散歩の道すがら



マタベーと毎朝散歩をしていますが、その道すがらに
詠んだ俳句(狂歌、都々逸)、そして雑文。


1998年5月

5/22
        朝日赤しアベリアの花芽確かめる

 公園や住宅の生け垣などでよく見かけるハナゾノツクバネウツギはアベリアとも言います。マぬけのアベマリアなどとは言いません。

        参道に花の提灯鳴子百合

 土浦にはお寺はあまりありませんが、小さな神社はそちこちに沢山あります。西根の鹿島神社を通りました。現在では土浦市内で見かけることのほとんどない野草を、この参道で見かけることがあります。
 

 5月9日に乙戸沼公園へ行ったときは杜若(カキツバタ)が咲き揃い、さざ波をバックにした花の青紫が鮮烈な印象を残しましたが。。。

        杜若の花残りおり乙戸沼

 いずれがアヤメ、カキツバタなどとも称されるように、アヤメと杜若は似ています。杜若は水の中に生えていてることが普通で、陸上に生えているアヤメと区別できますが、それ以外にも、葉の中央脈でも識別できます。アヤメの中央脈はハッキリと膨らんでみえますが、杜若のそれは膨らみがほとんど認められません。

5/25
        五月雨に木枠の朽ちし砂場かな

 土浦市永国には土浦パークシティーという名の、一戸建て住宅の立ち並ぶ団地があります。その常磐線寄りに滑り台と砂場のある小さな公園があり、はじめてそこを訪れた昨年、公園の入り口に刻まれた「永国第3青少年広場」という名を見て、思わず笑いが込み上げてきたことを、再び訪れた今朝、思い出しました。そのユーモア感覚には脱帽です。

        女ひとり孔雀仙人掌抱えおり

 団地の住宅の玄関からパジャマ姿の女性が孔雀サボテンの鉢を抱えて出てきて、玄関先へその鉢を置きました。今までに見た事もないほど素晴らしい大輪の花が付いていました。早く人に見てもらいたくて、つい、寝間着姿を忘れたのでしょうか。
 

5/29
       紅白のハコネウツギや長寿園

 ウツギと名の付く木は沢山あります。今までに紹介した句の中にも、ハナゾノツクバネウツギ(アベリア)があり、唱歌に歌われた卯の花もウツギの花ですが、ツクバネウツギはスイカヅラ科で、ウツギはユキノシタ科です。幹が空洞になっている木をウツギと呼んだため、まったく別の種類の木が何々ウツギと呼ばれるようです。上記以外にも、バラ科のコゴメウツギ属やフジウツギ科に属する木などがあります。

 白花で咲き、次第に赤くなるため、紅白の花が同時に咲いているように見えるウツギには、ハコネウツギとニシキウツギがありますが、どちらもスイカヅラ科のタニウツギ(Weigela)属です。沢山の種類のあるツクバネウツギはツクバネウツギ(Abelia)属でアベリアというのは属名でした。

         紫陽花の花震わせし雫かな

 屋敷林の下にまだ瑞々しい水色の紫陽花が咲き出していて、雨の雫が木から花に落ちるたびに身を震わせていました。

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1998年6月

6/2
        大池の蓮の浮き葉のしじまかな

 土浦市の宍塚大池は冬から春にかけて様々な水鳥たちの鳴き声や水音で賑やかですが、今朝はひっそりと静まり返っていました。微風さえなく、池の面は微動だにしません。

        笹をもて蜘蛛の巣払ひつ森の朝

 大池の道を西に進めば森の小径、朝一番の道には沢山の蜘蛛の巣がかかっています。

6/11
        夏椿の花うな垂れし雨上がり

 夏椿は沙羅の木あるいは沙羅双樹とも呼ばれますが、お釈迦さまゆかりの沙羅双樹とは異なるようです。ナツツバキはバラ科で、沙羅双樹はフタバガキ科です。昨夜の雨で純白の花も少し萎れていました。

