| 続・新人教育 |
| 努力する限り迷うものだ、とゲーテは言った。 冗談じゃない。この世はすべからく結果だ。だいたい、仕事の出来ないやつほど、過去の偉人の言葉なんかを持ち出して、てめえの能力のなさを覆い隠そうとするもんだ。 誰のことを言ってるのかって?決まってるじゃないか。四郎だよ。 昔はどうだか知らないが、あいつが俺の部下になってから、あいつの尻拭いは全て俺がやったんだ。まったく迷惑にmoreがつくぜ。 俺たちの仕事は、そりゃ人には嫌われるよ? だけどさ、それでも己に課せられた仕事をきちんとこなし、イイワケしないで、ただ結果のみを持って己の評価とすべきじゃないか? それを四郎のヤツと来たら可哀想だの、自分にはそんなことは出来ないだの、結局イイワケばっかりなんだよ。 ただ使えないだけならまだしも、邪魔したり足を引っ張るんだから、手におえないことこの上ない。ホント、あんなやつ、どこに行っても使えないに違いないね。 ……ちっ、噂をすればなんとやら、だ。 四郎がやってきた。あぁ〜メンドくせえ。何で俺ばっかりあんな使えないやつの面倒見なくちゃならないんだよ。 ほら、四郎!道具はちゃんと持ったか?ああ、そうか。ンじゃ、行くぞ。早く用意しろよ。 まったく、俺の身にもなれよな?来週は昇級試験なんだから。本当なら、お前の面倒なんて、見てる暇はないんだぜ? 生前、何をしてきたかは知らないけどな。こっちに来た以上、こっちのやり方ってのに、いい加減慣れろよな? はやいとこ一人前の貧乏神になってくれよ。頼むぜホント。 |