| サイレンススズカ |
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サイレンススズカ 父:サンデーサイレンス 母:ワキア 主な勝鞍:98年宝塚記念 Photo data CopyRight by CarrotLunch |
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4歳の2月、京都1600mでデビューしたサイレンススズカは7馬身差をつけて圧勝する。次走の選択は弥生賞だった。ただ1頭の1勝馬が2番人気に支持されたのは、やはり4歳でデビューし4連勝で皐月賞を制覇したトウショウボーイの再現を夢見たファンの期待だったかもしれない。その期待の弥生賞でサイレンススズカはゲート内で暴れ、ゲートを潜り抜けてしまう。外枠発走、しかも出遅れ。ゲートを出たときは10馬身の差がついていた。狂気の追い上げも4コーナでは脚もあがり8馬身差の9着に終わる。500万、プリンスパルSと勝ち上がるが、その後が続かない。距離に特性があるのか、それとも430k台という牡馬にとっては小柄な馬体が影響したのか?結局4歳時の成績は9戦3勝で終わる。以外だったのが4歳の最終戦。香港に遠征しての「香港国際C」逃げて粘れず、2馬身差の5着と敗退するが、初めて手綱を握った武豊騎手が「来年は勝ちますよ」とコメントしたことだった。 明け5歳。武豊を背にバレンタインSを4馬身差で勝利したサイレンススズカはここから連勝街道を突き進むことになる。中山記念で念願の重賞を制覇し、小倉大賞典、金鯱賞と重賞3連覇。金鯱賞はなんと11馬身差という大差の逃げ切りだった。2戦連続のレコード。馬体も440k台まで成長したサイレンススズカは宝塚記念に挑戦する。 武豊騎手がエアグルーヴを選択したため、サイレンススズカには南井騎手がまたがる。サイレンススズカにとっては初めてのトップクラスとの対戦である。しかしG1ホースが4頭もいるなかで1番人気に推される。レースがはじまる前にメジロブライトの転倒というアクシデントがあったが、サイレンススズカは綺麗なスタートを切った 「サイレンススズカ先頭、ステイゴールドが差を詰めて来た。しかしサイレンスサイレンス、外からエアグルーヴ、外からエアグルーヴが差を詰める。さぁ先頭はサイレンス、サイレンススズカ逃げ切った、そして2着ステイゴールド。サイレンススズカ結局逃げ切った、そして2着ステイゴールドであります。2分11秒9。ちょっと、ちょっといろいろあった今年の宝塚記念です。」 重賞4連勝をG1で飾ったサイレンススズカ、受けてたつ立場になって、待っていたのが無敗の挑戦者だった。 クラシックの権利がなくトライアルに全力を尽くすグラスワンダーとエルコンドルパサーである。毎日王冠は別定 重量。グラスワンダー55k、エルコンドルパサー57kに対してサイレンススズカは59kである。中距離の王者を目指すサイレンススズカはここを逃げる訳にはいかなかった。 前半の1000mを57秒台、後ろもついてくる。しかし、直線にはいってスズカに迫ってくる挑戦者はいなかった。 「グランプリホースの貫禄、どこまで行っても逃げてやる。」 もう立ちはだかる馬はいません。中距離の王者の誕生でしょう。5歳になって全て逃げて4角先頭、後続に影も踏ませないヒーローが誕生した瞬間だと思います。 当然次のレースは古馬の最高峰、天皇賞(秋)。2冠目を貰いに行きます。レースの焦点は勝つことではなく、どんなレコードがでるかだった。秋の天皇賞が12頭。これは全ての厩舎サイドが勝つことを諦めたからでしょう。レースは単独で逃げるサイレンススズカと後方で固まる一団で進んでいく。1000m57秒の前半。3コーナでは10馬身以上離れていた。 「サイレンススズカ予定通りの逃げ、おぉっとココでちょっと手応えがどうなんだ?さぁココでおさえるような格好、あぁちょっと、サイレンススズカ、サイレンススズカに故障発生です。何ということだ、4コーナーを迎えることなくレースを終えた武豊。沈黙の日曜日。」 4コーナ手前、ガタガタとした感じがした瞬間、武豊騎手は後ろを振り返り、スズカを馬場中央に連れて行った。レースはオフサイドトラップの優勝で終わったが、ゴール後はカメラは4コーナにたたずむサイレンススズカを写していた。 レースに「たら」「れば」はないのはわかります。でも君が故障さえ発症しなければ結果は変わっていたと思います。 ジャパンカップを勝ったエルコンドルパサーの蛯名騎手が「あの馬には影も踏ましてもらえませんでした」とコメントしたことが、君の偉大さをものがたっていると思います。 安らかに眠ってください。でも僕たちは君と比べられるお馬さんが出てくるのを待っています。 |
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