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△新鮮!牛丼野郎!(1) 新鮮な気持ちでキン肉マンを読んでいきます。新鮮な気持ちなので1回だけ読んだだけなので、すごく間違いだらけの事を書くと思うので笑ってこらえて。固有名詞とかも間違えまくると思うっす。 1回目の超人オリンピックの予選が終わったところまで読みました。ウルトラマンのパロディ作品として連載がはじまったわけだが第1話の「宇宙怪獣襲来の巻」は秀逸!ギャグ漫画としてめちゃくちゃレベルが高い。スンゲー面白い。超笑った。特にコタツで牛丼を食っていたらコタツごと施設に運ばれるシーン(「いただきまーす、→次のコマ→アレ?ここどこ?」ぐらいのテンポで超速攻で運ばれる。しかもページをまたいで。ページの表と裏よ?)では俺はもう鼻から麺が出るかと思った。麺を食っていないのにもかかわらず何かの麺が。とにかくこの第1話はとにかく練りに練られているという感じの内容で、この1話のために作者は小学生の頃から温め続けた(そしてノートにメモし続けてきた)あらゆるネタを突っ込んだのではないかという印象を受ける。全力投球。第1投で魔球を投げて腰を骨折するピッチャー。 その証拠に第2話以降は面白さが急降下していく。ギャグ盛りだくさんなのだがひとつひとつ面白くない。スランプに陥るのが早すぎ。特に「いたずらアルバイトの巻」は酷い。この話は本当に酷いと思う。スゲーつまんない。この話だけ欠番にしろ!キン肉マンはバックドロップがきれいに決まった嬉しさのあまりファミレスの屋根にうんこしたりするのでこの話の原稿で拭けばいいと思うよ本ッ当に。さらに言うとその前の話はテリーマン初登場で結構いい話なのでギャップが激しい。そうだ「アメリカからきた男の巻」はテリーマン初登場で、弱いものに優しいキン肉マン、はじめはちょっとイヤなやつだけどキン肉マンの行動を見て正義に目覚めるテリーマンなど、ああ俺のイメージする肉の姿がやっと出てきたなあという感じで(そこまでの話は本当にただのギャグマンガでキン肉マンはひたすらなまでにダメ超人に徹している)、よし本腰入れて読むぞーと言った矢先に件の「いたずらアルバイト」なので本当に殺すと思った。ゆでたまごを。俺は。ああーーーしまった俺は新鮮な気持ちで読むぞとか書いておきながら先入観のあるような書き方をしてしまった。えーと、キン肉マンは本当にダメなやつだなあー 怪獣を読者に募集し始めてからは(つーか募集し始めるの早すぎ。自分で考えたの4つぐらいやん!引き出し小さ!)、作者や当時の編集者らしき人がちらほら登場したりして殆どジャンプ放送局のようなノリである。怪獣も読者が考えてるもんだからイマイチギャグに徹しきれず中途半端なイイ話。(ただここでギャグに徹しようとしなかったことが後々良かったのかナーとも思う。)スグルのパパ、マリ&ナツコも登場して超人オリンピックまではホンワカムード也。しいて言えばアデランスの中野さんの奥さんが見所。人妻に野グソさすなや。
△新鮮!牛丼野郎!(2) タイトルのところにある△はもちろんキン肉のアイスラッカーですよ。 1回目の超人オリンピックが終わって、海外遠征の途中まで読んだ。タッグマッチのあたり。キン肉とテリーが組んだので良かった、っつーかここまで読んで分かったことは、この漫画はかっこいい超人が出てくるから成立しているということだ。 海外遠征が始まってハワイでカメハメと絡んでいるあたりはまだ良いが、その後のアメリカ編の低調っぷり!なにこれつまんねー、というかストーリー的にはその前後と比べても遜色ない、いや遜色なく単純なストーリー展開なわけで、かつ登場する超人なんかもう殆ど普通のレスラーとゆー感じで全然魅力がない!これゆでたまごが考えた超人だろ!お前らが考えた超人はみんなただのレスラーじゃねえかーッ!コラーッ!というわけでアメリカ編の前半は言ってしまえば普通のレスラーたちが喧嘩しているだけの漫画であってド低空飛行なのである。(スーパーメンワールドの1ページぶち抜きの絵には笑った。イメージが貧困だなあとミートも嘆いているゾ。) しかしここでロビンマスクがストーリーに投入される。あれ?面白い。おちぶれ、キン肉に再び挑むロビン、ロビン対キン肉はリングにイワオの操縦する飛行機が突っ込んで流れてしまうがそれでもこの燃える展開はどうだ!昨日の敵は今日の友!これぞ真骨頂!