こんな本出してます
翻訳・絵本
『おとうさん おかえり』 マーガレット・ワイズ・ブラウン文 スティーヴン・ サヴェッジ絵 さくまゆみこ訳 ブロンズ新社 2011年2月
マーガレット・ワイズ・ブラウンが文章を書いたのは1940年代初頭で、戦争からお父さんたちが帰ってくる時代でした。サヴェッジは父親の自分が仕事を終えて娘のもとへ帰っていくことをイメージして、2年間かけて絵を書きました。サヴェッジのHPのこの絵本のページの下にあるSee Videoをクリックすると、リノリウム板を切って版画をつくっていく創作過程がわかります。(装丁:坂川事務所 編集:沖本敦子さん)
原書 THE FATHERS ARE COMING HOME by Margaret Wise Brown and Stephen Savage, 2010
『おはよう』(くまのテディ) レスリー・フランシス文 ローラ・クーパー絵 さくまゆみこ訳 日本キリスト教団出版局 2011年2月
装丁家・桂川さんの息子さんであり「歩く会」の仲間でもあるリョウ君が、子どものときに好きだった絵本です。くまのぬいぐるみテディのなにげない一日が、クラシックな絵とともに語られていきます。青短のクリスチャンの先生が、だれよりも早く「広告見ましたよ!」と言ってくださいました。(編集:桂川 潤さん 編集:土肥研一さん)
原書 GOOD MORNING by Leslie J. Francis & Nicola M. Slee, 1990
『まちのいぬ と いなかのかえる』 モー・ウィレムズ文 ジョン・J・ミュース絵 さくまゆみこ訳 岩波書店 2011年2月
春・夏・秋・冬のそれぞれの美しい風景を舞台に、町の犬といなかのカエルの友情と喪失と再生の物語が展開していきます。ミュースのどことなく素人っぽい絵が、私はけっこう好きです。うちの犬とよく似た犬(うちのコナツはもっと小さいし、足が短いですが)が登場しています。(編集:須藤 建さん)
原書 CITY DOG, COUNTRY DOG by Mo Willems & Jon J. Muth, 2010
『むこうがわの あのこ』 ジャクリーン・ウッドソン文 E.B.ルイス絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2010年11月
こっち側とむこう側の境目には長くつづく高い柵があります。こっち側にはアフリカ系の人たちがくらし、むこう側には白人が住んでいます。でも、女の子たちは、その境目を文字どおり乗りこえていくのです。おかげで未来も変わっていきそうです。(装丁:則武 弥さん 編集:相馬徹さん)
原書 THE OTHER SIDE by Jacqueline Woodson & E.B. Lewis, 2001
『さあ、ひっぱるぞ!』 ケイト・マクマラン文 ジム・マクマラン絵 さくまゆみこ訳 評論社 2010年6月
体は小さいながら、大きな港で毎日大活躍するタグボートを主人公にしたゆかいな絵本です。『さあ、食べてやる!』で、目立たないけどなくてはならない車を主人公にした絵本を出版したコンビが、今度は目立たないけどなくてはならない船を主人公にしました。(編集:吉村弘幸さん)
原書 I’M MIGHTY! by Kate & Jim McMullan, 2003
『ライオンとねずみ』 ジェリー・ピンクニー作 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2010年5月
イソップ物語の中の有名なお話を、アフリカ系の画家ピンクニーが東アフリカのセレンゲティ国立公園を舞台に描きました。ライオンの背中をうっかり駆け上がったねずみが、命を助けてもらったお礼に密猟者につかまったライオンを助けます。力強い絵で、なんといってもライオンの表情、ねずみの表情がすばらしい。訳すところはあまりないのですが、それなりに工夫はしました。コルデコット賞受賞作です。(装丁:森枝雄司さん 編集:鈴木真紀さん)
原書 THE LION AND THE MOUSE by Jerry Pinkney, 2009
『ブルンディバール』 トニー・クシュナー再話 モーリス・センダック絵 さくまゆみこ訳 徳間書店 2009年11月
第二次大戦中、チェコ北部テレジンにあったナチスの強制収容所で、子どもたちが上演していたオペラをもとに描かれた絵本です。オペラを作曲したハンス・クラーサもユダヤ人で、テレジンに収容され、後にアウシュビッツで亡くなりました。この絵本は、ユダヤ系アメリカ人のセンダックが初めて正面からユダヤ人の歴史に取り組んだ作品といっていいと思います。子どもたちが力を合わせて悪者を追い払うというストーリーに、センダックの思いがあらわれているのではないでしょうか。「ニューヨーク・タイムズ」が選ぶベストテン絵本の一冊です。(装丁:森枝雄司さん 編集:上村令さん)
原書 BURUNDIBAR by Tony Kushner & Maurice Sendak, 2003
『かあさんを まつ ふゆ』 ジャクリーン・ウッドソン文 E.B. ルイス絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2009年11月
戦争中お金をかせぐため、大好きな母さんはシカゴに出稼ぎにいってしまう。少女はおばあちゃんとお留守番。雪が降った日、小さな黒い子ネコが迷い込んでくる。郵便屋さんはいつも通り過ぎ、母さんからは手紙もお金も送ってはこない。母親の帰りを待つ少女の思いを詩情あふれる言葉と絵で描いた絵本です。コルデコット賞銀賞受賞作。(装丁:則武 弥さん 編集:相馬徹さん)
原書 COMING ON HOME SOON by Jacqueline Woodson & E.B. Lewis, 2004
『宇宙船プロキシマ号の伝説』 ブライアン・グリーン作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2009年10月
