これらの表は、タイヤや二次減速比の変更によって発生するスピードメーターの表示誤差を把握・修正する目的で作成した[タイヤ変更.xls]をHTML化したものです。カスタムなどでタイヤやホイールサイズを変更した場合の表示誤差について質問される事があり、ちょくちょく個人的にファイルをお配りしていましたが、Web上に公開すれば双方の手間が省けるので作成しました。
※私は絶対グリップより扱いやすさを優先して純正よりワンサイズ細目に履き替える事が多いのですが、メーカーや銘柄によって実サイズがまちまちです。結果的にメーターの表示誤差が発生してしまいます。タイヤ交換だけで車検に通らないほどの誤差が発生する事は殆どありませんが、ずれの量が不明なままでは気持ち悪いので、こんな表を作って把握しています。以下に表の各項目について順に解説します。

タイヤ関連項目
  • メーカー…ずばりメーカー名です。基本的にダンロップのみ。SC36のみミシュランを含む。
  • 銘柄…銘柄です。なんのひねりもありません。
  • サイズ…履く事を想定しているタイヤの規格サイズです。
  • 直径…設計上の直径。メーカーの公表値です。各メーカーのWebサイトから採取しています。
  • 外周長…計算上の外周長。直径に円周率をかけた物。円周率は3.1416として計算。
  • 対純正…外周長が純正対比で何%になるかで表わした数値。
二次減速比関連
  • Drive…ドライブスプロケットの丁数。
  • Driven…ドリブンスプロケットの丁数。
  • ギア比…ドリブンスプロケットの丁数/ドライブスプロケットの丁数。いわゆる二次減速比です。
  • 対純正…ギア比が純正対比で何%になるかで表わした数値。
最終誤差 [タイヤ関連項目の対純正]から[二次減速比関連の対純正]を差し引いた物。
    値が正ならメーター表示速度より実速は早い。

    値が負ならメーター表示速度より実速は遅い。
■基準はそれぞれのマシンの純正タイヤ、もしくは同等サイズのリプレイス品です。
■大まかに言うと下に示した通りになります
  タイヤ外周長がノーマルより長い→増速比として働く→二次減速比を大きくする。
    →参照例:SC45のD207(190/50-17)→D220ST(190/60-17)
  タイヤ外周長がノーマルより短い→減速比として働く→二次減速比を小さくする。
    →参照例:RC30のリア17インチ化 D205(170/60-18)→D207(180/55-17)


実際にExcelに入力する式をSC45を例に書いてみます。

A B C D E F G H I
1 タイヤサイズ 直径 外周長 対純正比 ドライブ
ギア丁数
ドリブン
ギア丁数
二次
減速比
対純正比 最終誤差
2 190/50-17 628 =B2*A4 =C2/C2 16 40 =F2/E2 =G2/G2 =D2-H2
3 190/60-17 665 =B3*A4 =C3/C2 17 45 =F3/E3 =G3/G2 =D3-H3
4 3.14156

※D列とH列は%表示指定をしましょう。
たったこれだけです。簡単でしょう?
蛇足ながら説明をすると、


DUCATI 748
前輪速度検出型なので二次減速比やタイヤ変更による修正は必要ない。
変化率とは直前の項目に対してどれ位ロングまたはショートになったかを表している。
Drive Driven 二次減速比 対純正比(%) 変化率(%)
14 42 3.000 110.53 -2.63
14 41 2.929 107.89 -2.63
14 40 2.857 10526 -2.11
15 42 2.800 103.16 -0.53
14 39 2.786 102.63 -1.93
15 41 2.733 100.70 -0.70
14 38 2.714 100.00 -
15 40 2.667 98.25 1.75
14 37 2.643 97.37 0.88
16 42 2.625 96.71 0.66
15 39 2.600 95.79 0.92
14 36 2.571 94.74 1.05
16 41 2.563 94.41 0.33
15 38 2.533 93.33 107
16 40 2.500 92.11 1.23
15 37 2.467 90.88 1.23
16 39 2.438 89.80 1.07
15 36 2.400 88.42 1.38
16 38 2.375 87.50 0.92
16 37 2.313 85.20 2.30
16 36 2.250 82.89 2.30