 今日にでも開かんとする蕾の可憐な白くて丸い玉は、生まれ出でんとする生命の息吹の光を宿していました。

6/22
        椋鳥の逃げもならずやつゆの雨

 今朝はかなりの雨足です。垣根の根元にいた椋鳥が私どもを見て逃げようとしましたが、垣根に邪魔されて逃げられず、落ちるようにして根元に戻りました。見ればぐっしょり濡れていて、それもうまく逃げられなかった原因の一つでしょうか。花室川の近くではやはり椋鳥が雨の中を飛んでいました。尾羽が少し切れているようでした。ほかの鳥はほとんど見当たらないのに、これほどの雨の中をなぜ飛ぶのでしょうか。

        雨に濡れ風に曝され立葵

 風の通り道に、二株の小柄なタチアオイが薄紅色で白い縁取りの花を咲かせていました。

6/26
        頬白の鳴き交わしけり霧の朝

 今朝の霧はかなり深いものでした。花室川沿いの小径で、私どものほんの2mほど先に、2羽の頬白が金属的とも思える声でチチッと鳴き交わしていました。我等が動き出すまでの5分ほどの間、逃げる様子もありませんでした。

        紫陽花の染めたる紺に紅幽か

 常総学園の前の道で、手染めの藍のような色の見事な額紫陽花を見ました。額の花の中央部が、かすかに薄く紅を引いたように色づいていました。

        笹に樹に霧纏(まと)ひたる蜘蛛の糸       

 今朝の霧はいっこうに晴れそうにありません。近景は笹や樹に霧の付いた蜘蛛の糸、遠景は霧にかすむ林と、なんとなく幻想的な雰囲気です。

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1998年7月

7/7
        芋畑森へと続く蒼き波

 西根にて。芋畑の畝がかなたの森まで続いています。
 「芋畑森へうち寄す蒼き波」としたいところですが、風はアスパラの葉先をわずかに揺らすだけの微風です。

        薮蔭に鬼百合咲きしつづら道

 薄暗い竹薮を外れたあたりの薮蔭に鬼百合が二輪咲いていました。こちらは下広岡です。

7/8
        朝顔の寄る辺もなくて花ひとつ

 永国の街路樹の下の小さな朝顔は、巻き付く相手がありませんでした。

        ゆーらりとひまわり朝の散歩道

 つゆ曇りでしたが、今朝の風は散歩に心地よいものでした。

7/16
        雨やめよ葉桜並木尽きるまでに

 久しぶりに乙戸沼に行ってきました。水生植物園をほぼ廻り終えたあたりで、小雨が降り出しました。傘は持ってきていません。

7/30
        濁流や昨夜(よべ)の雷雨の如何ばかり    

 普段は緩やかな流れの花室川に濁流が渦を巻いていました。雷雨があったのは知っていたのですが、それほどの雨量であったとは気が付きませんでした。

        蓮の葉を叩きて鷺の飛び立てり

 蓮田の脇道を歩いていると、突然すぐ脇の蓮の間からバタバタと音を立てて五位鷺が飛び立ちました。最近また五位鷺や白鷺の類を見掛けることが多くなりました。

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1998年8月

8/10
         ぬっと出て花を付けたる百日紅

 サルスベリを見るたびに思うのです。花を先に付けた枝は真っ直ぐに突き出して、何かぶきっちょだな、花や幹には趣があるのに、と。

 ところで、お盆の花のミソハギも今が盛りですが、サルスベリがミソハギ科であることを最近になって知りました。

 8/13
         花の糸もつれるもあり烏瓜

 朝はカラスウリの花の開いているところを見られません。花ビラの糸状の部分だけが丸まっています。落ちかけた花の糸がもつれているのを見かけました。

8/21
        睡蓮の花争いし虻二匹