40兆キロメートル離れた星に、知的生命体が発見されたというニュースを聞いて、宇宙船プロキシマ号は地球を出発し、5世代をかけて旅を続けていきます。物語はSFで、ブラックホールの周辺では何が起こっているかが明らかになります。見開きごとに星雲や銀河などの美しい写真が使われていますが、どれもNASA及びハッブル宇宙望遠鏡による神秘的な宇宙の画像です。地球の写真もすばらしい! 原書は大型版で画像もよく見えなかったのですが、許可を得て小型に。画像も日本語版の方がずっときれいです。(装丁:桂川潤さん 編集:山浦真一さん)
原書 ICARUS AT THE EDGE OF TIME by Brian Greene, 2008
『さあ、たべてやる!』 ケイト・マクマラン文 ジム・マクマラン絵 さくまゆみこ訳 評論社 2009年9月
働く車を主人公にした、ちょっと変わった絵本です。この車は、みんなが捨てたもの、いらなくなったものを食べてくれます。町や広場を、ゴミの山また山にしないために。そう、これはゴミ収集車の絵本なんです。「ばっちいシチュー」は、いかにもばっちいんですけど、子どもたちは喜んでくれるのかな?(編集:吉村弘幸さん)
原書 I STINK! by Kate & Jim McMullan, 2002
『1つぶのおこめ---さんすうのむかしばなし』 デミ作 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2009年9月
王様にお米を取り上げられて困っていた村を、知恵のある女の子ラーニが救います。数の絵本にもなっていて、牛やラクダやゾウが、お米を運んでくる場面がすばらしい! 大きな数を実感することができます。金色を使ってインドの細密画風に描かれた絵がユニークです。(装丁:辻村益朗さん 編集:鈴木真紀さん)
原書 ONE GRAIN OF RICE: A MATHEMATICAL FOLKTALE by Demi, 1997
『ぼくのものがたり あなたのものがたり---人種についてかんがえよう』 ジュリアス・レスター文 カレン・バーバー絵 さくまゆみこ訳 岩崎書店 2009年8月
肌の色だけを見て人を判断しないようにしよう。人種で人を差別しないようにしよう。だれにでも、たくさんの物語があるのだから---。語りかけるのは、アフリカ系アメリカ人のジュリアス・レスター。色あざやかな力強い絵がついています。(編集:檀上聖子さん、板谷ひさ子さん)
原書 LET’S TALK ABOUT RACE by Julius Lester & Karen Barbour, 2005
『おとうさんのちず』 ユリ・シュルヴィッツ作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2009年5月
絵本作家シュルヴィッツが自分の子ども時代のことを描いた絵本です。ポーランドのワルシャワで生まれたシュルヴィッツは、4歳のとき大空襲で家を焼かれ、家族とともにトルキスタンに逃げます。ある日、市場に出かけたお父さんは、パンを買うはずだったのに大きな地図を買ってきました。あまりのひもじさに、お父さんを恨む「ぼく」……。コルデコット賞銀賞ほか、アメリカでいろいろな賞を受賞しています。日本でも日本絵本賞翻訳絵本賞をいただきました。(装丁:桂川 潤さん 編集:山浦真一さん)
原書 HOW I LEARNED GEOGRAPHY by Uri Shulevitz, 2008
『リンカーンとダグラス』 ニッキ・ジョヴァンニ文 ブライアン・コリアー絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2009年5月
奴隷解放宣言を出した米国大統領のエイブラハム・リンカーンと、奴隷から身を起こして黒人や女性の地位向上のために闘ったフレデリック・ダグラスの、肌の色を越えた友情物語。『ローザ』のコンビの新作です。巻末に年表もついているので、大人がアメリカの歴史を学ぶにも役立つかもしれません。(装丁:則武 弥さん 編集:相馬 徹さん)
原書 LINCOLN AND DOUGLASS: AN AMERICAN FRIENDSHIP text by Nikki Giovanni, illustrated by Brian Collier, 2008
『ドーナツだいこうしん』レベッカ・ボンド作 さくまゆみこ訳 偕成社 2009年2月
ビリーが、おやつのドーナツをベルトからつるして歩いていると、後ろから鶏がついてきて、猫がついてきて、犬がついてきて、女の子がついてきて、しまいには町中の人たちばかりか、空想の世界の住民までついてきて、大パレードに。静から動、そしてまた静へと移っていく構成がみごと。(装丁:渋川育由さん 編集:和田知子さん)
原書 THE GREAT DOUGHNUT PARADE by Rebecca Bond, 2007
『よぞらをみあげて』ジョナサン・ビーン作 さくまゆみこ訳 ほるぷ出版 2009年2月
女の子が夜の風にさそわれて、ふとんや枕をかかえて屋上に出ていきます。頭上にはひろびろとした空が広がり、女の子はお月様を見上げながら眠りの世界に入っていきます。女の子を見守るお母さんがすてき。ボストングローブ・ホーンブック賞をとった絵本です。作者と相談のうえ一人称で訳しました。(装丁:羽島一希さん 編集:小山侑希子さん)
原書 AT NIGHT by Jonathan Bean, 2007
『わすれられた もり』ローレンス・アンホルト作・絵 さくまゆみこ訳 徳間書店 2008年11月
昔は国じゅうに広がっていた森は、だんだんに小さくなり、まわりは都会になっていきます。忘れられた森で遊ぶのは子どもだけ。ある日、そこで工事が始まることになって、子どもたちはびっくり。このままでは森がなくなってしまう、と思ったとき、自然を大事にする心を取り戻した人たちが…。(装丁:森枝雄司さん 編集:筒井彩子さん)
