2003.07.15up

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【ある患者の手術の記録1】
定位脳手術「淡蒼球凝固術」を受けました
by 木下 広子

 平成11年、6月に京都の木津川病院で、武内先生の執刀で定位脳手術「淡蒼球凝固術」を受けました。

手術まで
 私は21歳で発病し、26歳から薬を飲んでいます。
 診断がついた時点でかなり悪くなっていて、ドーパはよく効いていましたが、ONの時とOFFの時が最初からありました。
 ドーパは1日4錠(注:100mgの合剤)以内、1錠でだいたい3時間動ける。あとはゴロゴロ。
 このパターンであまり変化なく10数年やってこれたのですが、今から3年ほど前から、そのバランスが崩れてきました。
 進行しだしたのかなと思っている矢先、叔父のお葬式があり、疲れてしまい、今までなら2,3日もしたら元に戻っていたのが、お葬式をきっかけに体調維持が難しくなりました。 

 その頃は近所の病院で薬をもらっていたのですが、宇多野病院で薬の調整をしていただこうと久野先生を訪ねました。その時初めて、手術のことを聞きました。
初めてパーキンソンと診断されて6ヶ月後、保健所の紹介で宇多野病院で薬の調整をしていただいたのですが,それ以来行っていませんでした。
私の場合、パーキンソン病と診断されて10年以上経っているし、ドーパはよく効くけど日内変動が激しい。
不随意運動はひどくないけど全然ないわけではない。
そういう状態でした。
 「薬の調整をするなら手術してからの方が薬を少なくできる」という一言で、手術を決心しました。

手術を受けて
手術は、局部麻酔で意識もはっきりしてるし、先生の会話も全部聞こえて、複雑な気持ちでした。
 薬あわせは間を開けてからのほうが良いと言われたので、手術後1ヶ月ちょっとで退院しました。
 手術をうけたのは、木津川病院の脳外科ですが、術前の検査や術後のケアは宇多野病院でお世話になりました。
 退院するとき、体調はよくても薬は飲むように言われました。
 9月の末にもう一度入院して10日くらいで大まかな薬の調整をしましたが、本当はそれから薬と妥協するのにかなり苦労しました。
 目的が薬(ドーパ)を減らすことだったので、入院中に主体をペルマックスにしてドーパは補助にしました。
 今までとは全く逆です。
 毎食後、ペルマックス2錠。
 これにECドパールを様子を見ながら追加するよう言われました。
 この時からシンメトレルも飲み始めました。
 朝起きてすぐドーパ(半錠)を飲むのはずーっとしてきたことなので外せません。午前中1回、午後1回、半錠ずつ辛かったらドーパを飲むようにしました。
 その頃は、体の状態は術前と比べて、確かに日内変動は少なくなっていました。
肩や背中、お尻のあたりにあった固縮も取れました。
不随意運動もほとんど気になりませんでした。
 ただ、すくみ足には効果はありませんでした。
気持ちとしてはすくみ足は以前よりひどくなった印象をもっています。
体は軽く動きやすいはずなのに、よく転けるようになりました。
 すくみ足に対する薬も試しましたが、良くはなりませんでした。
 デパスは緊張が抑えられて効果がありました。 

その後
現在、手術を受けてから1年8ヶ月になりますが、1年ちょっとの間は本当に体が楽に感じていましたが、最近、また手術前に戻りつつあります。
 ドーパも確実に2錠は要るようになったし、痛みも出始めました。
 日内変動も差があるようになりました。
 しかし、手術直前は、ドーパ6錠でも辛く、自分でコントロールできなくなっていたので、手術したのは良かったと思っています。
 すくみ足も手術で良くなった人もなかにはいるみたいですが、私は駄目でした。


Q&A
手術に対する不安などはありませんでしたか?
手術についてはほとんど無知だったので、久野先生のいわれることをまるごと信頼しました。あとで、ほかに手術を受けた人たちと話をして、私は本当に大成功だったと実感しました。
手術に対する説明は十分にされていましたか?
宇多野病院の久野先生、木津川病院の武内先生の両方に夫婦で説明を聞きました。
手術にかかった費用はいくらぐらいでしたか? 公的補助は受けられますか?
手術代は保険の適応になります。全部の病院がそうかどうかはわかりませんが、特定疾患の認定に応じて補助を受けることができました。


術後のことなどは、Hirokoの部屋に掲載しています

2002.02.02 デザイン変更 2003.07.15医療関係から移行

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