 乙戸沼に行ってきました。沼を半周した頃、雨がパラついてきました。私にとって、ここでは雨に祟られます。

        稲の間に沢瀉の花かくれんぼ

 西根の田にはオモダカが稲の間に生えています。この間来たときは、オモダカの方が少し背が高かったのですが、今は稲の方が高くなっています。

8/25
        秋空に胸元紅き小鳥かな

 この鳥を家に帰ってから図鑑で調べたのですが、判別ができませんでした。鳴き声はホオジロに似ていたのですが。光の加減でホオジロの胸元が薄紅色に見えたのでしょうか。

8/28
        横丁に朝餉の香り鳳仙花

 以前、八重の紫陽花を見たこの横丁に、干物を焼く匂いが漂っていました。

        五粒ほど零奈子を採りてポケットに

 電柱の支柱に畑の山芋の蔓が延びてむかごを付けていたので、少しだけ失敬してきました。子供の頃、垣根のむかごを採って悪童共とたき火で煎って食べたのをなつかしく思い出しました。

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1998年9月

9/2
        入り口を萩の閉ざせる小径かな

 林の中へと続く小径、その入り口を萩が生い茂って隠し、知らない人はそこに小径があるのに気付かないでしょう。

9/3
        虫の音の丸く広がる大地かな

高津貝塚の丸い丘の上に立つと、四方から虫の音が聞こえてきました。

9/8
        あゝあれが筑波の峰よとすすきの穂

 字が似ていることから、荻というのは萩に似た植物かと、私は漠然と思っていました。ところが、昨夜図鑑を見て分かったことですが、荻はススキに似ていて、多くの人が荻をススキと思っているとのことでした。家の近くのススキ風の穂を調べてみたら荻でした。

        女郎花庭一面を黄に染めて

 オミナエシの群落があれほど美しいものだとは。今朝、高津貝塚近くの家の大きな庭の、独特な黄色の空間に見とれてしまいました。ところで、オミナエシはナデシコなどとともに、自然にはあり
えないほどの量の窒素肥料を嫌う草で、肥料分の多い人里から次第に姿を消す草だそうです。私が見たオミナエシは園芸化されたものなのでしょうか。

9/10

        早朝の稲架(はざ)の香りを歩きけり    

 我が団地の近くの田は蛍も飛び交うほど水がよく、おいしいお米が取れるそうです。したがって、よい値が付くのでしょうか、稲も稲架に掛けて干す手間を省きません(普通は乾燥機を使うそうですが)。

        花びらを抜きて嫁菜と確かめぬ

 野菊と呼ばれるものには、ヨメナとノコンギクがあるようですが、それを区別するわかりやすい方法は、花びらを抜いて、根元に毛の生えているのがノコンギク、毛が見えないのがヨメナだそうですね。何でも、ノコンギクの毛は風で種を飛ばすための綿毛で、ヨメナは水辺の近くに生えて、水の流れで子孫を広げるとか。

9/21
        薄霧に匂い出でたる彼岸花

 今朝は、オレンジ色の朝焼け雲が薄霧に霞んで、何ともいえない眺めでした。畑の土手には彼岸花が連なり咲いて、ぼうっと霞み出た風情にも心を引かれました。

        倒木に心楽しき回り道

 台風以来、初めて西根の鹿嶋神社に行きました。参道には直径40cmほどの杉の生木が2本、杉の若木の枯れたものが10本ほども倒れて道を塞いでいたので、木々の間の杉の落ち葉と下生えを歩き、杉の丸い蕾?などを拾ってきました。

9/24
        栄枯盛衰凄まじきかな蓮の秋

 夏には、池面も見えないほどに茂った蓮の葉、白や桃色の花も蓮の季節を謳歌しているようでした。しかし、今日、蓮の葉は無残に破れ、枯れかかり、或いは折れ、或いは倒れ、実のなくなった穴を開けた殻は、黒く天を突き上げて、無言の断末魔の声を上げているようでした。

