KKP #4「LENS」 at 池袋サンシャイン劇場 ;2004年7月5日18時開演(初日)晴れ


急遽予定を1日延ばして見て参りました。「レンズ」。

劇場、まず大森さんへの花が多くってびっくり。さすが。
「片桐仁からの花ないかなー」と思わず探しちゃいました。なかったけど。
と、思ったら開演前の諸注意のアナウンスは誰がどう聞いても片桐先生(ちなみに最後も)。…だからか?


舞台は緞帳位置あたりに赤幕。ドレープが素敵。
まずはウワサのフライヤー裏の写真を確認、ちょっとヤラれる。うーん、やっぱりいい。
目を引くのは話題になってる例のフライヤーと登場人物紹介付きの挨拶文。これがまたステキでして。
(今回から?KKPロゴが載ってましたが。今回だけ?)
今回の挨拶文は「マジシャンズセレクト」について触れてありました。ミステリ好きの私にはもうたまりませんよ。正直。どきどき…


幕がセンターから少し開き、そこにはスクリーンが。影絵でカフェの様子を映し出す。
センターにはテーブル。そこに向かい書き物をする男。(それはシルエットなだけでちゃんと居ますよ、そこに)
どぉーーー見ても天城賢太郎(仮称)だ…
め、眼鏡かけてる(間違ってる)…き、着物…
そこには「あの」天城が、シルエットですが確かにいたのでした。感動。

そこへやってきて相席を申し出る男、大森さん。
なぜか詳しく説明もしてないのに次々と大森さんの職業が刑事である事や張り込み中である事をその観察眼から言い当てる天城。
これが売れない小説家天城賢太郎(ホントは茎太郎。ケイタロウと読むそうです)と警視庁のエリート刑事駒形との出会いなのでした。

「お前、名前は」
「天城と言います。天井の天に城と書いて、天城」

去り際のあのセリフから「茎〜大名遊ビ篇〜」カット・イン、暗転。
舞台スクリーンには番場さんの手による映像。
「小林賢太郎」の文字。
ぞわーーーーーっっ!かんどーーーーー!かっけーーー!!


スクリーンが上がると舞台は図書館。
センターに大きな机、そして犬飼さん。
丸く取り囲むように壁面が本棚。センターの机の両側に階段。中2階にも本棚、両脇に設計者と前の館長室岡代議士(笑)の肖像画。
それらを経て左右に分かれる階段、二階も天井まで同じように壁面が本棚。びっしりとつまっている本……

うーん、圧巻!

かんたーんに細部割愛で粗筋を言いますと、ある日図書館の東側本棚(舞台中央、中2階に空の本棚が)の本、約250冊が消えるという事件が発生。職員である犬飼さんは警察に通報。地元警察の春日(久ヶ沢さん)が捜査に乗り出すも全く手がかりなし。(ちなみに久ヶ沢さんはやっぱりバカでした(ゴメンなさいッ)。記憶力がないんだって)

そこで警視庁捜査課第三種(うろ覚え)の警部である駒形(大森さん)が捜査に乗り出してくる。
(久ヶ沢さんは大森さんを「警視総監!」とか「警視庁!」とか呼ぶ。記憶力がないから覚えられない)

そもそもこの第三種(仮称)とは、人的犯罪以外の犯罪、つまり心霊・幽霊・超常現象などを専門に扱う部署。駒形はそのプロフェッショナル(でも超怖がり。致命傷)。

駒形を乗せてやってきた人力車の人足に落語家のような名前の愛宕屋駿菊(西田さん)。
ビンビンライダーの時とおんなじような巻き込まれ方でなぜかそこにいる第三者。

そこへ、天城登場。
なぜって彼は図書館の本を勝手に1冊拝借してしまっており、こっそりと戻しに来たのだ。

そんなこんなですっかり犯人扱いの天城。
だか駒形は実際先ほどのカフェで天城の観察眼に一目置いている為、捜査協力をしてくれと願い出る。でないと、窃盗で連行するぞ、と。

仕方なく犯人探しを始める5人。
巷に聞こえるこの図書館の幽霊目撃談や超常現象らしきものから考えて犯人は幽霊なのでは…?
そのとき天城に霊?が乗り移り「本棚をどかせ」と訴える。
そこにはこの図書館の真の創設者の肖像画が。室岡前館長は経歴を詐称していたのだ!