原書 THE FORGOTTEN FOREST by Laurence Anholt, 1992
『おはなしのもうふ』フェリーダ・ウルフ+ハリエット・メイ・サヴィッツ文 エレナ・オドリオゾーラ絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2008年10月
子どもたちにお話をして聞かせるやさしいザラおばあちゃんと、村人たちの心あたたまるストーリー。寒い冬に毛糸で編んだ靴下や、マフラーや、エプロンや、ショールや、おくるみは、いったいだれからのプレゼントなのでしょう? 知っているのは子どもたちです。(装丁:城所潤さん 編集:吉崎麻有子さん)
原書 THE STORY BLANKET by Ferida Wolff, Harriet May Savitz & Elena Odriozola, 2008
『クモのつなーー西アフリカ・シエラレオネの昔話』さくまゆみこ訳 斎藤隆夫画 福音館書店(「こどものとも」2008年11月号)
トリックスターのノウサギが登場します。クモの造型もおもしろいし、ヒョウ、ラクダ、ヤマアラシ、カメ、ゾウも出てきます。飢饉をあつかってはいますが、最初の見開きと最後の見開きを比べてもらうと、とってもおかしい。斎藤さんの絵の力ですね。おおらかな昔話絵本です。(編集:川崎康男さん)
原書 SOME FOLK TALES OF SIERRA LEONE by W.R.E Clarke, 1963 より
『チコときんいろのつばさ』レオ・レオーニ作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2008年8月
1964年のレオーニの作品で、ちょっと不思議な趣があります。翼のない小鳥のチコが、魔法の鳥に金色の翼をあたえられるのはいいのですが、今度は仲間の妬みをかってしまいます。チコは困っている人たちに金色の羽を少しずつあげていき、最後に何かを悟ります。(装丁:桂川潤さん 編集:山浦真一さん)
原書 TICO AND THE GOLDEN WINGS by Leo Lionni, 1964
『かわいいサルマ---アフリカのあかずきんちゃん』ニキ・ダリー作 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2008年1月
南アフリカで生まれ育った作者が、ガーナを舞台にして描いたゆかいな絵本です。サルマは、おばあちゃんに頼まれて市場にお買い物に行った帰りに、犬にだまされてしまいます。犬に食べられそうになっているおばあちゃんを、鳴り物入りで助け出すのは、おじいちゃんとサルマ。アフリカの息吹が伝わってきます。(装丁:城所潤さん 編集:相馬徹さん)
原書 PRETTY SALMA : A LITTLE RED RIDING HOOD STORY FROM AFRICA by Niki Daly, 2006
『エセルとアーネスト---ほんとうの物語』レイモンド・ブリッグズ作 さくまゆみこ訳 小学館 2007年12月
牛乳配達だった父のアーネストと、メイドだった母のエセルとの出会いからはじまり、息子レイモンドの誕生や、戦中の困難な暮らし、そして病と死をドキュメンタリー風に描いています。つましいながら精一杯生きた労働者階級の両親と、有名な絵本画家になった息子の間に確かな愛情が通っているのが感じられて、いい絵本だな、としみじみ思います。(装丁:田辺卓さん 編集:桑原勝明さん)
原書 ETHEL & ERNEST by Raymond Briggs, 1998
『あ、そ、ぼ』ジャック・フォアマン文 マイケル・フォアマン絵 さくまゆみこ訳 小学館 2007年12月
イギリスの著名な絵本作家マイケルの息子ジャックは、小さいときにいじめられ、仲間外れにされた体験を詩に書いていました。この絵本はその詩に基づいてつくられています。お父さんがつけた、色の少ない、余白の多い絵が、それだけよけいに多くのことを語ってくれているように思います。(装丁:田辺卓さん 編集:桑原勝明さん)
原書 SAY HELLO by Jack Foreman & Michael Foreman, 2007
『ちいさいちゃん』ジェシカ・ミザーヴ作 さくまゆみこ訳 主婦の友社 2007年8月
ちいさいちゃんは、何をやってもおおきいちゃんにはかないません。存在はいつもおおきいちゃんの影に隠れてしまっています。ある日、いじわるをされた仕返しに、ちいさいちゃんはとんでもないことをしてしまいます。本気で悲しんでいるおおきいちゃんを見て、ちいさいちゃんはどうしたでしょう? (装丁:藤田知子さん 編集:浜本律子さん)
原書 SMALL by Jessica Meserve, 2006
『ローザ』ニッキ・ジョヴァンニ文 ブライアン・コリアー絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2007年5月
ローザとは、ある日バスの中で「白人に席をゆずりなさい」と言われて「ノー」と答えたことで歴史を変える原動力になったローザ・パークスのこと。アフリカン・アメリカンの詩人と画家のコンビで、コレッタ・スコット・キング賞とコルデコット賞銀賞を受けた、力強いノンフィクション絵本です。(装丁:則武弥さん 編集:相馬徹さん)
原書 ROSA by Nikki Giovanni & Bryan Collier, 2005
『いっしょにあそぼうーーアフリカの子どものあそび』イフェオマ・オニェフル作・写真 さくまゆみこ訳 偕成社 2007年4月
アフリカの子どもたちは、どんな遊びをしているのでしょう? この写真絵本にはセネガルやナイジェリアの子どもたちの遊びがたくさん登場します。ゲーム機器は一切登場しませんが、子どもたちはビンのふたや、小石や、植物の種や、ひもや、自分の手足を使って楽しく遊んでいます。(絵:川口澄子さん 編集:和田知子さん)
原書 EBELE'S FAVOURITE: A BOOK OF AFRICAN GAMES by Ifeoma Onyefulu, 1999