そしてさらにテリー&キン肉が!敵役の(読者の考えた)超人もかっこよくてページをひらけばかっこいい超人だらけなのであって今すぐにでも続きを読みたくなっている俺がいる!これなのだ。この漫画はこうでなくてはダメなのだ。ストーリーはフツーでもパターンでもどうでもいいからもっと超人を!かっこいい超人たちでページを埋め尽くしてさえいれば読者も、そしてたぶん作者も大満足だというのがこのキン肉マンでありそしてゆでたまご作品なのだと思う。 あーあと超人オリンピックにふれていませんでしたが、テリーVSラーメンの後のラーメン「お前との戦いをほこりたかったんだよー!」、キン肉がスクワット開始そしてキン肉族の戦士の衣装のあたりに俺はふるえた。キン肉のアゴのところからシャコッと出るあのマスクよ!あれを見てかっこいいって思わない奴は日本人じゃねえ!絶対影響受けるって!マフラーやスカーフを首のところにぐるぐる巻いて口と鼻が隠れるぐらいになっている奴は全員は肉ラー!俺にはわかる!!お前ら肉ラー!!! ところでロビンは本当にかっこいいなあ。ロビンマスクって名前も読者のアイデアなのかね、小学生か中学生が考えたんだったらすげえなと思った。 忘れてた、超人オリンピックのキン肉−ロビン戦の前に「秘密の猛特訓の巻」とか「かわいい救世主の巻」とか、どーでもいい話を入れて俺を焦らしやがって!そういう余計な悪知恵をつけやがったゆでたまごは俺の夢の中で人間テンプラにしてやりました。
△新鮮!牛丼野郎!(3) 2回目の超人オリンピックの途中まで読みました。ベンキマンから汚水が流出したあたり。俺いままでベンキーマンだと思ってたんでスよ。ベンキマンの間違いだった。 テリーは本っ当にさーーー・・・こういう人いるよねー、練習中の事故とか故障がやたら多くて試合とか欠場ばっかりで試合に出たら出たで絶対どこか怪我しちゃうヤツ(ジェロム・レバンナとか)!読んでると作者自身がテリーのポジショニングというか扱いに困って、というか考えるのが面倒なので他の有力な超人と試合させていないのではないか、とさえ思っちゃうよ俺は!剥くぞゆで!しかしそれだけに「涙のフィナーレの巻」でスカル・ボーズにカーフ・ブランディングを決めたときにはやったぜテリーと心から思った。もし読んでいたのが風呂場だったとしたら俺は本当にやったぜテリー!テリーやったぜ!と叫んでいただろう。 アメリカ編のタッグマッチが終わると、どういうわけか(流れ的に俺にとってはなぜ今更なのだが、ゆでたまごにとってはこの時点でキン肉マンはギャグ漫画なので当然かもしれない。お正月の話では「今年もギャグ爆弾を落とす」みたいなこと言ってるし)、怪獣退治の話に戻ってしまうので立腹を通り越してゾッとする。おいおい俺これマジで読むの?みたいな。しかもビビンバ編以降は連載開始当初のノリじゃねえかよ〜、この人には空気を読むという能力が備わっているんでしょうか?すぐ殺すとか死亡とか殺人技とかいう言葉を使いたがるあたりも何か大人として失格な感じ!ビビンバ編はラブコメにしようとしたのかなー(意図すら読み取れないが)、宇宙野武士編はテリー、ラーメンも登場して豪華な顔ぶれだが、あまりにも起伏の無い展開に誰一人として見せ場の無いまま終了。でもブロッケンJrが登場するから良かった!(しかしもちろんJrにも見せ場は無いのであった。新しいキャラクターにあえて見せ場を持たせないというゆで先生の発想!読者に覚えてもらおうという気はないのかァァ) Jrはちょっと未成熟な若者という感じがして応援したくなる。ラーメンは親の仇という立場ながら「俺の所まで登って来いッ」的な助言をしたりして妙な関係で目が離せねえ!つーか見た目はキン肉とテリーが人間に近いんだけど、作者の思い入れが強すぎる為かどうも出来すぎたキャラクターになってしまっていて、意外性が無いのでドラマとしてはちょっとつまらない感じ(テリーはそれほどでもないけど。キン肉メインの怪獣討伐やアメリカ編前半が異常につまらないのはそのせいかなあと思った。キン肉にドラマは作れない!)。むしろJrやロビンの方が人間的で見ていて面白いんだよなァ〜(ロビンは仮面だけど)。 いま読んでいる超人オリンピック・ザ・ビッグファイトも後楽園はウォーズマンも参戦してメチャ盛り上がってるのに、甲子園はキン肉VSベンキマンとかメチャテンション下がるわー。VSウルフマンに期待!スグル、お前もう少しなんとかしろ!
