低山彷徨 後半へ

2003.12.28
展望台からの眺望
足場の悪い岩山をよじ登ると、狭い山頂の展望台に出る。
田浦駅から歩いて1時間。追浜駅ルートの方が歩きやすいのかもしれない。「こんな子供が・・」と思うような小さな子連れで賑わっている。

山は三浦半島北東の付根に東京湾を見下ろす位置、湘南鷹取団地の裏手に張り出したようにある。団地からは散歩感覚で気軽にやって来れるのだろう。
垂直の壁は明治から昭和にかけ建築用石材として切り出された跡。
岩壁にハーケンを打ち込んだ穴が無数にあいている。指1本が入る小さな穴があれば、両手両足のうち3点を確保して登攀ができるという。(安全のためロープで体を吊りながら)

30年以上前に彫られたという巨大な弥勒菩薩像がこの岩肌にあることを知ったのは、山を下りた後だった。今度は違うルートから登り、石像を見てみようか。
岩山の上に展望台がある。
垂直の壁の横へ回り込みながら登ると一気に眺望がひらける。
京急田浦駅からR16を左(追浜駅寄り)へ。
田浦警察署の前を過ぎて左に入り、京急のガードをくぐると山あいに入る。傾斜地に家々が建つ坂道を登りながら・・どこに山路への取っつき(入口)があるのかわからない。

国土地理院の地形図(1万分の1)は「追浜」「横須賀」「葉山」「逗子」の4枚に分かれている。田浦周辺が出ている「追浜」の地図は持ってこなかった。船越四丁目でしばし迷う。この時点まで、葉山の山へ入ろうと考えていた。

3 鷹取山/田浦から鷹取山〜古刹神武寺裏参道へ(前編)
  三浦半島 
 10低山彷徨 

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▲鷹取山(標高139m)は、横須賀市の北東部、逗子との市境にある。石切跡の奇岩が山頂に残り、岩壁にクライマー達が集まる。▲風のない師走、晴れ渡る空に突き出た小さな岩山に立つと、長浦湾が空の色を映す湖面のように見える。東京湾の向こうに横たわる房総半島が近い!冠雪の富士山が箱根連山と丹沢山塊を左右に従えて腰を降ろす。▲鷹取山から西へ、逗子沼間と池子に挟まれた山へ。天台宗の古刹神武寺へと続く静かな山路を歩く。

ル│ト
  前編
  [ 京急田浦駅 ]
 →  ( 横須賀船越町 ) → [ 1 鷹取山 ]  →   
  後編
  [ 2 神武寺 ]  →  [ 3 神武寺池子参道 ]  → ( 逗子中学校・池子・山の根) →
  [ JR逗子駅 ]
      
家から出てきた女性にハイキングコースの入口を尋ねると、目の前の道を入るという。私有地らしい小道を行くと「鷹取山ハイキングコース」の表示。ここで鷹取山にルートを変更。(葉山の山は田浦側からはとっつきにくい!)逗子との市境を尾根づたいに鷹取山へ。

湘南鷹取団地を眼下に、みなとみらい、ベイブリッジまで、晴れ渡る街並みを眺めて山路をゆく。しばらくして鷹取山の2つ奇岩が見えてくる。この田浦ルートから鷹取山へ入る人は少ないのだろう。人に出会わない静かな山路。
船越四丁目裏手の山路から こんもりした箱崎(米軍施設)の間に長浦湾
鷹取山
周辺は公園になっている。
かつての石切場は平らにひらけ、小さな岩山に垂直に石切の跡が残る。
公園内にはベンチが置かれ、横浜南部の眺望が雄大に広がる。とっ・・公衆トイレから張りのある声が響いてきた。トイレで詩吟をうなっている人がいる。狭いトイレの壁がいい感じに声を響かせて、拍手したくなるほどの朗々とした歌声に聞き惚れる。
[左]
南西方向 → 葉山の山々の壁
左から「二子山(上)、二子山(下)の200mを超す半島屈指の高峰。
壁の向こう側・・二子山、阿部倉山の南に広がる葉山の森は、逗子池子の森と並ぶ半島に残る貴重エリア。
[右]
西方面 → 相模湾の向こうに箱根連山から伸びるすそ野が伊豆の山々へと霞む。
手前は逗子桜山方面、逗子海岸から相模湾
[左]
北西方面 → 富士山、右に丹沢の稜線が続く。(左に箱根連山が鉄塔越しに見えた)
中央手前の建物は池子の清掃センターか。
池子の森の先に鎌倉霊園、その奥に金沢と鎌倉の境・相武の山稜へと続くこの方角が一番山深い風景。
[右]
北東方面 → こんもりした夏島貝塚の先に住友重機追浜造船所の巨大クレーンが2つ。
手前は鷹取小学校、湘南鷹取団地から追浜駅方面 房総半島が近い
鷹取山は横須賀と逗子の境にある。山路が逗子の神武寺へと続く。
聞こえていた横横道路の騒音は、山深い神武寺が近くなると聞こえなくなった。