『たのしいおまつりーーナイジェリアのクリスマス』イフェオマ・オニェフル作・写真 さくまゆみこ訳 偕成社 2007年3月
西アフリカのナイジェリアに住むアファムは、クリスマスを楽しみにしています。でも、ナイジェリアのクリスマスは、日本のクリスマスとはちょっと違います。「モー」という精霊があらわれて、おどりながらあたりを練り歩くし、珍しいごちそうが出てきます。表紙は精一杯クリスマスのおしゃれをした子どもたち。(編集:和田知子さん)
原書 AN AFRICAN CHRISTMAS by Ifeoma Onyefulu, 2005
『おじさんのブッシュタクシー』クリスチャン・エパンニャ作 さくまゆみこ訳 アートン 2007年4月
アフリカの絵本シリーズの6作目。カメルーン人画家がセネガルに出かけてつくった絵本です。ブッシュタクシーというのは、同じ行き先なら知らない人同士でも乗る小型バスのようなもの。ぼくのおじさんはそのブッシュタクシーの運転手。セネガルの熱気とにおいと音が伝わってくる作品です。(装丁:長友啓典さん+徐仁珠さん 編集:細江幸世さん+佐川祥子さん+堀さやかさん)
原書 LE TAXI-BROUSSE DE PAPA DIOP by Christian Epanya, 2005
『おしゃれがしたいビントゥ』シルヴィアン・A・ディウフ文 シェーン・W・エヴァンス絵 さくまゆみこ訳 アートン 2007年2月
アートンのアフリカの絵本シリーズの5作目。ビントゥは、自分の髪をおしゃれな三つ編みにして、金色のコインやきれいな貝殻をつけたいのですが、おばあちゃんは「まだ早い」と言います。三つ編みをしなくても、すてきな女の子になれるかな? セネガルの村の暮らしが生き生きと描かれています。(装丁:長友啓典さん+徐仁珠さん 編集:細江幸世さん+佐川祥子さん+米倉ミチルさん)
原書 BINTU'S BRAIDS by Sylviane A. Diouf & Shane W. Evans, 2001
『映画版シャーロットのおくりもの』E.B.ホワイト原作 ケイト・イーガン文 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2006年12月
映画『シャーロットのおくりもの』の脚本をもとにした絵本です。出版社に依頼されて徹夜で訳しました。映画を楽しんでくれた人は、この絵本を経てから、最終的には原作を読んでもらいたいと思っています。じつは映画の字幕は、著作権の関係で原作本とは違う言葉が使ってあります。この絵本は、字幕に沿って訳してあります。(装丁:田辺卓さん 編集:山浦真一さん)
原書 CHARLOTTE'S WEB: THE MOVIE STORYBOOK adapted by Kate Egan, 2006
『いつだってそばにーーWit & Wisdom from シャーロットのおくりもの』E.B.ホワイト作 ガース・ウィリアムズ絵 さくまゆみこ訳 クレヨンハウス 2006年12月
『シャーロットのおくりもの』の中から、おもしろい言葉と絵を選んで一冊にまとめた本です。シャーロットの人間観察、テンプルトンの生き方、農場の四季の移り変わりや、納屋のようすなどが、こうして読んでみると、あらためて心に残ります。(装丁:森枝雄司さん 編集:猪八重みち子さん)
原書 SALUTATINS! WIT AND WISDOM FROM CHARLOTTE'S WEB by E.B.White & Garth Williams, 1999
『ほーら、これでいいーーリベリア民話』ウォン=ディ・ペイ & マーガレット・H・リッパート再話 ジュリー・パシュキス絵 さくまゆみこ訳 アートン 2006年10月
西アフリカのリベリア北部にくらすダンの人々に昔から伝わる物語。ばらばらに存在していた頭、腕、足、胴体が出会い、合体していく愉快なストーリーを通して、社会の中でもひとりひとりが大事なのだということを子どもたちに教えていたそうです。アートンのアフリカ絵本シリーズ4作目。(装丁:長友啓典さん+徐仁珠さん 編集:細江幸世さん+佐川祥子さん+米倉ミチルさん)
原書 HEAD, BODY, LEGS: A STORY FROM LIBERIA by Won-Ldy Paye, Margaret H.Lippert, & Julie Paschkis, 2002
『ねむいねむいおはなし』ユリ・シュルヴィッツ作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2006年9月
ねむいねむい夜が来て、ベッドの中の男の子もねむくなりました。部屋の中のテーブルや椅子も、壁にかかった絵も、窓のカーテンも、みんなねむそうです。ところが、どこからともなくノリのいい音楽が聞こえてきたから、みんなパッチリ目をさまし……でも最後にはまた眠りの世界へと入っていきます。(装丁:桂川潤さん 編集:山浦真一さん)
原書 SO SLEEPY STORY by Uri Shulevitz, 2006
『ぼくはまほうつかい』マヤ・アンジェロウ文 マーガレット・コートニー=クラーク写真 さくまゆみこ訳 アートン 2006年9月
主人公はガーナのアシャンティ地方(アナンシの話で有名なところですよ)にくらす少年コフィ。コフィが日々の暮らしや機織りの仕事や市場のようすなどを案内してくれます。アンジェロウはアフリカ系アメリカ人で有名な詩人で、ガーナで暮らしていたことがあります。アートンのアフリカの絵本第3弾!(装丁:長友啓典さん+久万美那子さん 編集:細江幸世さん+佐川祥子さん+堀さやかさん)
原書 KOFI AND HIS MAGIC by Maya Angelou & Margaret Courtney-Clarke, 1996
『アフリカの大きな木 バオバブ』ミリアム・モス文 エイドリアン・ケナウェイ絵 さくまゆみこ訳 アートン 2006年8月
