Acousphere Live Report
・2009/12/5 高知県宿毛市
・2009/8/11 軽井沢 Cabot Cove

■ Acousphere Live Report in 高知県宿毛市(2009/12/5)
Acousphere清水です。
12月のはじめに高知県の宿毛市まで演奏旅行へ行ってきました。
今回はその模様をレポートしたいと思いますので、どうぞご覧ください!


宿毛市は高知県西部にある街。
司馬遼太郎の「龍馬がゆく」を読んだことのある人であれば度々その名前を目にしたことがあると思います。
我々にとって今回が初めての四国での演奏。
東京から片道ざっと900kmの旅、楽しんで行ってきます!

まず長い演奏旅行で大切なのは、いかに体力をキープしつつ安全に移動し、演奏を成功させるかということです。
移動で体力を使い果たしてしまい、演奏がヘロヘロになってしまっては本末転倒。
そこで力を発揮してくれるのが我らがキャンピングカー「コーチメン」!

これさえあれば一人が運転している間にもう一人はしっかり睡眠をとることができます。
これからのミュージシャンの必須アイテムと言っても良いと思います!

ライブ用機材一式をコーチメンに積み込み、東名高速を一路西へ!
荷物を運ぶ大きなトラックがキャラバンを組むように走っている中を、我々はマイペースな速度で運転します。
このゆったり感が運転からくるストレスを無くしてくれるのです。
横浜を過ぎ静岡へ順調にドライブ。
と思っていた矢先、なんとコーチメンにトラブル発生...。
エンジン周りの部品が故障してしまい、バッテリーに充電できなくなってしまいました。
ガソリンスタンドで応急処置はさせてもらえたものの、このまま高知までいくのはあまりにも無謀という状態。
行こか、戻ろか。
もちろん戻る!という奥沢君の一声で、一端東京へ。
高知へは普通の乗用車に乗り換えて行くとして、時間は間に合うのか、そもそもこれから東京まで辿り着けるのかという不安を胸に、道を折り返し走り始めます。
朝方の雲に包まれた富士山がとても美しかったことがせめてもの救いでした。


省エネ運転を徹底して、どうにか東京に到着。
奥沢君、厳しい中での運転おつかれさまでした!
旅の始まりのいきなりのアクシデントをどうにかクリアできました。
元々組んでいた日程にだいぶ余裕があったので対処できたのですね。
仮眠を3時間ほどとり、荷物を乗せかえて再出発!
一気に高知まで走るという強行軍なので、気合いを入れ直して運転します。
16時出発。

今度は予定通りのコースを順調に走破していきます。
東名で浜名湖を通り、名古屋市街へは入らずに伊勢湾岸道路を三重県の鈴鹿へ向かいます。
新名神、名神と経由して吹田から神戸へ抜け、山陽道を岡山方面へ。
ここまでざっと8時間くらいかかっているのですが、2時間おきくらいで交代しつつ運転していました。
片方が運転しているときもう片方は睡眠をとる。
これまでの経験から学んだ、長旅を安全に完遂するための鉄則ですね。

四国へは瀬戸大橋を渡ります。
さすがに瀬戸内海の上を通過していくだけあって風がものすごく強い。
左右に振られるハンドルをしっかり握りながらゆっくりと進みます。
海の様子はどうなっているのかとても興味はありましたが、まだ夜明け前の暗闇の中。
でも逆に遥か下を見下ろして怖い思いをしなくて済んだのかもしれませんね。

四国へ渡り終え、トンネルの多い山間部の高速道路を使って香川から高知へ向かいます。
高い山はあまりなく、同じくらいの高さの山がひたすら連なっている山地。
四国ならではの地形を眺めつつ、ようやく目的地に近付いてきたんだなという気分に浸ります。
トンネルとトンネルの合間から朝もやに包まれた紅葉が顔をだします。
深夜ドライブの暗闇から打って変わって、淡い色合いのカラフルな美しさ。
運転の疲れが癒された瞬間でした。

