03.09.21 馬券の買い方に関する考察(1)

 

馬券に関して購入する側の人種は大きく2つに分けられると思います。
  1. それを投資の機会と考え、多額を購入し、あわよくばそれで生計を立てたいと考える者。常にウン万円の勝負。
  2. 競馬は遊びと考え、購入は小額。儲かればそれに越したことはないが、楽しむことも重視したい。たまに穴馬券を取れたりするのが快感。小遣いの範囲内で末長く競馬と付き合いたいと考えるもの。

資金の無い私は当然 2.であり、多くの競馬ファンと称する人たちも 2. の側の人が多いのではないでしょうか。
以下は 2.に属する人たちの馬券作戦に少しでも参考になればとの考えのもとに書かれたものでです。




私も競馬は楽しみたいが、出来れば当てたいし、儲けたい。しかも大穴を当てたい。資金はない。と様々な悩みと欲求を抱えながら、これまで競馬と付き合ってきた。
そして、最近あることに気付き、それにより、ある馬券作戦が生まれた。
ここで紹介するその新馬券作戦については現在テスト中のものであり、これがすこぶる良好である。
まだ、初めて間もないため、この作戦が統計的にどうかということは言えないが、しばらく続けてみようと考えているものである。
以下にその考え方と方法を実例をあげて説明したいと思う。


まず、先ほど「最近あることに気付き」と書いたが、この「あること」とは「馬券は当たっても外れても自分が納得出来るように買わなければならない」ということである。

例をあげて説明したい。

予想コーナーでも触れたが、今年のオークスではチューニーが2着に入り波乱となった。
私はこのチューニーに▲を付けたが◎と○が外れ、馬券は当たらなかった。◎と○が外れたのだからしょうがないのだが、かなり多点買いしていたこともあり、大穴の▲と勝った人気馬の組み合わせをどうして買えなかったのか、かなり悔やんだ。
その時点で考えたことは、「注目した人気薄馬からは悔いのないように買わなければいけない」ということだった。
そこで私は、その後のレースを◎、○印以外にも注目した人気薄馬があった場合、あれもこれもと買い目を増やし、投資額を増やし、そしてことごとく外れた。ダービー、安田記念、宝塚記念・・・。予想も崩壊し、投資金もパンク寸前となった。ところが、この春最後の宝塚記念でちょっとした気まぐれでツルマルボーイの複勝を200円だけ買い、わずかながら久々の払い戻しを受けた。
このときの払い戻し額は、投資金に比べたら全く足りないものであったが、私には一筋の道しるべが見えた様に思えた。

「このレース、例えば始めからツルマルボーイの複勝1点で500円でいいから、そういう買い方にしておいたらどうだったのだろう?」と自問自答した。
その場合、払い戻し金は3,000円程度である。それは夢見る大穴をあきらめることではある。しかし狙った馬が複勝圏内に来なければ、馬券にはならないのである。しかも、1点買いであるから当たった場合の収支倍率はなかなかのものである。
例えば馬連で100円づつ5点買いすれば出資金は同じく500円である。ここで収支を3,000円にするには30倍の馬券を取らなければならない。たった5点買いで30倍程度の馬券をしとめるのはなかなかできないことである。仕方ないので買い目が増える、収支倍率はどんどん減っていく。100倍の馬券を20点で当てるのも、5倍の複勝を1点で当てるもの同じことである。どちらが難しいだろうか?
5倍の複勝も楽ではないし一概には言えないだろうが、万馬券なんてそう滅多にお目にかかれるものではない。当たっても20倍程度つまり元返し程度のことも多いだろう。逆にヒモを間違えて大穴を取り逃がしたり、また軸が全然ダメなのに流して買いすぎたなんてこともあるだろう。
なにしろ、馬連を多点買いする場合はどうしても多くの馬に目が行ってしまうため、レースが終わってから「あーこれは買えたなー。大穴逃がしたよ。」と悔やんだり、逆に「買いすぎちゃったよ。こいつは1番自信があったんだからもっと買っておけばよかったよ。」と当たっても釈然としないことが多いものである。
その点、複勝1点勝負にしてしまえば、ヒモもなんにもない。その馬が来るか来ないかだけである。きっぱりと割り切れるだろう。そう思った。