アフリカの大地にどっしりと根をおろし、空に向かって枝をひろげ、何千年も生きつづけるバオバブ。バオバブという木のふしぎと、サバンナに生きる動物たちの生き生きとした表情が楽しめる科学絵本です。アートンのアフリカの絵本第2弾!(装丁:長友啓典さん+徐仁珠さん 編集:細江幸世さん+佐川祥子さん+船渡川由夏さん)
原書 THIS IS THE TREE by Miriam Moss & Adrienne Kennaway, 2000
『いちばんのなかよしーータンザニアのおはなし』ジョン・キラカ作 さくまゆみこ訳 アートン 2006年7月
タンザニアのティンガティンガ派の画家による、楽しい絵本です。親友だったゾウとネズミ(ずいぶんと体の大きさが違うのに!)が、とっても愉快な絵を通して、本当の友情について教えてくれます。ボローニャ国際児童図書展ラガッツィ賞受賞作品。(装丁:長友啓典さん+徐仁珠さん 編集:細江幸世さん+佐川祥子さん)
原書 GUTE FREUNDE by John Kilaka, 2004
『おとうとは青がすきーーアフリカの色のお話』イフェオマ・オニェフル作・写真 さくまゆみこ訳 偕成社 2006年6月
赤は大おじさんの帽子の色、緑はヤシの葉っぱの色、金色はお母さんのネックレスの色.....。お姉さんのンネカが、小さな弟のチディに、身の回りにあるさまざまな色の名前を教えます。ナイジェリア出身の著者がアフリカの暮らしや文化を楽しく伝える写真絵本。(編集:和田知子さん)
原書 CHIDI ONLY LIKES BLUE: AN AFRICAN BOOK OF COLOURS by Ifeoma Onyefulu, 1997
『ひみつのもり』ジーニー・ベイカー作 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2006年6月
海の中に存在する神秘的な森を、美しいコラージュで表現しました。最初は小さな魚の死など気にしなかった少年が、その森の神秘にふれることによって、変わっていきます。オーストラリア原生自然保護協会賞を受賞した絵本。海辺や海の中の表現がとてもすてきです。(装丁:則武 弥さん 編集:相馬 徹さん)
原書 THE HIDDEN FOREST by Jeannie Baker, 2000
『ゆきがふったら』レベッカ・ボンド作 さくまゆみこ訳 偕成社 2005年11月
『あかちゃんのゆりかご』の作者による新しい作品です。雪が降って除雪車が大きな山をつくったのを見て、子どもたちは大喜び。その雪の山にトンネルを掘り、滑り台や地下室もつくり...。作者自身の子ども時代の体験を描いた絵本で、楽しさが伝わってきます。(装丁:渋川育由さん 編集:和田知子さん)
原書 THIS PLACE IN THE SNOW by Rebecca Bond, 2004
『オスカーとフー いつまでも』テオ文 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット絵 さくまゆみこ訳 評論社 2005年10月
2004年に出た『オスカーとフー』の続編です。少年オスカーについてきた雲のフーが、ホームシックになります。オスカーは自分の夢の中にフーを連れていき、そこでフーは雲の家族と再会します。誰かの夢の中に入るって、『トムは真夜中の庭で』みたいですね。色がきれいです。(編集:吉村弘幸さん)
原書 OSCAR AND HOO FOREVER by Theo and Michael Dudok de Wit, 2004
『マックスとたんじょうびケーキ』 ローズマリー・ウェルズ作 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2005年9月
うさぎの姉弟ルビーとマックスが活躍するシリーズの第一弾。おばあちゃんのお誕生日にあげるケーキをつくっているルビーは、弟が邪魔ばかりするのでキッチンから閉め出してしまいます。でも弟のマックスは、とってもすてきなケーキを自分でもつくるのです。二つのケーキをもらったおばあちゃんの反応がすばらしい!(装丁・描き文字:森枝雄司さん 編集:鈴木真紀さん)
原書 BUNNY CAKES by Rosemary Wells, 1997
『たのしいなつ』 ロイス・レンスキー作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2005年6月
レンスキーの四季の絵本は、この巻で4冊そろいました。ままごと、探検ごっご、汽車ごっこ、プール遊びなど、夏のあいだの子どもたちの遊びが楽しく紹介されています。歌もついていますよ。(編集:山浦真一さん、草野浩子さん 装丁:桂川潤さん)
原書 ON A SUMMER DAY by Lois Lenski, 1953
『ぼくとくまさん』 ユリ・シュルヴィッツ作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2005年5月
『ゆき』や『よあけ』で有名なシュルヴィッツのデビュー作です。今の画風とはだいぶん趣が違いますが、デザインや空間に対するとぎすまされた感覚は共通しています。24歳でアメリカにやってきたシュルヴィッツは苦労して苦労してこの絵本をつくりあげたのです。(編集:山浦真一さん 装丁:桂川潤さん)
原書 THE MOON IN MY ROOM by Uri Shulevitz, 1963
『かわっちゃうの?』 アンソニー・ブラウン作 さくまゆみこ訳 評論社 2005年3月
自分の下に赤ちゃんが生まれることになった男の子の不安をこれほど見事に描いた絵本はないと、私は思っています。ページを追うごとに何かが変わっていきますが、何が変わっていくのかを発見する楽しみもあります。アンソニー・ブラウンの作品にしては、人間もリアルに描けています。ゴリラの絵はもちろん秀逸です。(編集:吉村弘幸さん)
原書 CHANGES by Anthony Browne, 1990
