、この作品でも人間の子ども(この本では少女)と野性の獣(この本ではゾウ)が心を通 わせあう瞬間が描かれています。スリルとサスペンスがいっぱい。(挿絵:有明睦五朗さん 編集:米田佳代子さん)
原書 ELEPHANT GOLD by Eric Campbell, 1996
『スチュアートの大ぼうけん』(古典的フィクション)
E.B.ホワイト著 ガース・ウィリアムズ絵 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2000年5月
映画スチュアート・リトルの原作。人間の一家にネズミの子が生まれるという不思議な設定ですが、映画ではあまりにも奇妙だと思ったのか、スチュアートは最初からペットという設定になっています。2000年夏に映画が日本にもやってきて私も見ました。(編集:山浦真一さん)
原書 STUART LITTLE by E.B.White, 1945
『ぺちゃんこスタンレー』(絵物語)
ジェフ・ブラウン著 トミ・ウンゲラー絵 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 1998年12月
昔イギリスにいたとき、下宿先の子どもたち3人がげらげら笑いながら大喜びした絵物語。ウンゲラーの絵もとっても味があって面 白いんです。いくつか出版社に持ち込んだけど断られて、やっとあすなろで出してくれました。でも、もう何度も刷を重ねています。(編集:山浦真一さん)
原書 FLAT STANLEY by Jeff Brown, 1964
『オーブンの中のオウム』(YAフィクション)
ヴィクター・マルティネス著 さくまゆみこ訳 講談社 1998年11月
メキシコ系アメリカ人の詩人が初めて書いたYA文学で、チカーノの少年の息づかいが伝わってきます。オリジナルも全米図書賞など受賞してます。特殊な表現がたくさん出てくるので、作者に何度もe-mailで問い合わせたりして苦労したせいか、忘れっぽい私が今でもそれぞれの場面 をしっかり覚えています。(表紙絵:木村タカヒロさん 装丁:鈴木成一さん 編集:神田侑子さん、長田道子さん、沼田敦子さん)
原書 PARROT IN THE OVEN by Victor Martinez, 1996
*産経児童出版文化賞受賞
『レーナ』(YAフィクション)
ジャクリーン・ウッドソン著 さくまゆみこ訳 理論社 1998年10月
作者は30代のアフリカン・アメリカンの女性で、私、この人の大ファンです。表現はとてもリリカルなのに、きちんと社会問題(この作品は、人種問題、児童虐待など)を扱っているんです。父と娘二組の物語でもあります。ぜひ読んでください。沢田さんの表紙絵がまたいいんですね。ジェーン・アダムズ児童図書賞銀賞とコレッタ・スコット・キング賞銀賞の作品。(絵:沢田としきさん 装丁:高橋雅之さん 編集:平井拓さん)
原書 I HADN'T MEANT TO TELL YOU THIS by Jacqueline Woodson, 1994
『もうひとつの「アンネの日記」』(ノンフィクション)
アリソン・レスリー・ゴールド著 さくまゆみこ訳 講談社 1998年7月
アンネの友人の、今でもイスラエルに生きている女性の苦難の人生を、聞き書きした作品です。アンネのケースが特殊ではなかったことがよくわかります。(装丁:森枝雄司さん 編集:中田雄一さん)
原書 MEMORIES OF ANNE FRANK by Alison Leslie Gold, 1997
*産経児童出版文化賞大賞受賞
『その時ぼくはパールハーバーにいた』(フィクション)
グレアム・ソールズベリー著 さくまゆみこ訳 徳間書店 1998年7月
真珠湾奇襲のときハワイに暮らしていた日系ハワイ人の少年とその一家の物語。著者のお父さんは、第二次大戦の日本軍との戦いで戦死しているのですが、それでもこういう物語が書けるのですね。オリジナルは、スコット・オデール賞を受賞しています。表紙絵を描いているのが横山隆一さんのお嬢さんなので、トミカズ少年はどこかフクちゃんに似ています。(表紙絵:横山ふさ子さん 装丁:森枝雄司さん 編集:米田佳代子さん)
原書 UNDER THE BLOOD-RED SUN by Graham Salisbury, 1994
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