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1998年10月

10/5
        猫じゃらしおいでおいでと風招き

 石垣の上の猫じゃらしの群れが風を招いているように揺れていました。

        雀蛾の日々草を忙しく

 スズメガには雀蜂に似たものもいて、Microsoft Encartaによれば「ハチドリに似て、ホバリング(空中静止)しながら長い口で花の蜜(みつ)を吸う」とあります。しかし、単なる空中静止はそれほど珍しいことでもなく、スズメガやハチドリは空中静止の状態から後退できるのがすばらしいのです。昆虫についてはよく分かりませんが、鳥類で後退できるのはハチドリだけだそうです。空中静止ならヒバリだってしますよね。

        木犀や一息いれて空仰ぎ

10/6
        紅きカンナ倒れてもなお首もたげ

 植物の強さを今日見ました。カンナが、その花茎は地に伏しているのに、先端の方は直角に曲がって、その先に花を咲かせているものでした。曲がった部分はしっかりしていて、折られたものではなく、自分で立ち上がったようです。

        萩の露払ひて通る小径かな

 家を出て、数歩も歩かない内に雨がパラついてきて、やがて本降りになりましたが、帰途につく頃はほとんど上がりました。この萩は、前にも書いた小径の入り口の萩です。

10/13
        分け入れば花野は淡き夢の色

 朝露に濡れるのがいやで、最近は膝丈ほどの草むらには入らないでいましたが、今朝は土浦市上高津の草原に入ってみました。すると、草原の外側からでは想像も付かなかった美しい秋の草の色に驚かされました。一番大きな面積を占めていたのは、イネ科の40cmほどの草丈の赤みを帯びた薄茶褐色の草で、白い穂が少しだけ顔を覗かせていました。その茶褐色が微妙なグラディエーションになっていて、この草原の彩りの主役になっていました。所々には、微小な露を穂一杯に付けたチカラシバが生えていて、その穂の中心部が紫色に見えたのは、薄茶褐色の背景の故でしょうか。膝丈ほどのセイタカアワダチソウの蕾の薄い黄色が、そこに彩りを添えていました。草原の終わりは林へと続いていますが、その近くには野菊が群がり咲いていました。

10/22
 今朝(こんちょう)、雲全天に垂れ込めたるに               
 何ぞ、西空のみ低く晴れいて
 赤城、榛名、上越の山々、黄金に輝きたる

        遠山の冠雪光る朝かな

朝の西空が黄色に染まっているのを見たのは、今日が始めてのような気がします。

10/27
        夢結びし遺跡の丘を消し去りて
             赤土さらすあゝ造成地

 土浦市小岩田東の遺跡に行ってみました。古代の人が夢を結んだであろう遺跡の丘は、削り
去られており、赤土の広大な造成地が出来上がりつつありました。

10/28
        草の穂の微塵の露の光かな

 植え込みの陰の草がとても明るいので、なぜかと思い、廻ってみたところ、カゼクサ(イネ科)の穂の群れに付いた無数の小さな小さな露が、朝日を浴びて輝いていたのでした。

10/29
        泥棒も寝に就く
            未明の散歩
        句を記すにも
            字が見えぬ

 右手には黒い森が続く田の間の道で句ができたものの、それを書き留めようにもノートに書いている自分の字が見えないのです。これからは、キャップ・ライトでもしなければならないかも。

10/30
        味しめて秋の野原に踏み入れど
            ハキダメギクぞ我を待ちける

 以前に、イネ科の草の美しい草紅葉の原に出会ったことに味をしめて、今日は土浦市宍塚の原に入ってみましたが、枯れ草とわずかな蓼以外はハキダメギクばかりでした。

# ハキダメギクとかブタナ(タンポポによく似た花を一株から沢山付ける)など、外来植物の和名の中にはあまりにもセンスがないように思われるものがありますね。

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1998年11月

11/10
        初冬の朝日に目覚む椹かな

 サワラは桧によく似ていますが、葉の先は尖っています。我が団地の遊歩道にフィリフェラオーレア(サワラ)と書かれた植え込みの黄緑色の葉が、澄んだ初冬の朝日を浴びて、美しく輝いていました。

