陽はまた昇り繰り返す
カブよぉ。

おめえはそうやって、はっきりモノを言わねえから虐められるんだぞ?パシリになるのが嫌だったら、勇気を出してはっきり嫌だって言えよ。

殴られるのは痛いし嫌かも知れねえ。シカトされるのはつらいし腹が立つだろう。けど、だからっておまえ自身をなくしちまったら、その方が痛くねえか?おまえの心がさ。

くせえコト言ってるのは自分でもわかってるし、俺は別に助ける気もかばう気もねえケドよ。おめえ、もうちっとだけ根性出してみろよ。

ん?そうか、勇気を出してみるか。おう、頑張れよ。

 

おう、カブ。あれからどうした?

何?頑張ってガツンと言ってやった?おぉ!でかした。やれば出来るじゃねえか。な?やってみりゃ意外に簡単なことだったろ?

で、それはそうと、おまえどこ行くんだ?

あ〜?ジュース買いに行く?なんだよ、おめ、パシリのまんまじゃねえか。いったい、何をガツンと言ったんだよ。

なに?コレはパシリじゃない?

「大切な友達」として頼まれた買物だって?

はぁ……え?ああ、なんでもねえよ。おまえがそれでいいんなら、かまわねえさ。同じ景色だって、受け取り方ひとつで違って見えるだろうからな。この風景が、おまえの心に今までと違って映るんなら、俺はかまわねえよ。

ああ、じゃあな。慌てて転ぶなよ?ははは。

あ、そうそう、カブ。一つ言い忘れた。

 

俺にもコーヒー買ってきて。

友達として。

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