△新鮮!牛丼野郎!(4) もうわかった!もういい俺が悪かった。もう過去は気にしないよこれからは。ロビンが「2度とリングに上がれない体になった」とか言った数日後に悪魔超人編でケロッとした顔でアトランティスとやりあっていても俺は何も言わない!それから7人の悪魔超人がはじめて登場する「地獄からきた7人の巻」とその次の「さけたミート!!の巻」とでは悪魔超人の面子が全然違っていても俺は、前回の話などもう忘れているのでああ悪魔超人の皆さんは相変わらず強そうだなあ、キン肉ピンチとか思っておけば良いのだということを理解した。この漫画は前後のつながりとか話の脈絡とかそういうことを真面目に考えようとする奴が読むと狂い死にます!死にます!咲きます!ダメ!無理!思考を停止しろ!!「額の肉マークをはがすとエネルギーが切れて死ぬとか言ってたのに実はフルフェイスのマスクなの?」とか考えるのも無駄ダァ!!!(しかし「地獄からきた7人の巻」に1コマだけ登場する、上半身がぜんぶ尻でそこから手足が生えた悪魔超人のことだけは忘れられそうにない。) 7人の悪魔超人編のウルフマンがスプリングマンにバラされる所まで読みました。いよいよ盛り上がってまいりましたので俺は会社員なのにカバンの中には常にキン肉2冊。つーかウルフマン弱いなあ。千代の富士を馬鹿にしてますよ!千代の富士がいま現役だったとしてそんでK−1に出場したとしたら絶対に武蔵より上位に行くって!武蔵より上位っつったらもうK−1グランプリで優勝ですよ(嘘くせえなあ)!!!そんな千代の富士ことウルフマンがキューブマンにしか勝っていないというのは少し寂しいナァ。地獄の六面体ってどんな技なのかナァ・・・。キンは悪魔超人編になっても相変わらず屁のガス圧で時空に亀裂を入れたりしているのでさすが主役だ。つうかキン肉バスターって突然おもむろに出すのな。伏線とか新必殺技誕生秘話とか一切無し!ウォーズ戦のラストでおもむろに。これきっと漫画描きながら考えたんだろうなァ「最後はどうやって倒すことにする?」とか言って。2人で。布団積んで。「落下の衝撃で股裂きになるわけよ!」とか言いながら。 超人オリンピック・ザ・ビッグファイト(超とかビッグとかホント好きな)ではウォーズマンがもうひたすらかわいそうだと思った。なんか貧乏系キャラなのな。ソ連出身の。ロボットなのに貧乏で。スクラップ三太夫かお前は。そんで生活のためにロビンの言いなりになって戦い続けた挙句に、小さい子供にハンマーで殴られて発狂したりしてる。そのうえ決勝では密かに想いを寄せるビビンバに「殺すのがウォーズマンのためなのよ」みたいなこと言われてるし。ロビンはロビンで離婚はするわ弟子のウォーズには裏切られるわ。この師弟コンビのまわりだけ橋田寿賀子のドラマばりに貧しい空気が流れてるんだよナァ〜。是非応援していきたい!だからロビンが超人オリンピックのあと突然ポジティブになってついでに体まで治っていても俺はロビンを応援し続ける!!(しつこい)
△新鮮!牛丼野郎!(5) 肉ばっかり読んでいる間に他の読んでいない漫画が溜まってきた。いや別に溜まったって良いんだろうが、あまりに溜まり過ぎるとどこまで読んだか忘れてしまい、そして俺の場合は同じ巻を2重に買ってしまうのがイヤでそのまま買わなくなることがある(最近だとEATMANと20世紀少年がそうなってしまいました)、なのでスニゲーター戦まで読んだ後で島本和彦の「吼えろペン(10)」を読んだ。濃いものばかり読んでいる。焼肉を食べながら箸休めにヒレカツを食べてる感じ。荒木飛呂彦のスティール・ボール・ランも読んでいるし一昨日はIKKIの今月号が出ていたので林田球の「ドロヘドロ」も読んだ。たまにはもっとあっさりしたものを読まないと脳の血管が詰まって死ぬ。よりぬきサザエさんとか。 7人の悪魔超人編ラストとキン肉マンVSバッファローマンはすごく良かったです!文句なし!バッファローマンの、倒した超人たちから受けた傷のエピソードはまさに悪魔的であり、かつどこか悲しげで、キン肉マンが試合中何度か止めを刺すのを思いとどまるシーンと絶妙に絡んでいる。そしてそこから生まれる奇妙な友情、最後にバッファローマンはキン肉マンに敗れるが、自分の中の悪魔には勝利する・・・試合中、キン肉マンの心情の描写は作為的だが、バッファローマンはまるで本当に存在しているかのようである。キン肉マンは完璧で、ドジで強く優しく、作者によって作られ動かされるキャラクターであるが、対してバッファローマンのような読者の投稿から生まれた超人は、作者にとっては完全には理解し得ない他人のような存在であるように思う。自分の頭の中ではなく一歩ひいたところからキャラクターを描く事によって、彼らは作者がコントロールしようとしてもしきれない他人となり、それがかえって、読者にとってはキャラクターが活き活きとして見えているのではないか。意図的にそうなったかどうかはさて置くとして、こういう描かれ方をした事は、この漫画のヒットにおける重要な要素のように思える。 余計な事を書いた。7人の悪魔超人編ではウォーズのベアークロー二刀流がよかったっす。ベアークロー二刀流で200万パワー!いつもの2倍のジャンプが加わって400万パワー!やってる事はドラゴンボールも遊戯王もいっしょ!少年ジャンプは漫画が軌道に乗るとパワー計算とかさせたがる!でもまあ男なら誰だってパワー計算とか好きですよ絶対。それからテリーと魔雲天がリングごと谷底に投げ出された後、キン肉がテアトル東京のロビーに向かうシーンはグッときた。 スニゲーターはすごいアイデアだなー、「次々と脱皮をして姿を変える爬虫類モンスター、その正体はティラノサウルスの足だった・・・」これ何か元ネタがあるのかな、ハリウッド映画が1本撮れるアイデアだと思った。ティラノザウルスのスニーカーだったというオチもうまく出来てると思う。