S C 4 5 基準タイヤ : D207 190/50-17
タイヤ関連項目 二次減速比関連 最終誤差(%)
メーカー 銘柄 サイズ 直径 外周長 対純正(%) Drive Driven ギア比 対純正(%)
ダンロップ D207 190/50-17 628 1972.9 100.000 16 40 2.500 100.000 0.000
180/55-17 631 1982.3 100.478 16 40 2.500 100.000 0.478
D220ST 190/60-17 665 2089.2 105.892 17 45 2.647 105.882 0.009
180/55-17 633 1988.6 100.796 16 40 2.500 100.000 0.796
15 40 2.667 106.667 -5.870
D208 190/50-17 629 1976.1 100.159 16 40 2.500 100.000 0.159
180/55-17 634 1991.8 100.955 16 40 2.500 100.000 0.955
D221 190/50-17 628 1972.9 100.000 16 40 2.500 100.000 0.000
15 40 2.667 106.667 -6.667

選択可能二次減速比一覧 ※AFAM製品ラインアップ参照
丁数 減速比 減速率 520/525 丁数 減速比 減速率 1 丁数 減速比 減速率 1
17 39 2.294 91.765 17 45 2.647 105.882 16 46 2.875 115.000 520/525
17 40 2.353 94.118 15 40 2.667 106.667 16 47 2.938 117.500 520/525
17 41 2.412 96.471 16 43 2.688 107.500 15 44 2.933 117.333
16 39 2.438 97.500 17 46 2.706 108.235 520/525 15 45 3.000 120.000
17 42 2.471 98.824 15 41 2.733 109.333 16 48 3.000 120.000 520/525
16 40 2.500 100.000 純正 16 44 2.750 110.000 15 46 3.067 122.667 520/525
17 43 2.529 101.176 17 47 2.765 110.588 520/525 15 47 3.133 125.333 520/525
16 41 2.563 102.500 15 42 2.800 112.000 15 48 3.200 128.000 520/525
17 44 2.588 103.529 16 45 2.813 112.500 ※520/525…チェーンサイズを
520/525に変更した場合にのみ
選択できる。
15 39 2.600 104.000 17 48 2.824 112.941 520/525
16 42 2.625 105.000 15 43 2.867 114.667


R C 4 6 基準タイヤ : D220ST 180/55-17
タイヤ関連項目 二次減速比関連 最終誤差(%)
メーカー 銘柄 サイズ 直径 外周長 対純正(%) Drive Driven ギア比 対純正(%)
ダンロップ D220ST 170/60-17 665 1991.8 100.158 17 43 2.529 100.000 0.158
180/55-17 633 1988.6 100.000 17 43 2.529 100.000 0.000
D208 170/60-17 635 1994.9 100.316 17 43 2.529 100.000 0.316
D208GP 170/60-17 644 2023.2 101.738 17 44 2.588 102.326 -0.588

選択可能二次減速比一覧 ※AFAM製品ラインアップ参照
丁数 減速比 減速率 丁数 減速比 減速率 丁数 減速比 減速率
17 42 2.471 97.674 16 44 2.750 108.721 15 45 3.000 118.605
17 43 2.529 100.000 15 42 2.800 110.698 14 43 3.071 121.429
17 44 2.588 102.326 16 45 2.813 111.192 14 44 3.143 124.252
16 42 2.625 103.779 15 43 2.867 113.333 14 45 3.214 127.076
17 45 2.647 104.651 15 44 2.933 115.969
16 43 2.688 106.250 14 42 3.000 118.605