さて、早速実行に起こそうと思ったが、いざ買おうとすると複勝1点といってもこれがなかなか難しい。
これだと思う馬は高くても2〜3倍そこそこである。いくら1点勝負といっても、これではつまらない。かと言っておいしい馬券などそうそう転がっているものではない。
当時私のPAT口座の残高は2,000円弱。厳選しなければいけない状況だった。
そこで目を付けたのが、函館スプリントSである。「このレースは勝つのはビリーヴで間違いないだろう。2番手もこのメンバーならアグネスソニックだよな。」もちろんビリーヴは断然の人気で、複勝はおろか、単勝でも勝負できないオッズである。しかし、馬連なら5倍、馬単なら7倍程度である。「これは以外においしいかも。」思い切って馬単で勝負か?!しかし負けて残高が無くなるのが恐い。これまでは多点買いでどんどん買い足していたのに、1点となると、異常に慎重になる。
悩んだ挙句、押さえに同じ組合せのワイドを買うことにした。但しあくまでも押さえ、元が取れる程度。元が取れればもう一度勝負できる。これで来なけりゃしょうがない。馬単1,000円、ワイド500円の勝負とした。
結果、ビリーヴ圧勝、2着にアグネスソニックが辛うじて滑り込み、当初予定の複勝1点勝負ではなかったが、作戦としては一応成功した。
考えてみれば、資金のない私にとって複勝1点勝負ではちょっと辛いわけで、配当的な妙味も考え合わせると、単勝、馬連(馬単)、ワイドなども組み合わせる必要があるのかもしれない。
何より当たった時の爽快感は全く曇りの無いものであった。
ああしておけば良かった、こう買うべきだったという思いがレース後に一切残らなかった。つまり、配当の大きい小さいではなく、当たっても外れても納得のできるように馬券を買えたことが良かったのだと思う。これは趣味として競馬と付き合う上でとっても大切なことのように思えた。
そのために、逆に1点勝負ではなく、ワイドという押さえを利用したことも大きかった。なぜなら、ワイドは勝負馬券(この場合は馬単)が的中すると自動的に的中するからである。要は無駄にならない。無駄に捨てる馬券を買わないことは、当たったときは爽快だし、外れても、この馬で勝負したんだからとあきらめがつく。

この成功をきっかけに、同様の購入方法でしばらく試行錯誤を続け、一応、現時点で下記の方針を立てた。

1.基本は1着を予想すること
先ずはこれである。同然のことなのだが、馬券作戦の中でしばしば忘れられがちである。
馬連を買うにしても、複勝を買うにしても、2着には来るかも、3着には来るかもではダメである。
1着に来ると予想できるからこそ、複勝やワイドは押さえになり、馬連でなんとか勝負できるのである。3着には来るかもなんて馬の複勝を買ってもなかなか来ないものである。
先ずは1着を予想し、その馬の単勝(高配当なら複勝でも良いだろう)を自信をもって買えることが大切ではないか。

2.馬連ならできれば1点で
多点買いすると、前述の通り当たっても外れても精神衛生上良くないことが多い。
しかも馬連の場合、当たり馬券は1つであり、それ以外は全て外れである。買い目が増えれば投資額も増え、損失も増える。
馬連の多点買いは損失を前提としており、外れた時の物理的及び精神的ダメージが大きい。多くても3点以内におさめたい
絞り切れない場合は買わない勇気も必要である。その代わり、これだと思う馬がいれば大きく勝負したい。

3.ワイドは絶対に1点で
馬連の少数点買いではさすがに的中率が下がる。馬連の買い目をワイドで押さえる
この場合絶対に1点としたい。ワイドだからと言って当たる保証はない。押さえが押さえとして機能するかどうかはレースが終わってみなければ分からないのである。
押さえに多額を投入してしまっては元も子もない。

