セミの抜け殻、雌雄判定方法



更新日:2002/08/26 (月)



以前『セミの抜け殻を見て、雌雄の判定ができますか?』という質問が掲示板でなされたのを機会に、私が個人的な調査を開始、すぐに結果がでました。
ただホームページにUPするのが遅れたので夏休みの自由研究に間に合うかは疑問ですが・・・



まず調査方法ですが、手当たり次第にセミの子供、セミの幼虫を採集します。
夕方、薄暗くなる時間帯に神社や公園などセミの幼虫が出てきた穴が多いポイントに散歩に行くと簡単に何匹も採集できます。その採集してきたセミの幼虫は羽化まじかで地表に出てきたものなので、翌日には必ずセミになっています。
一晩自宅のカーテンや鑑賞木などにとまらせておけば、セミの羽化の様子が観察できます。
それで、羽化したセミは朝になっても通常は抜け殻の近くでじっとしています。
それを飼育するのは難しいので、外に逃がしてあげるのですが、そのときに鳴いたらオス、鳴かなかったらメスと簡単に判別できます。セミの腹を見てもわかります。
で、ここからが調査で、その鳴いたオス、鳴かないメスの出てきた抜け殻を分けます。
そして後はひたすら両者を観察するのです。
セミの抜け殻(幼虫)を正面(上)から見ても横から見ても雌雄の違いはありません。
幼虫の時に観察しても、男性っぽい動きをする、女性らしい身のこなしをするなどの違いは見られません。
ただし、セミの抜け殻(幼虫)を裏返して見るとオスとメスの違いがわかります。




写真の青丸と赤丸がわかりますでしょうか。
赤丸と青丸で性別が違います。下がオスで、上がメスになります。





赤丸の中の矢印の先をご覧ください。ちょっとした突起物が見えます。





赤丸の中の矢印の先をご覧ください。ぷっくりと丸くなっており、突起類はありません。






雌雄を上下で分けて撮影するとより違いがわかりやすいと思います。
セミの面白いところは、通常突起があればオスで、無い方がメスだとおもいますよね。
しかしセミの場合は逆で、突起がある方がメスであり、突起がなくぷっくりと丸くなっている方がオスなのです。
上記2枚の写真で言うと、上の列がメスで下がオスになります。


成虫は飼育することなく逃がしてしまうので素人の想像ですが、これはセミの産卵方法に関係すると思われます。
セミのメスは樹皮の間に産卵管を伸ばして産卵します。
その産卵の時に使う器官の一部がこうして幼虫の時代にも見られるのではないでしょうか。



今回の調査のように、誰もわからない質問で、私が興味を持てば精一杯努力して結果を残します。
わからないことなど、昆虫に関することは掲示板でお尋ねください。知識人たちが回答してくれますよ。

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