The Book of Ghosts


リード・ファレル・コールマン


2011

★★★
Mysterious Bookshop
1st edition in USA
 

 老兵ジャコブ・ワイゼンは『亡霊の本』と呼ばれる一冊の本をオークション・ハウスに持ち込もうとしていました。その本は六十年以上も前にジャコブ・ワイゼンの旧友アイザック・ベッカーがポーランドで書いたもので、ナチスによってアウシュビッツに連れて行かれガス室送りにされた人々の姿が描かれていました。ベッカーはその本を書き上げた後に拷問にあって死ぬことになりますが、死の直前にワイゼンに本を持って逃げるように伝えていたのです。

 『完全なる四角』を書いたリード・ファレル・コールマンの書き下ろし短編です。2011年の現代と、1946年頃の戦後を行き来しながら、一冊の本が運命的に人の手から人の手へ渡る様子を描いています。アウシュビッツを題材にし、その事実をいかにして後世に残すべきかを問いかけています。

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