4.勝負馬券を決める
このレースではどの馬券で勝負するのか?馬連か?ワイドか?単勝か?自分の自信の度合いで決めれば良い。
勝負馬券以外は「元を取れれば良い」程度に考える。
「勝負はこれ、あとは押さえ」と割り切れれば、確定後に大騒ぎすることはない。
多くの場合は馬連(或いは馬単)が勝負になるだろう。その押さえとしてワイド、更には単勝・複勝となる。
狙った馬に関する馬券を、当たりにくい勝負馬券から、当たりやすい押さえ馬券に「流す」ようなものである。
狙った馬が1着に来て、馬連を外した場合でも、単勝を押さえておけば納得できる。もちろん馬連を多点流していれば思わぬ大穴を取れたかもしれないという状況も出てくるだろう。
しかし1点で勝負している場合は、2着に予想外の馬来て大穴になってもなんとも思わない。むしろ、狙った馬がきちんと1着に来て、単勝を取れたことの方がうれしいはずである。時には単勝や複勝が勝負馬券になることもあるだろう。狙った馬が来るか来ないか。重要なのはこのことである。
狙った馬が3着以内に来たら必ず払い戻しを受ける。外れても被害は最小限で納得できる。そして稀に馬連でも当たれば万歳である。
この方針はそういう買い方である。

我々は趣味で競馬をやっている。楽しみたいけど払い戻しも受けたい。高額的中もしたい。しかしながら、多くは収支がトントンなら万歳なのである。消極的に聞こえるかもしれないが、どうせトントンでOKなのなら高額投入し心臓に悪いことをしなくてもいい。
小額・小点買いで、なるべく自分が納得できるように馬券を買い、レース前もレース後も楽しみたい。
上記4つの方針を実行することによりそれは可能となるような気がするのである。



この方針で馬券作戦を実践した例を以下に紹介する。該当レースは9/13(土)〜9/21(日)の5重賞である。

<朝日CC>
予想
カンファーベスト
ヒマラヤンブルー

買い目
購入金額 オッズ 結果
◎の単 500円 3.3倍 的中
◎→○の馬単 1,000円 26.5倍 ハズレ
◎−○のワイド 500円 6.8倍 的中

カンファーベストは休み明け前走は惜しい2着、今回安藤騎手で1番手評価。2番手も開幕週ということで逃げ(実際には2番手追走)のヒマラヤンブルーに決定。配当を考え思い切って馬単で勝負。
結果、◎が1着、○が3着で勝負馬券は外れたが、押さえの単勝とワイドが的中。2着に人気薄が突っ込んだことから、馬単流し派の人であれば万馬券的中の可能性のあるところであるが、むしろ単勝とワイドが拾われて助かったという気持ちであった。


<京成杯AH>
予想
シベリアンホーク
ミレニアムバイオ
ブレイクタイム
ボールドブライアン

買い目
購入金額 オッズ 結果
◎の複 500円 7.1倍 的中
◎−○△の馬連(3点) 各500円 17.9〜164.9倍 的中
◎−○のワイド 500円 約7倍 ハズレ

開幕週ということで、軽ハンデ(51kg)かつ人気薄の逃げ馬シベリアンホークを◎に指名。しかも鞍上江田照騎手ということでかなり臭うわけである。人気薄を指名したため、相手を絞るのは気が引けたが、購入方針に従って3頭(ハンデは重いが実績を重視)に絞った。その代わり押さえに◎の単勝ではなく複勝とし、この穴馬が馬券に絡んだときに少しでも払い戻しを受け、精神的に救われるようにした。馬連は夢馬券と考えた。
結果、◎が2着、△ブレイクタイムが1着で馬連と複勝が的中。馬連は配当の高い方が的中し、いきなり成果が出たかたちとなった。しかし、このレースは方針の1つである勝負馬券を決めていなかったのである。この方針による買い方の場合、馬連なんてそうそう当たるものではないし、ましてや万馬券なんて今後当たるかどうか分からない。きちんと勝負すべきところでしておかなければいけないと反省。方針を守らないと後味がいまいち。


