部族・小笠原諸島へ行く(1)

 

1972年 6月だったかな・・・
15,6人のヒッピーが大きなリュックを背に小笠原父島行きの
廃船間近だろう貨客船の船底に.......周りは それを見る異様な目。
2日程の船旅が始まった。

竹芝桟橋を出航し浦賀水道を抜けるまで甲板より陸地を眺める。
東京湾を出ると次第に海が荒れてきた..........嵐が近付いていた。
どんよりとした船底で夕食を済ます。 船酔いが 一人二人三人。
船は 波間にスッポリと隠れては その波の山頂に浮かび上がる。
スクリューの回転数を調整し 少しずつ船体を前に進めて行く。
翌日の昼間も海は荒れて 横になる者が時間と供に増えて来た。

そんな中の夕食時 皆が元気になった様に思える事があった。
部族の一人が揺れる床に足を取られ 夕食のカレーを他の客に
振りかけてしまったのだ。 運悪く? その相手は島のヤクザ!
相手は三人。ヤクザのごとく言葉を発して来たのが間違いだ。
その三人を取り囲む長髪の若造多数........荒れた言葉は消えた。
カレーは楽しく口の中へ.....残ったのはヤクザの服のカレー。
(ヤクザであることは 後に 島の警官が教えてくれた)

その夜 部族の一人が行方不明に.....船の中で行方不明・・・?
ポチャッ?ドボン?? ここは大平洋です。ヤバイ!!!
見付かった!
奴は嵐の甲板で ずぶ濡れの毛布に包まり...スヤスヤ。

翌日は目的地小笠原へ・・・
その前にトビウオの話
小笠原も近い、また大平洋も穏やかに、
大海原を見に甲板に上がる者も多くなってきた。
誰かがトビウオを見付けた。中には長時間飛ぶトビウオもいる。
そんなトビウオ君に拍手.......そんなトビウオ君前よりも長時間?
次のトビウオ君には盛大な拍手.......これもまた新記録樹立.......
次のトビウオ君には最高の拍手.......またまた新記録樹立でした。
思うにトビウオはお調子者なのだ...!絶対!・・・たぶん.......。

つづく

部族・小笠原へ行く(2) 部族・小笠原へ行く(3)
部族・小笠原へ行く(4) 部族・小笠原へ行く(5)

return