『はるがきた』 ロイス・レンスキー作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2005年3月
「はなの かおりを はこぶ かぜ。あっちも こっちも はるの いろ。」レンスキーの四季の絵本の春バージョン。春の風にのって、小鳥や子どもたちの歌が聞こえてくるような、春色の絵本です。もともとのオリジナルは1945年刊。その頃は、花粉症もなかったんですよね。(装丁:桂川潤さん 編集:山浦真一さん、草野浩子さん)
原書 SPRING IS HERE by Lois Lenski, 1945
『ふゆがすき』 ロイス・レンスキー作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2004年11月
そりすべり、雪だるまに雪合戦、アイススケート、クリスマスとサンタクロース、バレンタイン……と、寒いけど冬は楽しい季節。「ふゆが すき。ゆきが すき。つめたい かぜも なんのその。ひらひら ゆきが まいおりて あたり いちめん ぎんせかい」歌の楽譜もついています。(装丁:桂川潤さん 編集:山浦真一さん、草野浩子さん)
原書 I LIKE WINTER by Lois Lenski, 1950
『いまはあき』 ロイス・レンスキー作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2004年11月
風に舞う木の葉、落ち葉のじゅうたん、りんごの収穫、木の実拾い、渡り鳥、ハロウィーン……レンスキーが秋の楽しさを描いたかわいい絵本です。サイズも、持ち歩きにちょうどいい大きさ(148ミリX 126ミリ)。もう何年も前にアメリカに行ったときに見つけた絵本です。(装丁:桂川潤さん 編集:山浦真一さん、草野浩子さん)
原書 NOW IT'S FALL by Lois Lenski, 1948
『いのり――聖なる場所』 フィリモン・スタージス文 ジャイルズ・ラロッシュ絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2004年9月
イスタンブールのブルーモスク、ガンジス川の水あび場、フランスのシャルトル大聖堂……世界各地にある28箇所の「聖なる場所」を精巧なペーパークラフトで再現した美しい絵本です。キリスト教、イスラム教、仏教、ユダヤ教、ヒンズー教について、そして祈りについて、さまざまなことを考えさせてくれます。(装丁:桂川潤さん 編集:鈴木真紀さん)
原書 SACRED PLACES by Philemon Sturges & Giles Laroche, 2000
『オスカーとフー』 テオ文 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット絵 さくまゆみこ訳 評論社 2004年7月
オランダ生まれのアニメーション作家とフランス生まれのテレビ番組制作者がつくった絵本。砂漠で迷子になった男の子オスカーが小さな雲フーと出会って、友情をはぐくむ物語。この夏、来日した二人に会いました。とてもいい人たちでした。(編集:竹下純子さん)
原書 OSCAR AND HOO by Theo & Michael Dudok de Wit, 2002
『なんだって してあげるよ』 ジョン・ウォレス文 ハリー・ホース絵 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2004年3月
小さなクマのチャーリーと大きなクマのジンジャーが登場する愛の物語。原書では両方ともheですが、この2匹はどういう関係なのでしょう。お父さんと息子? それともおじいちゃんと孫かな? それとも年の離れた友だち? もしかするとチャーリーはみなしご? いろいろに想像できます。おやすみなさいの絵本でもあります。(装丁:田辺卓さん 編集:山浦真一さん)
原書 ANYTHING FOR YOU by John Wallace & Harry Horse, 2003
『せかいいちゆうかんなうさぎ ラベンダー』 ポージー・シモンズ作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2004年2月
ラベンダーは内気でおとなしい慎重派。お兄さんやお姉さんが危なっかしい遊びをするので、いつもハラハラしています。ピザやドーナツが好きな町のキツネが遊びにやってきても、用心して近寄りません。「よわむし!」「おくびょうもの!」と言われたラベンダーが、どうやって世界一勇敢なウサギと言われるようになったのか……まあ、読んでみてください。(装丁:桂川潤さん 編集:山浦真一さん)
原書 LAVENDER by Posy Simmonds, 2003
『おいしそうなバレエ』 ジェイムズ・マーシャル文 モーリス・センダック絵 さくまゆみこ訳 徳間書店 2003年10月
さえないオオカミがブタの街に迷いこみました。見ると劇場があって、おいしそうなころころ太ったブタが踊っている看板が出ています。しめしめ、とオオカミは劇場に入っていきますが、見ているうちにバレエの素晴らしさにすっかり魅せられてしまいます。親友だったマーシャル亡きあと、残された原稿にセンダックが絵を描きました。とにかく笑えるし、二人の友情にもホロリとさせられます。(装丁&描き文字:森枝雄司さん 編集:米田佳代子さん)
原書 SWINE LAKE by James Marshall & Maurice Sendak 1999
『北の魔女 ロウヒ』 バーバラ・クーニー絵 トニ・デ・ゲレツ原文 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 2003年1月