△新鮮!牛丼野郎!(6) キン肉VSアシュラのお天気デスマッチの途中まで読んだ。アシュラ先生に関してはこの後まだいろいろありそうなので悪魔騎士編を読み終えてから書こうと思いますが、テリー戦でアシュラバスターを出した時点で今後活躍していく運命が決められたようなものだと思います。あれは超完璧で超かっこいい絶対強い技!そんなことは小学生だって分かります!ほれみれ人気投票だってキン肉はアシュラに負けてるし。 ウォーズ体内の5重のリングは正義超人最高の見せ場だし超盛り上がりなので俺は満足だ、というのは7人の悪魔超人編ではキン肉以外の正義超人は殆ど良いところ無し(活躍したのは1勝したテリーと、変装の意図が全然わからなかったモンゴルマンくらい。)だったから。ロビンはジャンクマン戦で血みどろのボロボロになっても毅然としたロビン節で通し、勝利も鮮やかだった。ブロッケンJrは根性だけで勝った感じだなあ、ロビンやジェロニモが好勝負だっただけに、もっと技と技の応酬みたいな試合が見たかった。この未熟なところがJrのキャラクターなのかもしれないが・・・応援しているだけに今後見せ場があるかどうかが心配なのです。つーかジェロニモ!ジェロニモに関しては俺にはもうジェロニモォォォォと涙を流すほかのことはできない!ただひとつ、ゆでのストーリー作りが巧みになってきたなあという事を感じました。いままでの(少なくとも超人オリンピックの頃の)ゆでの演出だったら、それまで何の伏線もなしに、ジェロニモが死ぬ、、、というコマでいきなり「だってオラは人間だから」とか言い出してもおかしくない。 ところで話はまるっきり変わるが、この間読んだ「吼えろペン(10)」のあとがきで作者の島本和彦が「この巻は2話連続のお話が多かったので読者には短く感じたかもしれない」というような事を言っている。これは続き物の漫画を何十巻も一度に読んだ事がある方ならたぶん気付いていることだと思うが、何話も連続したお話が多い漫画ほど短く感じる、正確には読む時間そのものは同じでも後から「短かった」と錯覚することが、確かにあると思う。これはおそらく、漫画を読んだときに脳にどんな感じで情報が記憶されるかという事に関係しているのだと思う。例えば、超人オリンピック・ザ・ビッグファイトのことを頭に思い浮かべたとする。1.テリーが新幹線を止めた事、2.ラーメンマンVSブロッケンJr、3.ベンキマンの事、4.バラクーダ、5.ウォーズマンVSキン肉マンなどが頭に浮かんだとする。この中で、1.はせいぜい見開き1〜2ページのエピソードなのに対し、5.は数話にわたる激闘である。数話分の「密度」を持った記憶になってはいるが、それに「ウォーズマンVSキン肉マン」というラベルが1枚貼られて、スペース的にはテリーが新幹線を止めたのと同じ位しか、脳の中を占めていない。漫画を読んで記憶を脳の中にしまうときにラベルを何枚貼ったか、これがすなわち量であって、その密度よりも量をみて、漫画が長かったとか短かったとか感じているのではなかろうか。しかし、例えばキン肉マン第1巻は殆ど1話ずつのオムニバス形式だが、その分たくさんのエピソードを覚えているかというと、そうでもない。すなわち読んだことに対して脳の中でラベルを貼ろうとしていない、というかラベルを貼る以前に記憶しておこうと思わなかったのではないか。それは感情が揺さぶられなかったからなのだと思う。感情が揺さぶられたことは記憶しておこうと思う、そして記憶したことにはラベルが貼られる。こうした作業が、自分にとってのその漫画に対する評価そのものにつながっているのだと思う。さて、現在漫画の単行本の値段はいくら位だろうか。1冊の漫画を読んだ後で自分の脳の中にラベルが何枚貼られているか、もしその枚数が漫画の値段に釣り合わなかったとすれば、そう感じた読者は離れていってしまうものなのかもしれない。
