>>編集後記<<
(果たして打鐘は鳴ったか?)

競輪競走の難しさ
オッズとの対話
ラインが示すもの
並びが示すもの
明日なき結論
捲りの価値体系
逃げと捲りの連対
捲りが死んでも番手が生きる!
捲り選手の逃げ
スピードかパワーか
2車だから生きるカマシ
勝ち上がりと選手の格
今日もどこかで3連単
3連単のシナリオ
燃えつきた客
残り目の運動学
どっちが競り勝つ?
三番手選手の連絡み
自転車選手の体
地元は何割増??
競輪場を旅打ちする
戦闘誘導員
スタートの合意
脚の違う選手がいる
車券が変わってくる
中団はどの選手か
穴車券は誰が出す?
はまりこみ1
はまりこみ2
我らが太田真一
捌きとは何か
漠然とした自在戦
分断へのアプローチ
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車券が変わってくる
ラインを重要視するか、得点を重要視するか。並びを重要視するか。車券を推理する上で色々な着目点があり 人それぞれ何を考えてるのか分からないものである。得点の事しか言わないひと、単純に力の事しか触れない人。 ラインの強弱を第一に考える人。全て正しい様に見えて、結果は一つないし2つしかない。何を以てしても核心 に迫るのは難しく、ハズレ車券というのは増え易い。立川の様に直線の長いコースはS級戦ともなると最後はラ インもへったくれもなくバラバラになって突っ込んでくる。展開は推理しやすく、結果は回顧しにくい。実際の ところ「絶対」も「絶対ない」もないギャンブルは競輪だけだと思うし、その秩序はささいな事で平気で崩れる。 あるいは選手の動作一つでゴール前の態勢が大きく変わってしまう所に競輪選手と投票するファンの運命的という か一筋縄ではいかない微妙な関係を考えさせられてしまう
ラインが互角の際には先行するラインの番手選手は責任重大と言える。捲りを外に張り出すために 車を大きく横に動かさねばならない。このアクションが中途半端だと直線に入っても更に踏み出されてしまう 恐れがあるからです。先日西武園で実際にあったレースで
D24 H13
2が外帯を外しても4は突っ込まない。つまり2と4は信頼関係にあるとすれば、この局面では2はHの捲り をブロックするべきである。ちなみにこのレース2−5が800円、2−4が1100円、9−1が720円というオッズを示して いた。レースのポイントを要約すれば2がHをブロックすれば2−5になるわけです。Hを張れば必然的に少し前と 車間が開き踏むのが遅くなるからDが残るという車券。一方ブロックもそこそこに一気に踏み出していく2−4も少し 売れるのです。ただし掃除をしていないのでDが3着に残れるかどうかは疑問です。そして捲りの素通りが9−1という 事になります。ブロックが甘かったか、全く抵抗できなかったか。
で結果はというと、これが2−1−5で入って2車単が3100円、3連単が15510円という穴になりました。 どうやって2−1が入ったかと言うと2は全くブロックしなかったわけです。Hは2の横で一杯でしたがこれを張りに いかなかったために1が4を内側に押し込んで3番手を取ってしまったのです。2は仕事をしないで頭が取れたの だから気分はいいでしょうが、気の毒なのは4です。前が掃除をしなかったので自分の所にしわ寄せが来てしまい ました。前述したように2が外帯を外しても4は突っ込まないのです
ではなぜ掃除をしなかったか?。それはそうい う選手だからです。横の動きが甘い選手というのは実際に大勢います。冷静に考えれば前に踏みながら横に踏むなんて 曲芸を全ての選手が身につけてる事じたいがおかしいと思うし、ああそういう選手なんだなとしっかりと 覚えておけばいい
選手の性格と同時にもう一つ重大なものが「事故点」を抱えているマーク屋選手で、もう失格は許されないとい うケース。出走表の事故点が6.0とある選手がまさにそれで仮にHを適当にガードしたとしても そのHと1の車体が接触して落車なんて事態になれば失格即日お帰りで累積9点マイナス。さらに言えば事故点は問題 ないにしても直近三ヶ月の違反点の累積が90点を超えればお寺に軟禁され、しかもその間は練習もできないというの だから深刻です。こういう選手が番手を回ってブロックを強いられると、逃げ屋に直接当てる様な攻めができなく なります。外を通過する列車の連結を切ろうとする動きになり、2はHでなく1と絡む様な傾向にあります。 それで9−1あるいは9−5という車券になるのですが、重要なのは1−9にはならないという事なんですね。 例えばこれが2Cで出切るような捲りであればそこをさらに追い込むというのは難しいですが、7番手からの捲りとな ると1−9を考えてしまいがちです。もっともどこで並ぶかまでは予想できないのでどこまで車券に反映できるか 分かりませんけど、事故点を抱えてる選手は逃げ屋だけを通してその後ろを張るという傾向は間違いないようです。

中団はどの選手?