フィンランドのカレワラを下敷きにした絵本です。東京の洋書屋さんで見かけて、クーニーの絵にほれこみました。文章は、クーニーの絵を見ながら、カレワラを参考にして書き直しました。ロウヒが太陽を山の奥深くに閉じ込めたため、あたりは真っ暗に。また太陽が空に上がるまでの、天照大神の話にも似た物語です。とにかく絵がすてき。(装丁:桂川潤さん 編集:山浦真一さん)
原書 LOUHI, WITCH OF NORTH FARM illustrated by Barbara Cooney, 1986
『クリスマスのちいさな木』 クリス・ラシュカ作 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2002年11月
e.e.カミングズのクリスマスの詩をもとにした絵本。森の中の小さな木が、都会に出てクリスマス・ツリーになる夢を見ていると、ある日、その夢がかなって、小さな家の小さな家族にクリスマス・ツリーとして迎えられます。ラシュカの独特な絵が、あたたかい雰囲気をかもしだしています。(装丁:桂川潤さん 編集:鈴木真紀さん)
原書 LITTLE TREE by Chris Raschka, 2001
『サバンナのともだち』 キャロライン・ピッチャー文 ジャッキー・モリス絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2002年9月
アフリカのサバンナでジョゼフ少年と金色のたてがみのライオンが友だちになります。けれどジョゼフはライオンをお父さんが商人に売り渡すのではないかと心配に。 広いサバンナと星空と、村の風景が美しく表現されています。(装丁:渋川育由さん 編集:鈴木真紀さん)
原書 THE TIME OF THE LION by Caroline Pitcher & Jackie Morris, 1998
『おかあさんともりへ』 ゲオルク・ハレンスレーベン絵 ケイト・バンクス文 さくまゆみこ訳 講談社 2002年3月
舞台はアフリカ。ヒヒの赤ちゃんが、お母さんと一緒に森に出かけ、いろいろな動物と出会います。そしてヒヒの赤ちゃんは、この世界がさまざまな特徴をもっていることを知るのです。『おつきさまはきっと』で好評のハレンスレーベンの絵本。(装丁:田中久子さん 編集:塩見亮さん)
原書 BABOON by Georg Hallensleben & Kate Banks, 1994
『あかちゃんのゆりかご』 レベッカ・ボンド作 さくまゆみこ訳 偕成社 2002年1月
赤ちゃんが生まれてくるのを知って大喜びの家族。お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お兄ちゃん、そしてお母さんが、それぞれに赤ちゃんへの思いをこめながら、ゆりかごを完成させていきます。赤ちゃんにつながる様々な人のこと、地球上のほかの動物のこと、大きな自然についても、思いをめぐらせながら。(装丁:渋川育由さん 編集:和田知子さん)
原書 JUST LIKE A BABY by Rebecca Bond, 1999
『AはアフリカのA--アルファベットでたどるアフリカのくらし』 イフェオマ・オニェフル作・写真 さくまゆみこ訳 偕成社 2001年9月
BはビーズのB。女の子はきれいなビーズで身を飾ります。CはカヌーのC。魚をとったり、市場や学校に行くのにも使います。AからZまでの文字の一つ一つと共に、アフリカの文化のさまざまな側面が紹介されていきます。作者は、西アフリカのナイジェリア生まれの女性です。(編集:西野谷恵子さん)
原書 A IS FOR AFRICA--AN ALPHABET IN WORDS AND PICTURES by Ifeoma Onyefulu, 1993
*産経児童出版文化賞推薦
『ふれ、ふれ、あめ』カレン・ヘス作 ジョン・J・ミュース絵 さくまゆみこ訳 岩崎書店 2001年7月
ニューベリー賞を受賞したヘスの詩的な文章と、緑と光と熱気と雨の表現がすばらしいミュースの絵。暑い暑い夏にぴったりの絵本です。恵みと豊かさをもたらす雨が降ってみんなの気持ちがほどけ、笑顔になっていく様子がよく表現されています。(装丁:鈴木康彦さん 編集:河本祐里さん)
原書 COME ON, RAIN by Karen Hesse & John J. Muth, 1999
『かえるだんなの けっこんしき』ラングスタッフ再話 ロジャンコフスキー絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2001年3月
1956年にコルデコット賞を受賞した作品です。もとになっているのはアメリカでは有名な物語唄で、ボブ・ディランやピート・シーガーも録音しています。コルデコット賞の絵本は、日本でもたいてい翻訳されているのですが、これは、韻を踏んでいる唄なので翻訳が難しいため、これまで出ていなかったのだと思います。ロジャンコフスキーはいいですよ。(装丁:桂川潤さん 編集:鈴木真紀さん)
原書 FROG WENT A-COURTIN' by John Langstaff & Feodor Rojankovsky, 1955
*産経児童出版文化賞美術賞受賞。
『おばあちゃんにおみやげを--アフリカの数のお話』オニェフル作・写真 さくまゆみこ訳 偕成社 2000年10月
アフリカというと「動物がたくさんいる」とか「貧しい」とか「内戦でたいへん」というイメージばかりが伝わっていますが、広いアフリカ大陸には元気な子どももたくさんいます。これは、そんな元気な男の子がおばあちゃんの家に遊びにいきます。西アフリカ・ナイジェリアの人々の日常生活を生き生きと伝える数の絵本です。(編集:西野谷敬子さん)
原書 EMEKA'S GIFT-- An African Counting Story by Ifeoma Onyefulu, 1995
『ひとつ、アフリカにのぼるたいよう』ウェンディ・ハートマン文 ニコラース・マリッツ絵 さくまゆみこ訳 文化出版局 2000年10月
エネルギーのかたまりみたいなマリッツの作品は、冨山房の編集者として『ぼくのアフリカ』という絵本を出したことがあります。