△新鮮!牛丼野郎!(7) 赤ん坊のときに地球に落とされて以来小屋みたいな住居で牛丼ばっか食ってたはずのスグルに「クロノスとは時をつかさどる神のこと」とか言わせてみたり、「アシュラマンはもともとクモの化身」という設定とか、何か神話とか民族伝承みたいなの好きですよね。アシュラ先生が「友情」を箱に閉じ込めるエピソードもなんーかパンドラの箱をいじったような話だし。なんなんだ急に。同業者に「キミの漫画は面白いけど友情とか根性ばっかりでなんか頭悪そう」とかナンとか言われたか!?プラネットマンのウンチクなんかも、覚えたこと書きたかっただけだろ!とかスゲー思った。何がバルカンだ、この太陽爆弾野郎! 悪魔将軍がド迫力で超こわいので、うわっ、なんだこいつなんだこの迫力はー!と思いつつよくよく見たら、悪魔将軍はかなりデカく描かれていたのだった。迫力を出したいキャラクターをデカく描くのは漫画においては常套手段のような気がする(あまりに常套手段なので最近では、中ボスぐらいがデカキャラでラスボスは逆に小さく描かれる、というようなことが起きてしまうぐらい常套手段)が、キン肉マンにおいてはその手法が悪魔将軍が現れるまで殆ど用いられなかった為、ここにきてものすごいド迫力の効果を生んでいるゼーと思った。つーか今までがヘンなんだ超人達に身長差なさすぎ!背格好みんな同じかよ!せいぜいミートと委員長と女性キャラが小さく描かれているくらいで、1000万パワーのバッファローマンまで他の超人とあまり体系が変わらないだなんて・・・。まあそれはともかくとして、悪魔将軍はボディーのデカさ、ダイヤモンドパワーによる効果の美しさなど、他の超人とは一線を画した存在感があり、またコマが狭く感じられるような圧迫感がある。そして最高にかっこいい。最後にはキン肉と正義超人たちの行動に本体:ゴールドマンが動揺して崩壊してしまうが、敗北こそすれ善の側に転ぶことのない絶対的な悪の存在は、この漫画においては非常にめずらしいように思う。悪魔将軍は作品中の特異点として、最大にして冷徹の悪役スターとして、記憶の中で輝き続けるだろう。それからバッファローマンがパーマのかつらを外したり着けたりするシーンは記憶の中で俺を思い出し笑いさせ続けるだろう。 そんでいまタッグマッチが始まって、超人師弟コンビVSヘルミッショネルズのあたりを読んでいるわけだが、またしてもブロッケンJrは出オチなのでまいった。頼むから活躍させてやってくれー!「けじめさ!バッファローマン!」もいいけどそういうんじゃなくって何かこう、技とかさあ。お前の親父は出会い頭に毒ガス吐いたもんだぜ・・・。
△新鮮!牛丼野郎!(8) つーかどうなの?ヘルミッショネルズですよ。お前ら全然目立ててない。台風の目になってない。そりゃ相手が悪いのはわかるよ、魔界のプリンスに正義超人、キン肉マングレートのエピソードも熱いけどさ。だって折角今までロビンマスク、ウォーズマン、バッファローマン、そして悪魔将軍ときたわけじゃん?ゆでたまご先生は敵役を描くのが上手いなーと感心してたところですよ。そこにきて。ネプチューンの正体。喧嘩男だって。ふつーの人。ふつーの大人。これガックリ。ロビンもお前もう少し気を使えよ!謎の第3勢力!恐るべき完璧超人ン!!!の正体がスゲー普通のお父さんだったって分かったら盛り下がることは目に見えてんでしょうが。武道もマズいよ。オーバーマスクならぬオーバーボディ?なんでタモさんのサングラスかけてんの?お前は第1印象がいかに大切かということが分かっていない。それから一番悪いのは、なんかさー、微妙に弱いっしょ?マグネットパワーでなんとか勝ってる感じがする。キン肉マンの敵役たるもの、最終決戦までは常に横綱相撲でなければいかんのです!他の超人が束でかかっていってもまるで子供を相手にするかのようにちぎっては投げちぎっては投げ!アワワワー!どーすんだスグル!というのがパターンなわけで、貴様はそういう漫画を描いておまんまにありついてきたということを自覚しているのかいないのか、読者をアレッと思わせようとしたのかも知れないが、確かにアレッとは思いましたがこれでは単にヘルミッショネルズの影が薄くなっているだけだッ!なにがサンダー・サーベル(笑)だ馬鹿者!!!理科が苦手なくせに電磁気などを扱おうとするからこうなる! でも魔界のプリンスが大暴れしてすごかったので俺はいいです。満足。サンシャインはなんかもう兵器だ。コマになったりカタパルトみたいに使われたりしてすげー便利に使われてる。個人的にはサンシャイン・マグナムが良かったッスー。岸和田博士の科学的愛情みたいな世界だと思った。それからアシュラバスターが改良されたのを見て、「これだ!」と素で思ったりした。最後にはやっぱり敗れて(マッスルドッキングを食らった直後グレートの肩で笑うシーンに俺はもうゾクゾクきたね!)しまったけれど、これからも正義でも悪でもなんでもいいので是非第一線で活躍しまくっていただきたい!ブロッケンJrはなんかもうおかしな人になり始めているので俺の中で持ち上げ続けるのももうダメかもしんない。 タッグマッチ編では合体技がどれもかっこいいのでこの点に関してはゆで天才などと思っている。そもそも合体技などというものは基本的には馬鹿な芸当なのであって、普通は真剣に考えようとすればするほど馬鹿馬鹿しさがこみ上げてしまうものなのだが、そういう事を真剣に考えることができる(それも何日も、時にはペンを置き組み合いながら)という能力は才能以外の何物でもないだろう。ロングホーン・トレインを編み出した瞬間のゆでたまご先生の表情を想像すると俺はその想像のなかの2人に拍手を贈らずにはいられなくなる。
