お気に入りのまんがシリーズ、第7夜はコレ。
「なるたる」
(講談社アフタヌーンコミックス/鬼頭莫宏)

不思議な生命体とリンクした子供たちをめぐる、複雑怪奇なストーリー。
主人公の女の子「玉井シイナ」は、夏休みに祖父母の住む離島に遊びに行った際、海の中で星のような形(☆)をした不思議な生命体と出逢う。
言葉はしゃべらないが行動で意思を示すその生命体にシイナは「ホシ丸」という名前をつけ、友達としてつきあうようになる。
……という設定だ。
ホシ丸は「竜の子」とか「竜骸」とか呼ばれる生命体であり、作中には他にも多くの「竜の子」が登場し、それぞれ強烈な個性を持った少年少女達とリンクしている。
ちなみに、リンク者は竜の子を自分の五感の延長として操れるが、なぜかシイナだけはそれができない。……ま、理由は後で分かるのだがね。
このような「登場人物がそれぞれ固有の能力を持っている」というジャンルの作品は、「ジョジョの奇妙な冒険(第3部)」で確立されて以来実にさまざまな亜流が世に出てきたが、その中でも「なるたる」のキャラクターデザインは異色だ。
プッシュダガーの形をしたその名も「プッシュ・ダガー」、
花のようなバッテン印のような「アマポーラ」、
悪魔のような天使のような「ハイヌウェレ」などなど、
そのデザインの斬新さはおよそ
フツーの脳に思いつけるものではなく(失礼)、
読者を驚かせ、かつ楽しませてくれるのだ。
「竜の子」は分子結合を再構築する能力を持っており、さまざまなものを生み出すことができる。 当然「銃」や「ミサイル」などの兵器も作れるので、各国は極秘裏にリンク者を軍事活用しようと狙っているのである。
ま、なにはともあれ一度読んでみると良い。
爽やかさと醜悪さが混在した、摩訶不思議な世界観に驚かされることだろう。
一見ほのぼのした雰囲気に見えるが、
実際の物語はすぅ〜げぇドロドロした内容である。
陰湿なイジメありの選民思想ありのスプラッターありの、
やっぱり作者の脳はフツーじゃないよなと思えてくる作品だ(^^;