工作船の見学は無料! |
| 長蛇の行列の意味するものは |
私は午後0時新橋でモノレール「ゆりかもめ」に乗り、「船の科学館」駅に到着。 高いホームからは長い列が見えた。北朝鮮工作船をみるには、整理の担当職員によると、「2時間待ち」という。初めから2時間はかかると聞くと覚悟ができる。 まず高い場所から工作船の遠景と行列を見る。工作船が遠くにかすかに見える。それより行列の長さに驚きを感じる。日本人の北への怒り、恐怖を具体的に示しているのだろう。 |
| 北朝鮮工作船に近づくにはこの行列の長さ、待ち時間の障害を越えなければならない。慌てて並んでも意味ないと踏んで、準備をした。障害を超え、待ち時間に耐えるには、真夏並みの炎天下、水を補給しトイレに行っておかなくてはなるまい。売店でアイス150円と健康ドリンク150円、それを買って、2時間耐えるため、トイレに寄る。12:14 |
工作船はフェンスに囲まれて、見学のためのガードマン、説明の掲示、展示にも相当人も経費も掛かっているはずだ。しかし、「工作船の見学は無料!」というのは、一体どこに意図があるかは、おのずと明瞭である。そしてこの行列、成功ではないか。 ついでに、拉致に失敗したときに残した袋とか、海岸に漂着した上陸用舟艇なども、福井県にあるというから、多くの国民に見せるチャンスではなかったか。 |
海上保安庁の外郭団体の人がボランティアで、行列の整理をしているのだろう。ついでに、工作船の性格や任務の説明をしてくれる。12:30 船の鉄板は5mmで元の色は茶色で白や青の斑(マダラ)にみえるのは、工作船が白に塗られていて活動していた時期、今回は青い漁船に偽装していた時期のある証拠である。白く偽装し活動したのはいつとか、海上保安庁では記録をもっているようだ。 |
| 国民自体が前の戦争の惨禍を忘れて北朝鮮を懲罰したいという気持ちに傾いているのを痛感。憲法9条を事実上破棄するために、この機会を使おうという関係者の気持ちが伝わってくる。北朝鮮という仮想敵国としての扱いを暗黙に認めている。 |
| ここから先が長かった。2時間はかからなかったが、ようやく第1会場の工作船のフェンスの中に入った。13:28 |
簡単な祭壇に白い花を飾り、北朝鮮の若者の命が失われたことを追悼する曽野綾子さんの言葉が書かれていた。 若者が死んだ事実は厳然と存在している。日本国が北の若者を殺したことには変わりない。新聞、テレビで事件を聞かされていると北への憎しみばかりが掻き立てられて、若者の命が失われていることを忘れていたことに気づかされた。 |
戦いのための闘争心はたくましいし、人殺しの武器も多く備えている。 しかし、船体に受けている銃弾の痕は工作船の5ミリの鉄板を簡単に突き破っている。そのことは、日本の海上保安庁の武器の優位を明らかに示している。 |
射撃をする前には、無線で警告し、信号も送ったし、信号弾も打ち上げた。順序踏んできちんとルールに従って、止まらないからやむえず撃ったのであって、それも当たらないよう外して、威嚇射撃のみをした。と、日本海で事件のあった工作船の例をとって、出口のところにいた係員は個人的に説明していた。 宣伝、扇動をしては北朝鮮を刺激するから、公式な説明はない。とはいえ、これだけ展示会で人が集まれば、非公式も公式もないだろう。 |
| 国力から言って、アメリカが横綱なら日本は関脇か小結位の実力はある。それに対して北朝鮮は十両にも到達していないだろう。石油消費量を統計の本で見ると、北朝鮮全体で日本の1県分より少ない。一番すくない福井県の消費量と同じくらいだった。それがムリしてふるまっているという印象がある。 |
万景峰(マンギョンボン)号92が「日本に来ない」といってきたのは、日本が本気で対応するとわかって、引いたのではないか。 帰り分の燃料重油持たないで万景峰号は来て、日本で購入しようとしていた。今回の検査では不備を指摘されれば、いくら業者だって帰りの燃料を「儲かれば売る」というわけにはいかないだろう。すると、帰りの燃料がないから、万景峰号が日本の港に係留されたままになる可能性さえがある。その恥辱を避けたのだ、と専門家は言っていた。 |
第二会場は羊蹄丸の船室で、工作船の中から発見された備品、部品、武器を展示されていた。バズカ砲など日本の民間の漁船は装備してないものを持っている。日本の時計、食糧など、実に多い。 いざとなった時の戦闘意欲の強さだけは痛感するものがあった。装備自身は古くて太平洋戦争の頃のイメージしか湧かない。それだけ北の経済状態が反映されているように見える。 |
| この行列から感じられるのは、日本人全体が北朝鮮の危険な兆候に対して強硬な対抗意識が芽生えていることだけは確かである。ただ日本人はソレッと一気に一つの意見に傾き、他の意見を封じてしまう危険性がある。 第二会場にまた長蛇の列に並ぶことが分かると、もういいと第二会場は入らないで帰る人も散見した。みなさん、これも一つのイベント、展示会の見学、見聞経験だと軽い気持ちだからか、日本人は熱しやすく冷めやすい。その特徴を感じる。 |
| 募金箱は透明なプラスチックの箱の中に千円札や硬貨が入っていた。第一次南極探検の宗谷を見ながら、駅に向かったのは午後3時38分だった。 |
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