# サワラの学名はChamaecyparis pisiferaですので、フィリフェラオーレアは、もしかしたら、ピシフェラオーレアかもしれません。

11/11
        白銀の穂波を荻と確かめに
            道なき野辺を分け行きにけり

 我が家の東方500m程に位置する小径の西側には、人も踏み入らない原があって、荻が見事な穂波を見せていました。

   この小径から我が家に向かうには、笹の生い茂った坂道を通らなければなりません。そのため、朝露のしとどな夏から秋にかけてはこの辺りを通りませんでした。我が家に近くても、ここを通るのは数ヶ月ぶりです。

11/18
        東雲の光の筋の名残月
            何時消ゆるかと振返り見る

 月齢は27日でしょうか、今朝の月は糸のように細い月で、しらじらと明ける頃は、それでもくっきりと、東の空に光っていました。やがて、空が黄色く明るくなるにつれ、薄くなり、ついには見えなくなりました。西空には、まだシリウスが残っていましたが。

11/20
        霜置きし栴檀草の荒れ野かな

 葉がセンダンに似ているキク科のセンダングサは黄色い目立たない花をつけ、やがて、先に刺のあ
る平たくて黒っぽい種がくす玉のように展開するころになると、人や獣に付着するようになります。今朝も、マタベーにはアメリカセンダングサも含めて30個ぐらいのセンダングサの種が付いていました。

# 栴檀は双葉より香ばし の栴檀は白檀(ビャクダン科)で、センダン科のセンダンではないそうです。

11/24
        柊の花の香りや朝の庭

 今朝見たヒイラギの花は白い花ですが、花の付き方が金木犀にそっくりで、モクセイほどではないにしても、香りもかなりのものでした。やはり、同じモクセイ科(合弁花類)だけのことはあるようです。

# クリスマスに飾るヒイラギはセイヨウヒイラギで、離弁花類のモチノキ科です。

11/27
        石榴一つ木に枯れており冬旱(ひでり)

 植木鉢の小さなザクロの木に、その木にしては大きな石榴の実が一つ、枯れたようになって下がっておりました。晩秋からずっと、記録的に雨が少ないそうですね。今年は春から秋にかけて、とても雨の日が多かった埋め合わせでしょうか。

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1998年12月

12/4
        満月とシリウス控え
             オリオンは冬の未明に輝けるかな

 西の空に、右手に満月を、左手にシリウスを従えたオリオンが大きく輝いていました。夜、天空近くに見るオリオン座より、西空に傾いた夜明け前のオリオン座の方が大きく見えます。月とシリウスはほとんど同じ高さにありました。

        明け方は月の兎が逆立ちし

 うかつなことに、この歳になるまで、宵と明け方では月の上下が逆さまになることに気付きませんでした。

12/10
        霜白き木橋に残る滑り跡

 土浦市上高津の田を備前川が流れていて、小さな木橋が懸かっています。霜で真っ白になった橋に、三つの滑り跡が残っていました。試みに、私も足を滑らせてみましたが、霜というものはそれ程滑るものではないようです。

12/15
        しもやけを懐かしみつつ野道行く

 冬の野道は霜に覆われるから濡れないと、昨日から裏皮のウォーキングシューズにしたのが裏目に出ました。今朝の暖かさで草は露に濡れていて、足の指先に水が染み込んで来たのです。「これではしもやけになるかも」などと、気温とは矛盾したことを考え、子供の頃のしもやけの痒さを懐かしく思い出しました。

12/21
        薄明に見渡す蓮田鴨の声

 土浦市右籾の高台から見渡す冬の蓮田は、薄明の青い静寂に包まれていました。しばらく見ていると、遠くに鴨の声が聞こえましたが、姿は見えません。


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