△新鮮!牛丼野郎!(9) だめだだめだだめだだめだめだーーーめーーーだーーーー!!!全然なってねえ!何もわかっちゃいねえ!マッスルブラザーズ戦で化けてさえくれれば今までのことは水に流すつもりだったのに!なんだあれは!もうねえ、例えばですよ、すげえ弱小のサッカー部がありましたと。それがある理由で(熱血転校生が入部したとか巨乳のコーチがついたとか)スゲエ燃えちゃって、努力と根性とあと強運とかで全国大会に出場しちゃったりなんかして、でも全国大会第1試合で惜しくも敗退!涙!ああ!それから何だかんだあって1年後!リベンジに燃える弱小サッカー部!なんとかまた全国大会に出場して、今度は勝ち進んで準決勝だ、あ、相手は1年前に第1試合でぶつかったあのチームだ!大熱戦!エースの負傷!謎の救世主!ロスタイムで奇跡の同点ンゴオオオオォォーーール!そして雨の延長でエースが捨て身のオーバーヘッドキーーーック!決まった!ゴールゴールゴールゴールゴーーーール!!!!!すげえ俺たち勝ったんだ!次は決勝だ!決勝の相手はラグビー部!えーーーっ?手でボール運んじゃうのーーーッ!そのサッカーの漫画なのに手でボールを運んでしまうラグビー部が貴様らだヘルミッショネルズ!お前らは馬鹿野郎だ!大馬鹿野郎だ!マッスルドッキングをマグネットパワーで外すくらいはいいですよ全然。でもさ地球を回転させて時間を戻すって何よ?挙句の果てにはまたサンダー・サーベルですよ!2000万パワーズ戦の使いまわし!場外からの飛び道具でしかも2人対1人って!あのねー、強大な敵に根性で立ち向かうというシチュエーションは確かに燃えますけどね、土俵ってものがあるでしょうが。その土俵は超人オリンピック以降ゆでたまご自身が築いてきた土俵ですよ。その土俵に超人が乗り、そして読者も乗ってきたからこその長期連載なのですよと。その土俵をあえて崩すというのならそれでもいいよ、でも崩した結果が単行本第1巻のノリに逆戻りってのはさすがにガックリくるね。アポロン・ウィンドウ。この失敗は作者自身気づいていたはずですよ。もう早く終わらせて次の話に行きたかったんじゃないかなーと思っている。なぜそう思うのかというと、ラスト直前「アポロンウウィンドウローック!!」からマッスルドッキング炸裂→死亡までのコマ数が異常に少ない!これが今までのシリーズなら、アポロン・ウィンドウが閉じてマグネットパワーが使えなくなった後、ヘルミッショネルズの最後のがんばりがあると思うのです、試合後にやつらは強かった・・・と思えるような。悪魔将軍戦のラストなんてすごかったじゃないですか。それに比べてヘルミッショネルズの最期は、1話オムニバスの頃の怪獣が倒されるシーンのようにあっけなかったように思う。・・・つーかね、ネプチューン・キングが悪役とはいえ、しょーもなさすぎるンですよー、リングの割れ目にできた崖(笑)に落ちそうになったテリーをネプチューン・キングがリングの支柱で殴りつけるシーン、あのときネプチューンマンがキングにラリアットを放ったのは、作者自身そう描かずにはいられなかったのでは、と思う。お前いいかげんにしろよ、と。そう考えると、ネプチューン・キングがもっと威厳とか誇りのあるキャラクターだったら少しは違っていたのかなあ・・・なんて思いました。ただの悪いオヤジなんだもん。 そんでいま王位継承編を読み始めたのですがこっちはもう最高に面白い展開になっているのでよかった。まずスグルチームがスグルのミートの2人だけでいきなり5対2で試合開始という所が原点回帰というか、もう1回戦から全然余裕なしの展開をみて、そうそうこれこれ、キン肉マンはこうでなくっちゃあ!と思った。そしてなによりミートが良かった。というかミートの戦いをギャグにもっていかなかった事が俺の中で感動的でありまた事件であって、ゆで先生は立派に成長したのだなあと思った。これはやっぱりタッグマッチ編であれだけ盛り上げておいてラストでズッコケたことが、彼をひとまわり成長させたのかもしれないなあ!それからロビン超つええ!それからあとソルジャーチームVSスーパーフェニックスをこれから読むのスゲー楽しみなのだが林田球の「ドロヘドロ(4)」もまだ読んでいないのでどっちから読んだら良いのか真剣に悩んでいる。いやマジでちょっとずつ交互に読んじゃうかもしれないよ。
△新鮮!牛丼野郎!(10) だまらんかー!!闘将!!拉麺男とか言ってる場合じゃないんです!!!そんな暇があったのなら何故アタル兄さんのことをもっと描かんのか!こんなに素晴らしいソルジャー・チームなのにここまでなのかッ!!!・・・とは言え、例えばアタルが家を飛び出してから王位継承編までの話が何話も続いたとしても、結局のところそれは超人オリンピック後の海外遠征の二の舞になるような気もするし、それからソルジャーチームが1回戦から戦う(フェニックスチームの代わりにビッグボディチームと戦う)シナリオだったら見せ場がたくさんあって良かったなあと一瞬思ったけど、、、それはやっぱり有り得ない流れだということに気が付いた。 ゆでマンガにおいてバトルというものは楽勝もしくは辛勝しか有り得ず、また楽勝は悪役にしか有り得ない(正義超人に寝返ると途端にどんな相手にも苦戦するようになる)。