S C 3 6  基準タイヤ : Macadam90X 180/55−17
タイヤ関連項目 二次減速比関連 最終誤差(%)
メーカー 銘柄 サイズ 直径 外周長 対純正(%) Drive Driven ギア比 対純正(%)
ミシュラン 90X 180/55-17 630 1979.2 100.000 16 41 2.563 100.000 0.000
PolotRoad
PolotRace
ダンロップ D220ST 180/55-17 633 1988.6 100.476 16 41 2.563 100.000 0.476
D221 180/55-17 637 2001.2 101.111 17 44 2.588 101.004 0.104
D208 180/55-17 634 1991.8 100.635 17 44 2.588 101.004 -0.369
スプロケットはドライブ:14-17、ドリブン:37-49の選択肢がある(AFAM)。
純正二次減速比は41/16=2.5625、他の車種と記載方法を揃える為に小数第四位を四捨五入。
ホンダの公表値は小数第四位を切り捨て。



R C 3 0 基準タイヤ : D205 170/60-18
タイヤ関連項目 二次減速比関連 最終誤差(%)
メーカー 銘柄 サイズ 直径 外周長 対純正(%) Drive Driven ギア比 対純正(%)
ダンロップ D205 170/60-18 662 2079.7 100.000 16 40 2.500 100.000 0.000
D207 180/55-17 631 1982.3 95.317 16 38 2.375 95.000 0.317
D207GP 180/55-17 644 2023.2 97.281 16 39 2.438 97.500 -0.219


ここでは表示速度の誤差を最小にするという事を最優先してデータを作成していますが、スプロケットの径が変化するとアンチスクワットアングルも変化します。操縦安定性に影響が出るので、実施には注意が必要です。

2003/12/07の追記
パーセントで書かれても今ひとつ理解し辛いというご意見をいただいたので、もっと具体的な表を作ってみました。
この表もSC45をベースに作ってあります。
この色は共通部分で変化しない数値です。この色は純正の数値を表しています。
つまりこの表では全てが純正の場合、タコメータ表示が4418rpm、ミッションは一速の時、速度計に50q/hと表示される事を示しています。
この色は変更によって実速より早く表示される場合、この色は逆に実速より遅く表示される場合です。
SC45はカウンタシャフトの回転数(=ドライブスプロケットの回転数)だけを検出して速度を計算・表示しています。VTR−SPWのように一次減速比や二次減速比、リアホイル径を変更したとしても、カウンタシャフトが1056rpmならメータには50q/hと表示されます。
ドカティ999のように後輪の回転数を検出しているタイプなら二次減速比の変更には影響されませんが、タイヤ外周長が変化するとやっぱり影響されてしまいます。メーカーとしては「純正サイズ以外のタイヤを履くな」と言いたいのでしょうが、実際には様々なユーザがいて、マシンもいろいろな使われ方をします。速度の演算部分をブラックボックス化せず何らかの方法で変更できるようにするべきでしょう。外部からデータ書き換えが可能で読み出し速度も高速なメモリ類が多種あるのですから、不可能とは言わせませんよ。
黄色表示の一番下は、私のマシン(04/04/11現在)の状態です。

クランク
回転数
一次
減速比
メインシャフト
回転数
変速比 カウンタシャフト
回転数
二次
減速比
リアホイル
回転数
リアタイヤ
外周長
速度
(q/h)
04418rpm0 01.7000 02598.824rpm0 0
02.4610
(1速)
01056.003rpm0 02.5000 0422.401rpm0 02.089m0 052.4970 D220ST 190/60-17
1.973m 50.001 D207 190/50-17
1.857m 47.055 外径591oを仮定
2.222 475.201rpm 1.973m 56.251 18:40
2.500 422.401rpm 50.001 16:40
2.857 369.601rpm 43.751 14:40
2.667 396.001rpm 1.989m 47.249 15:40
D220ST 180/55-17
1.973m 46.667 15:40
D221 190/50-17


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