クルミ
クルミの花言葉は「知性・謀略・知恵・野心」です。クルミは良質な材木で、昔は各国で小銃の台に使われていたそうです。また、胡桃の実の皮から出る汁は、
黒にするための染料として使われています。ちなみに、クルミはウォールナッツと言う名で売られていますが、本当は果実じゃなくて、種なんだそうですよ。
また、ロシアのことわざで「犬と嫁とクルミの木は叩けば叩くほどよくなる」と言うのがあるそうです。クルミの木を罵りながら叩き、悪魔を追い出せば収穫量が増える
と言うのもあるそうですよ。
ギリシャ神話では、酒の神ディオニュソスの悲恋話で登場します。この神が浮気をするとはとても思えませんが、アリアドネと知り合う前か後かは、残念ながら把握
する事ができません。また、クルミはギリシャ語でカリヨンと呼ばれており、クルミの実の皮がカリ(ギリシャ語で「人間の脳」と言う意味だそうです…)に似ているところ
からつけられているそうです。
ギリシャのラコーニアに、カリュアと言う美しい娘がいました。酒の神・ディオニュソスはカリュアが好きでしたが、その恋は実らずして終わったようです。と言うのは、
カリュアはある日病気になり、それが原因で死んでしまったのです。ディオニュソスは、とても悲しみ、カリュアの魂を胡桃の木に宿らせました。そして、その木を眺めては
彼女を思い出していたのです。それを見ていた(らしい)出産の女神が、ラコーニアの人々にその事を知らせたので、人々はカリュアのために神殿を建てたそうです。
…ギリシャ神話からでは、解釈するのに無理があるのは明らかですね。以前の花言葉と同じく、今回も他の花物語を使って行く事にします。今回はアイヌ神話の話です。
ポノオキキリムイと言う神が、川上に遊びに行きました。するとそこに、クルミの弓と矢を持った、黒衣の美しい魔人の少年がいました。魔人の子がクルミの弓矢で水源を射ると、
鮭達は引き返していきました。彼らはクルミの水が苦手だったのです。それを見て怒ったポノオキキリムイが、銀の弓矢で水源を射ると、鮭達がまた川をのぼってきました。
それを見た魔人の子は、今度は胡桃の弓矢で鹿を全滅させようと大空を射ました。が、ポノオキキリムイが銀の弓矢で大空を射たので、元に戻りました。二人はしばらく力比べを
していましたが、魔人の子が地獄に落ちて、勝負は終わりました。…この神話では、小さいオキクルミが語ったとされています。
まず、最後の「野心」と言う言葉から。アイヌ神話で出てきた魔人の子は、最初は遊びのつもりで水を打ったのでしょう。ところがポノオキキリムイが台無しにしてしまい、多分
その事に怒りを覚えたのだと思います。で、仕返しとばかりに天空を撃ったのでしょう。が、またしても邪魔されてしまう。その悔しさから野心が芽生え、彼はポノオキキリムイと
対決したのだと思われます。
「―クロムウェルよ、汝に命ずる。野心を投げ捨てよ。神の使いでさえ、その罪のために堕落したのだ…」
…と言う、シェークスピアの言葉があります。魔人の子は野心を持ってしまったがために、地獄に落ちてしまったのでしょう。何とも哀れですが…。
また、あまりにも捻じ曲がった解釈ですが、ポノオキキリムイは最初から相手を地獄に落とそうと考えていたのかもしれません。つまり、一種の「謀略」です。…アイヌ神話の事は
よく分からないのですが、多分この解釈は大きく外れている事でしょう。
最後に、語り部とされていたオキクルミについて。このクルミは、多分2人の一部始終を見ていたのでしょう。でも、あえて止める事はしなかった。クルミは鮭達の苦手な物で、
魔人の子はクルミの弓矢を持っている。オキクルミが出て行けば、間違いなく魔人の味方とされてしまうでしょう。ポノオキキリムイに射殺されるかもしれません。その事を考えれば、
このオキクルミはなかなかの知恵者だと思います。知性も持ち合わせている事も確かです。
久々の花言葉でしたが、明らかに文才がなくなっています。(元々ないんですけどね…)ブランクと言うのは恐ろしいですね。
それでは、次の花言葉でお会いしましょう。