平成17年玉野西王座戦の初日特選は愛知吉田敏洋がホームで荒井−小野を叩いて先制。元が一本棒で スタートを取った市田が何もしなかったために完全に中部勢がレースを支配してしまった。ゴール前は 山内卓也がこれを僅かに追い込んで一着。3着に山口富生が入った。打鐘前から荒井が動き 先行の有りえない市田を抑えに行ったのが失敗だったのだが、これは九州勢にとっても吉田を先に動かせて 市田が切り替えホームから叩かせてそこを捲ろうと読んだのではないか。ところが市田が全く乗っかって こない上に自分が誘導を外してしまったが為に完全に脚を使わされたまま中部に出し抜けを食ってしまった
叩かれて一銭も要らなくなった荒井−小野が車間の離れた4番手を走っていたら、これは後続はもう金縛り というしかない。打鐘からの先行(ジャン先行)であれば逃げには不利で捲りは中団が有利なのは間違い ない。しかし叩かれたりホームカマシの餌食になったラインはその後捲って勝つのは困難だ。叩きあいに負け たのと同じ事で巻き返す余力がないからです。だから叩かれたラインはズルズルと下がっていかなければ ならない。ところがどういう訳か中団に納まってしまうケースが多い。これすべてレースのアヤであって いつどの設定で発動するかも分からない。すべてアヤで片付けるしかないのですが、それをもう少し別の 角度から掘り下げていきたいと思う。松戸のダービー初日の一次予選。稲垣内林金田の近畿筋が人気の中心、 他のウマが萩原と松本大であれば稲垣のスピードで断然だ。このレース打鐘から飛び出していったのが萩原で 松本が下げて稲垣が動きを見ている。稲垣を逃がしては捲れないのだから萩原が逃げるのかと思いきや すぐに流して稲垣がその外を叩いていった。これはどういう事だろう??