高知市内を通り越し、そのままさらに西へ向かいます。
おそらくあと3、4時間の行程。
時間にも間に合いそうだし、ようやく少しほっとした気分になります。
高速道路を降り、海岸線の道を走ります。
ときどき目に入ってくる広い砂浜とWhale Watchingできます!の看板。
高知は昔捕鯨が盛んだった土地だと聞いています。
この砂浜でもたくさんの漁師さんが鯨を引き上げていたのかもしれないですね。

朝10時頃、目的地から1時間ほど離れた温泉に到着。
その昔中村と呼ばれていた地域で、現在は四万十という名称になっています。
ということは、日本最後の清流で有名な四万十川はもうすぐそこ。
今回清流を見に行く時間は作れるだろうか。

朝イチの温泉はさすがに人が少なくほとんど貸し切り状態。
ゆっくり湯に浸かり、ここまでに溜まった疲れを癒します。
あと数時間後に迫った演奏に向けて、少しでも疲れを回復させておかなければなりません。
束の間の仮眠をとり、エネルギーを充電します。

ここまで随分時間がかかりましたが、ようやく目的地の宿毛市に到着です!
近郊を四万十川が流れているだけあって、街中には旅館の看板が多く見られます。
夏休みなどの観光シーズンにはきっとたくさんの人で賑わっているのでしょうね。
我々の観光はライブが終わってから!ということで、さっそく会場へ向かいます。

今回のライブは、地元にお住まいのKさんという方からお話をいただいたのが最初でした。
Kさんは大の音楽好きで、家カフェをとても気に入って職場でもかけてくださっているそうなのですが、地元の方々がたくさん集まるパーティでぜひ生演奏を聴きたい!という強い思いをいただいてこのライブが実現しました。
自分たちが一度も行ったことがない、東京から遠く離れた場所でもアコースフィアを聴いている人がいる。
そして我々のライブを観たいという情熱を伝えていただいている。
Kさんにお会いして、ここまで簡単ではなかったけれどちゃんと辿り着けて本当に良かった!という実感がひしひしと湧いてきました。
あとは本番で、この感謝の気持ちを演奏にのせてお伝えするだけです。

会場に入るとKさんからご招待された方々がたくさんいらっしゃっていました。
拍手で迎えられみなさんの笑顔を見た瞬間、ここまでの疲れをどこかに忘れてすっかり元気になっている自分たちがいます。
いつもそう思いますが、これは本当に不思議な感覚です。
人間はやはり精神で生きているということなのだと思います。

2ステージのライブは大盛況のうちにあっという間に終了しました。
奥沢君のMCも温かく心のこもったもので、宿毛で演奏できる我々の喜びがみなさんに伝わったと思います。
アンコールはみなさんの勢いに乗せられて、めずらしく3回!
それだけ我々の演奏を楽しんでいただけたということなのだと思います!

演奏後にいただいた、また来年もぜひ!というみなさんの言葉。
本当に嬉しく受け取らせてもらいました。
初めてお会いしたはずなのに、なぜかそんな感じがしないほど打ち解けた雰囲気。
音楽の持つ力、人と人を柔らかくつなぐ力を感じます。

Kさん、来年もまたぜひお声がけくださいね!
今度こそキャンピングカーで伺いますから!


今回の旅はこれまでになくハードな部分もありました。
でもだからこそ改めて感じられたことがあります。
相方と一緒に旅をすることは本当に素晴らしい!
助け合いながら一つの目的を達成する、達成するためにアイディアを出し合いながらがんばる。
一人では絶対成し遂げられないようなことも二人でなら達成できるのですね。

最後に、今回はずっと運転しっぱなしの旅だったので、写真を撮るタイミングがほとんどありませんでした!
ただライブ会場からの帰り道、電灯の全くない海岸沿いの道を通ったときのこと。
真っ暗闇のなかに月が浮かび、淡い光が海を照らしている景色があまりにも美しくて、思わず車を停めて撮影会(笑)。
旅の間の唯一の遊びらしい遊びでしたが、とても印象に残る風景が撮れました。

高知県、宿毛市。
また今度、時間を気にせずゆっくり訪れたい場所が一つ増えました!
宿毛のみなさん、また来年もお会いしましょうね!

written by Acousphere Toshi
http://www.acousphere,net

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