ソルジャーチームの面子で楽勝というのは有り得ない気がするし(ザ・ニンジャがビッグボディチーム4人抜きしたらそれはそれで痛快かもしれないが)、かといって辛勝だったとしたら、少なくともメンバーを2人は脱落させないといけなくなるので、ザ・ニンジャ、アシュラ先生、バッファローマン、ブロッケンJrの中からそれをするのは非常に辛いだろう。順当に行けばザ・ニンジャとJrが落ちるんだろうけど、Jrは何故か女性に人気があるみたいなので、ゆでが脱落させたいと思っても担当が許さないかもしれない。だったらアシュラ先生を落とすのか!?んんんンンンン・・・・無理!想像の中でもそれは無理ってもんです!ただ面白いのはその後、3人になってしまったソルジャーチームVSフェニックスチームだ。これ考え始めたら楽しくなってきた。3パターンあって、1つ目はアタルが一気に2人ぐらい倒しちゃうパターン。ミステリアスパートナー1号2号が正体を明かす前に死亡するという。2つ目のパターンは3VS3の展開で、これはサムソンティーチャーの扱いに困るくらいで大したことないなー(ついでに阿修羅∞稲綱落としをぶつける場所にも困るか)。3つ目のパターンはメンバー追加。メンバー追加は主役のスグルにだけ与えられた特権のような気もするが、ネプチューンマンが出てきたらビックリすんだろうなあ。ウルフマンあたりも出てきそう(出オチの役で)。 なんか色々書いたが結局のところソルジャーチームは1戦でボロボロになる宿命なのであり、黄昏と共に消えゆくさだめなのであった。しかし、彼らは間違いなく最高のチームだった。ブロッケンJrは本当によく頑張ったし、バッファローマンの最期はまさに圧巻であった。もしキン肉マンの同人誌を書くとしたら俺は絶対にソルジャーチームのことばかり書くだろう。というかソルジャーチームの本にするだろう。ザ・ニンジャがアシュラ先生の肩あてを作る話を5ページぐらいにわたって書くだろう。アシュラ先生には火薬とか撒きビシとかそういうんじゃなくてもっとアシュラ先生の持ち味を生かせるものを!などと一晩中悩む話とか、実は全員分のカラクリアイテムを作っていた!とか。いや書かないけど。 今朝の通勤電車でアタル兄さんが消えかけるあたりまで読んだ。かっこよかったなあ。ゆで先生の凄い所は、「かっこよい見せ場を作るためには全てを捨てられる」ところだと思う。例えば練り上げられた世界観や大学ノート数10冊にも及ぶ設定資料、そんなものは本当は作品が出来た後に残っていれば良いのであって、ゆでたまごの作品を読んでいると、作者が自ら作った世界を必死に守りながら漫画を描くことは、本末転倒のように思えてくる。裏側はボロボロのハリボテでも観客の側には最高に面白いものを!それこそがエンターティナーの本分であり、ゆでたまごの創作活動の根底にはそれがあると確信している。
△新鮮!牛丼野郎!(11) びっくりした(笑)オメガマンのあたりまで読んだら、ホントに喧嘩男が出てきやがった。(牛丼野郎(10)参照) ところでソルジャーチームの夢を見てしまいました。夢の中のソルジャーチームにはなぜかザ・ニンジャの代わりにステカセキングが入っていて、変なアーマーを装着してパワーアップし、プリズマン相手にパロスペシャルのような技やベルリンの赤い雨を繰り出していた(ブロッケンJrが目の前にいるのに)。ステカセキングドリーマー。ところで技のタイトルについてはいちいちツッコむつもりのない俺だが、昇技トライアングル・ドリーマーには本当にまいった。昇技って何よ。 プリズマンはホントむかつくなあ。いや悪役ですからね、悪い事ばっかりやって嫌われてなんぼだろうとは思うんですけど、そういうんじゃなくって何かその見た目がというか、もっというと存在が。つーかこいつ物じゃん。モノ。間接に肉とかが無いじゃないですか、動きとしては板と板が角のところで留め金で繋がっている感じ、しかもその留め金すら見えないという。ベンキマンですらちゃんと関節部品はあったのに・・・あのプリズマンのスカスカの関節の部分にパトレイバーのような立派な関節部品があったらフィギュアでも何でも買うのになあ(うそ)。それと弱そうなくせに案外長いこと活躍しているところも腹が立つ。すんげーテキトーなデザインじゃないっすか。第1印象では完全に出オチキャラなわけですよ、あーこいつ割れて死ぬんだろうなー、みたいな。しかしそれでもまあ仮にもフェニックスチームなわけですから?ブロッケンJrが引き分けかー、まあ仕方ないねーぐらいに思っていたら大阪城ではケロッと復活していやがったので、これには本当にカチンときた。ブロッケンJrのあの死に様を見ながらお前は何で普通に生き返っとんねん!と。ラーメンマンが戦うのを読みながら、壊せ、早く壊せって思ってましたもん。 また全然ちがう話なんすけど怪獣?キン肉マン黎明期に地球を襲っていた怪獣が実は引っ切り無しに攻めて来ているんだとしたら、ということを想像した。テリーが日本で試合のたびに負傷して入退院を繰り返している裏でアメリカではスペシャルマンやスカル・ボーズが頑張っている、とか。悪魔超人のときもタッグマッチのときもそうだけど、誰かが試合してるときは他の超人の試合はストップしてるじゃないですか。あれは試合を見ているんじゃなくて実は持ち回りで怪獣を処理しているのだ、とか。みんなが同時に試合を始めちゃうと怪獣が街を破壊しちゃう。そんなコマ間。 アシュラ先生の泳法が気になるところ。つーかあんな死に様かよー!キャラクターの使い方が贅沢になってきたな。ウォーズマンに至ってはもう見ていられないくらいかわいそう。 牛丼野郎はおそらく次回でラストだと思います。U世も読むけどそれに関しては牛丼野郎の続きのようなものは書かないつもりでおります。それよりU世に行く前に俺は、買って読む前に何処かへ失くした黒田硫黄の「映画に毛が三本」とか鉄腕バーディー3巻までとかを探さないといけません。キン肉マンの読みすぎて脳がどうにかなってきた(マジで)。