これは南アフリカのユニークな数え歌の絵本。1は太陽、2から10まではサバンナの動物、そして太陽が沈んで月が出ます。それからまた10、9、8……と数が下がっていき、最後にまたアフリカの太陽が登場します。(編集:飯田静さん)
原書 ONE SUN RISES by Wendy Hartmann & Nicolaas Maritz, 1994
『おつきさまはきっと』ゲオルク・ハレンスレーベン絵 ケイト・バンクス文 さくまゆみこ訳 講談社 2000年3月
おやすみなさいの絵本。ホーンブックの書評でピンときて取り寄せてもらいました。その後ホーンブックで最優秀絵本に選ばれたので、わたしの目も節穴ではなかったと自慢してます。窓→お月様→世界という広がりがあります。力強い絵を描くこの画家には注目! (編集:鳴瀬奈美子さん)
原書 AND IF THE MOON COULD TALK by Georg Hallensleben & Kate Banks,
1998
『おおきなのはら』ラングスタッフ文 ロジャンコフスキー絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2000年2月
光村さんで絵本を出し始めるというので、いろいろ相談した中から生まれてきた絵本です。米国オリジナル版は1957年ですが、ロジャンコフスキーの絵、私は大好きなのです。動物や鳥のお母さんと子どものやりとりが楽しいし、見返しがまたとってもいいんです。(装丁:桂川潤さん 編集:轟雅彦さん 鈴木真紀さん)
原書 OVER IN THE MEADOW by John Langstaff & Feodor Rojankovsky, 1957
『サリーとライオン』クレア・ターレー・ニューベリー作 さくまゆみこ訳 光村教育図書 2000年2月
1931年にオリジナルが出た絵本の本邦初訳。70年も前の作品とは思えないデザイン的に斬新な絵が魅力です。ついでに言っとくと、ニューベリー賞のジョン・ニューベリーはイギリス人で18世紀の人。こっちのニューベリーは20世紀のアメリカ女性で「猫の画家」として有名になった人です。(装丁:桂川潤さん 編集:轟雅彦さん 鈴木真紀さん)
原書 HERBERT THE LION by Clare Turlay Newberry, 1931
『ぼくのいぬ がまいごです』エズラ・ジャック・キーツ&パット・シェール作 さくまゆみこ訳 徳間書店 2000年1月
もともとはスペイン語と英語のバイリンガル絵本でした。プエルトリコからやってきた少年が犬をさがしてニューヨークの街を歩き回るうちに、いろいろな肌の色の子どもたちと友だちになります。キーツがどの部分をどこまで担当したのか、調べたけどわかりませんでした。(編集:星野博美さん)
原書 MY DOG IS LOST! by Ezra Jack Keats & Pat Cherr, 1960
『しろくまポリー』モーリス・プレジャー作 さくまゆみこ訳 メディアファクトリー 1999年11月
ポップアップ絵本です。絵がとってもきれいなシリーズで、私のまわりでは大人の女性に人気があります。(編集:林千里さん)
原書 POLLY POLAR BEAR by Maurice Pledger, 1997
『スニッピーとスナッピー』ワンダ・ガアグ文・絵 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 1999年3月
この絵本は、以前渡辺茂男さんの訳で他の出版社から出ていたのです。それに私は、ミネソタのカーラン・コレクションや大好きなガアグの暮らしていた家を渡辺さんのグループに入れてもらって見に行ったことがあります。そんなこんなで、大きな仕事をバトンタッチされたような気がして、緊張しました。既訳を見たら左右されてしまうと思って、敢えて見ないで訳しました。(装丁:田辺卓さん 編集:山浦真一さん)
原書 SNIPPY AND SNAPPY by Wanda Gag, 1931
『ゆき』ユリ・シュルヴィッツ作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 1998年11月
シュルヴィッツの絵本論を読んでいたので、翻訳したいと思った一冊。子どもにアピールする楽しいところと、大人にアピールするスパイス入りのところが重層的に存在して、含蓄のある絵本。雪国の友だちが、「ほんとにこうなのよねえ」と言ってくれてます。(装丁:辻村益朗さん 編集:山浦真一さん)
原書 SNOW by Uri Shulevitz, 1998
*日本絵本賞翻訳絵本賞受賞。
『こうさぎビリー』『ねずみのモーリー』モーリス・プレジャー作 さくまゆみこ訳 メディアファクトリー 1998年9月
ポップアップ絵本です。とっても絵がきれいです。共同出版だととかく印刷や製本が心配ですが、これはとてもていねいに作られていました。(編集:林千里さん)
原書 BILLY BUNNY / MORRIS MOUSE by Maurice Pledger,1995 1996
『サンタのなつやすみ』『風が吹くとき』レイモンド・ブリッグズ作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房 1998年5月/9月
以前ほかの出版社で出ていて絶版になっていたのを、山浦さんが探し出してきて出し直すことになりました。以前のは少し訳も違っていたので、全く新たに訳し直しました。大人が読んでも楽しめるし(なつやすみ)、怖い(風が吹くとき)絵本です。(編集:山浦真一さん)
原書 FATHER CHRISTMAS GOES ON HOLIDAY by Raymond Briggs, 1975 / WHEN THE
WIND BLOWS by Raymond Briggs, 1982
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