<セントウルS>
予想
ビリーヴ
ギャラントアロー

買い目
購入金額 オッズ 結果
○の複 500円 3〜5倍 ハズレ
◎−○の馬連 1,000円 19.7倍 ハズレ
◎−○のワイド 500円 6〜8倍 ハズレ
◎については説明不要。○候補多数もやはり開幕週の逃げに期待し、しぶといギャラントアローを指名。◎の単・複は配当が低すぎて買えないため○の複を押さえとした。◎→○の馬単は馬連との差が小さくリスクが大きいと判断し馬連を勝負馬券とした。
結果、◎が2着、○が6着。◎は2着だが、特に惜しかったという感覚より完敗という感覚の方が強かった。


<セントライト記念>
予想
ニシノシンフォニー
チャクラ

買い目
購入金額 オッズ 結果
◎の複 500円 3.5倍 的中
◎−○の馬連 500円 57.3倍 ハズレ
◎−○のワイド 500円 14.2倍 的中
1000万条件程度のメンバー構成、重馬場ということでここも前残りに期待。またしても人気薄の逃げ馬かつ江田騎手のニシノシンフォニーを指名。相手はメンバー中ダービー最先着(6着)で道悪で好走経験のあるチャクラ。◎に穴馬を指名したため、本馬が馬券に絡んだときは必ず取れるように単勝ではなく複勝を選択。前述のとおり精神安定剤みたいなもの。
結果、◎が2着、○が3着で、複勝とワイドが的中。ニシノシンフォニーの直線で差し返す粘りにはびっくり。


<ローズS>
予想
ピースオブワールド
アドマイヤグルーヴ

買い目
購入金額 オッズ 結果
◎の単 500円 7.0倍 ハズレ
◎→○の馬連 500円 23.8倍 ハズレ
◎−○のワイド 500円 3〜5倍 ハズレ
スティルインラブは3冠を目指し、ここは無理しないはず。ピースオブワールドの復活かける。相手はアドマイヤグルーヴ。オークスの敗戦があるだけに、ここは勝ちに来ると見た。
結果、◎が4着、○が1着で、ハズレ。
思えば予想というより、好配当をねらっただけの「希望馬券」であった。反省。好配当が期待できない場合は見送る勇気も必要。それでもどうしても買いたい場合は、単勝(複勝)1点だけが望ましいと思われる。



総じて、本方針に従って馬券を買うと、予想がきちんと当たらないと馬券にはならない。そのため、レースは自信のあるものに絞った方が良いと思われる。(この判断が簡単にできれば苦労しないが・・・。)当面は予想の立てやすい重賞レースのみを行うこととする。
また、納得ずくで馬券を買うため、外れたときの後味は悪くないことが多い。(そりゃ当たるに越したことはないけど・・・。)
現在はこの方針がよい結果を導いているため多少の敗戦には目をつぶれるというのもあるかもしれない。今後当たらない日々が続いた時にどういう状況に陥るかは、私自身にも想像のつかないところである。

以上、私の現在テスト中の新馬券作戦について説明させていただいた。方法そのものは極めてシンプルで、既にこのような馬券の購入方法をとっている方も多いことだろう。
今回は、競馬を趣味とし末永く楽しく付き合うための一つのアプローチとして、特に馬券購入に「自分への納得のさせかた」という心理的な部分に注目して述べさせていただいた。
しばらくはこの方法を続けて、時期をみてこの馬券作戦の途中経過なども報告したいと思う。
これから秋のG1シーズンとなるが、G1となると気合が空回りしてうまくいかないことが多い。気付くと外れ馬券でトランプができるようになってしまい、それを一気に取り返そうと有馬記念に入魂し、そして散る。そんな毎年である。
それを律する上でも、この馬券作戦をうまく活用したいと思う。


ではこの秋も競馬を楽しみましょう!!

(文責 ; こーたろー)


なお、本コラムの内容は勝馬投票券の購入に関する一切の責任を負いかねますのでご了承下さい。