△新鮮!牛丼野郎!(12) 終了!読み干したーー。キン肉マンよおめでとう!そしてお疲れ様!死んだはずの超人がいつの間にか復活していることに対して笑ったり突っ込んだりする文章が、真意かどうかは別としてインターネットにそれこそ掃いて捨てるほど転がっているけれど、最終話「キン肉マンよ永遠に…!の巻」を読んでそうする人はきっといないだろう。いたとしてもそれは真意ではないと思いたい。少なくとも俺は、王位を継承したスグルの周りに沢山の友の笑顔があって、ああ、良かったなァと心から思った。「友情とは成長の遅い植物である。それが友情という名の花を咲かすまでは、幾度かの試練、困難の打撃を受けて堪えねばならない。」・・・ゆでたまごが描いたキン肉マンという作品は、ストーリーは単純かつ矛盾だらけ、絵はお世辞にも上手とは言えず、変わった演出をしてみては失敗し、色気もイの字もなく(ビビンバはおっぱい出したけど)、長い連載にもかかわらず最後まで垢抜けきれなかった、全くもって洗練されていない泥臭い漫画であったが、作者が誰に何を言われようとも単行本36巻にもわたって描き続けたのは、超人たちの友情であった。何度も何度も超人たちを戦わせ、その中で友情が生まれるというただ一つの手法で、愚直に描き続けたのであった。そして最後に、フェニックスに勝利し花と共に死んだ友が戻ってくるシーンで、それを素直に「良かった」と受け入れた自分に気が付いたとき、作者が試練や困難にもに耐え作品の中で守り続けたその植物は、読者である自分の中に花を咲かせたのだと思った。 つーかやっぱりロビンはいいよなー。大阪城の迷路でおぶっているスグルに小便をされるシーンは、ここは笑うところなのに何か切ない気持ちになった。新鮮な気持ちで読もうと思っているのだけれど、本の残りのページ数はどうしようもないから、読み進めるほどに、消え行く定めの何かを相手にしているような寂しい気持ちになってしまう。スグルが馬鹿やるのも最後か、チームにロビンとテリーがいてよかったなあ。フェニックスチームとの最後の試合、予言書デスマッチは敗れればその超人の存在が消えるというキン肉マン史上モースト・デンジャラスな設定であり、なおかつ本当に漫画も終わる直前だったので、よみがえりはもう無いなと思っていたから、アイス・ロック・ジャイロで凍りかけたマンモスマンにロビンがタワーブリッジをかけるシーンでは、もうロビンの足は消えかかって、その両足をスグルとネプチューンマンが支えていて、俺はそれを見てもう胸がいっぱいで、しばらくそこから読み進めることができなくなった。仕事の帰りの電車の中で読みながら俺は、その同じページを何度もめくったり戻したりしていた。最後に胴体と頭だけになったとき、ロビンは泣いた。その涙を見て、これ以上に寂しいことはないと思った。 あとジェロニモは試しに消されるという酷い扱いを受けたので、おいゆで!この野郎と思った。ジェロは超人になってから見せ場が無いなあ、ブロッケンJrですら最後はあんなにかっこよかったのに。これ漫画がもう少し続いたらジェロはウルフマン並みの扱いになりかねませんよ、ネプチューンもマンモスマンもいるしなあ。 以上、キン肉マンを全部読んだので、特に総括も何もなく牛丼野郎は終わってゆきます。とはいえ本当に何もないのは寂しいので、1回読んだだけの俺によるキン肉マン名シーン列挙!というのをやってみようと思います。 ・テリーのカーフ・ブランディングがスカルボーズに炸裂! ・1回目の超人オリンピック決勝を前に、控え室でスグルがスクワットを始めるシーン。 ・超人オリンピック・ザ・ビッグファイトのひとこま、ウォーズマンが助けようとした子供にハンマーで殴られ発狂。 ・ビビンバの晴れ着姿。 ・7人の悪魔超人編、ミート君を電撃から救ったバッファローマン、しかしロングホーンを失ったせいで全身から血が噴き出して・・・ ・悪魔将軍戦クライマックス!そのときバッファローマンのかつらが・・・ ・タッグマッチ編、2000万パワーズの底力、ロングホーントレイン!そのときバッファローマンのかつらは・・・ ・王位継承編、落下する3面リングを受け止めたバッファローマンの仁王立ち!かつらも根性で・・・ ・王位争奪編クライマックス、委員長から差し出された牛丼を叩き返すスグル!舞い散る肉とめし。 終り
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