考えてもみてくださいよ。一周より一周半先行の方が脚を使うんですよ?萩原は自分から仕掛けていって 稲垣を一周の先行にさせてしまう。それで中団に入ったって捲れるわけないじゃないですか。得点が10点も 違う上に松戸なんだから。もっとも萩原がラインもへったくれもなく最後自分が金田だけ抜いて3着になろう という考えなら実に納得いく。しかし現実には稲垣のカマシを中団で追走する自分のほうが先に脚を使ってし まい何もできずに終わってしまった。だから中団がそんなに好きなら周回中から中団にいるか、S取って突っ張る 素振りを見せて最後潜り込もうとするしかないんですよ。 神山がレース巧者というか頭がいいと言われるのはその点でそういう位置でじっくり構えているから他が痺れを 切らしてしまうわけだ。自分から仕掛けて中団を取りにいこうとする行為は逃げ選手を喜ばせるだけでなく レースを単調にしてしまう。車券を買う時も一口に中団中団と言ってもどういった経過でそこに入るかを 考えた方がいいと思います。
これに関してはスタートの並びからある程度の推理ができると思う。例えば逃げ15回の選手A逃げ7回の 選手B逃げ1回の選手Cがいたとして、スタートがCだとしたら、Bが逃げた時の中団はCなんです。でもって 徹底先行型のAは後手を踏んで後方という事になる。つまりこれはAが先に動いて行った所をBがカマシてそれに Cが乗っかっていくからなんです。この時Aはタテにも横にもは踏めないんです。
あるいはAの上昇に併せてBが中団から牽制していくのでその態勢からの突っ張りであればCは自分で誘導 を目一杯使えるので内捌きでAをどかしてしまう。
では逆にスタートがBでCが中団。そしてAが抑え先行という局面だとどうだろう。分かりやすく言えば Aが村上、Bが荒井、Cが神山だ。Cが内線をあけてない場合Bは下げてそこで粘ることはできないので、巻き かえしてのアウト競りかカマシに持ち込むしかなくなってしまう。
これだけの事を考えてもスタートを取ることがいかに不利か。そして最初から中団にいるという事がどれだ け有利かを物語っている。西王座の準決勝戦、スタートを取った市田は自分が逃がされるのが嫌なものだから 誘導を離して、あげく山内卓也との中団ものすごい競り合いを演じた。あれは凄かったですね。ガッツンガッツン と・・誘導を離すのではなく、佐々木が動いたら自分で誘導を切る。山内がイン切りに動いたら誘導を離して そこに入れてしまえば良かったのだ

穴車券は誰が出すのか
競輪は2車単の車券が全部で72通りある。そのうち万車券は40〜45通りある。どうなんでしょうかね、 2車単で万シュウというのは一日一本という所でしょう。だから常識的に100倍未満の30通り中で決まって いるわけだ。そのうちスジの"中へこみ"と言われる車券が4通りぐらいあって、それも可能性は低いので 消してしまうと25通りぐらいしか残らない。だから常に25点100円ずつ買えばたまーに7000円ぐらいの 配当をゲットできる事がある
という話を知人が真顔でするものだから、僕はキョトンとしてしまった。何かすごい新説を見つけたかの様に 力説するのだが、言われてみればその通りな気もする。帰ってからデータプラザをめくってみた。 立川の大穴9240円が22番人気、5170円も22番人気、大宮の6080円が17番人気、伊東の 6110円は18番人気、15610円が31番人気とは実にびっくりした。
競輪の場合大穴が出たとしても殆ど上位人気30通りの中で決まるという事なのだろうか。それなら本命は 眼中になくとにかく穴を取りたい人なら上位人気の8点ぐらいを消して25−8=17の17点を小銭で買い続 けていれば一日のどこかで大穴は確実に当たるという事になる。改めて競輪は穴を買って遊ぶギャンブルなんだな と実感してしまいました。
ところでまぁ連日小野の頭で売れているのだが、小野は脚力こそピカイチではあるがマーク屋なのだ。本来なら 逃げ屋同士を比べなくてはならないのに、メンバーを見回して何となく「小野だろう」といった感じで人気になって いるのが情けない気もする。それなら小野の後ろを回る選手との組み合わせが売れなければいけないのに なぜか荒井を差してという車券が売れるのは更に情けない。前項西王座の初日は正にそれだし、最終日も小野の目標は 城戸崎で、彼が行けるかどうかも分からないのに何となく小野から前後へ売れている。結果は先行の坂上番手でヤマコウが 抜け出して一着。2着が捲って城戸崎、3着が小野だから笑ってしまう
A級戦ならともかくS級戦ではマーク屋が脚力だけで頭が取れるほど甘くはない。むしろ甘く考えがちなのが ファンでそれがオッズに反映されている。こういうときは黙って別線の番手勝負。山田が番手を回る様なレースなら もうなおさらと言っていい。先の件でもそうなのだが、穴は結構常識的な範疇で発生しているのだ。いや競輪そのもの が荒れて当然のギャンブルなのであって、競輪の考え方が甘い人たちが穴を作っていると言っていい。穴は選手が 出すのではなくファンが出すものなのだ

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