ああ、霊がこれを訴えたかったのか。と、話は一件落着に見えたが、実はこれが犬飼さんの狂言である事が天城の推理(色々トリック解明もある)で判明する。(幽霊乗り移り騒ぎはそれを証明するための彼のウソだったのだ)

肖像画に描かれた創設者は犬飼さんの祖父。犬飼さんは祖父の功績が忘れられる事が悲しくて今回の事を企てたのだという。
結局それでは何も被害が出ていないし、逮捕もできない、と名目上は「迷宮入り」に。

結局最後は天城が事件を解決。しかし解けない謎も残っていた。
結局幽霊騒ぎも犬飼さんの仕業だったのだが、犬飼さんには犯行が不可能な時間での幽霊騒ぎが一件…

みんなが去った後、駒形は天城に探偵になるよう勧める。
そして今追っている女の話を…

そこへ慌てて入ってくる犬飼さん。真っ青な顔をして上(屋根)を指差し…

「茎〜大名遊ビ篇〜」椎名さんのお唄からカットインで、暗転。幕。

というお話。


ここからは主観&感想です。酷い事ちょっと言ったりします。イヤな方はここで退場を…(笑)

どうだろう。正直、お話はイマイチだったように感じた。
ミステリには犯人探しが目的のお話とそうでないお話っていうのがある。
今回のお話は流れからいって後者である事を期待していた。
ただ単純な犯人探しにとどまらない、何かがあるのだと。
犯人見つけてホントにそれで終わっちゃうんだもの。
最後の謎の幽霊?いやー…弱くね?

だいたい今回はアレだ。いい男を見る会、だ。
だから前から5列目までの方々の為の公演だ。と思った。(ちなみに私は15列目)
センターに座り込んだりするよ、天城が(笑)。
ラストは大森さんと天城がセンターに座り込んで話すシーンもあるし。大サービスだ。久ヶ沢さんも再三センターで面白い事するし。大森さんはホントにかっこええし。惚れまっせ、姉さん。

しかも途中ですぐ後ろの列に一人で来てたオッサンが凄いイビキかいて寝てるんだもの。
集中力はとっくの昔に切れてました。
もう何だかおっかしくて仕方ないのだ。タイミングが絶妙。ミラクル。

あ、小林賢太郎が天城カットになっててちょっとびっくりです。
か、刈り上げてる…そしてもちろん前髪下ろし&眼鏡。
結構これだけでも見に行った甲斐はあったなと(笑)思いました。個人的にあの髪型はやられる方なので。

あ、割愛した細部はすっごくすっごく面白いですよ。セリフとか掛け合いとか主に久ヶ沢さんとか(笑)。
こまかーい作りはホント面白いし、確かに抱腹絶倒、というか思いっきり笑えるんですよ!(必死)
でもねー。小林賢太郎がずーっと舞台出てると絶対追っちゃうって!目が!勝手に追っちゃうんだよう!
(だからちょっと流れに置いてかれる事がある)

アンケートもちょっと酷評書いちゃった。
だってまずなぜにレンズ?
確かにみんな推理役の人は虫眼鏡持ってたけども。
んでフライヤーのしゃくやくは何の意味?
挨拶文のマジシャンズセレクトはどこへ??
これって私の解釈不足なんでしょーか?
どなたか解決して下さいッ!!(泣)

あとこれは目をつぶるべき?と思うけど(私も定かじゃないし)、多分時代考証もそんなに合ってないぞ?て、いつの話なのかイマイチ理解してないけど、京極夏彦好きの私にはどうしても違和感を感じずには居られなかったの!

だいたい1回見ただけの私がここまでストーリー覚えてるっていうのも問題だと思う(その開き直りはどうだろう)。

見て損はない。でも5,000円は絶対取りすぎ!3,000円でよし。いい男の写真集1冊分。
見て損はない。けど前の方で見るに越したことはない!お芝居だけど、今回に限っては全体なんて見ずともよし!いい男だけ見てなさいッ!(笑)
今回は初めから日程的に1日延ばせば見られる、というオマケ的要素だったので、まあそれもいいですが。
いい男は目の保養剤。保養してきましたもの♪

総じて、片桐仁のいないKKPは「特別公演」と銘打って、3,000円でちょこちょこーっとやるのが良いかと思います。4回目にカウントすることはないんじゃないかな。

それからいつも他愛もない一言が頭に残るけど(マリッと、とか)今回はなかったな〜。さすがにその辺は片桐仁の専売特許だなあ。
ああ、「説明しすぎはカッコ悪い」って小林天城が言ってたのくらいですね(笑)。

前回のKKPの感想で私は「KKPは王道話をそれと気付かせない素晴しさがある」と書きましたが、今回はお話が「ドラマ」ではなく「ミステリ」なのだし…うーん、評価に苦しみます。正直。


さあー、この状態が大阪でどう化けるのか?!
実際それこそが楽しみです(笑)
(でも初日の硬さは特に感じなくてみんな結構自由な感じでしたよ〜♪)
おしまい。



2004.07.06