第1回千葉TOSS体育究会 2003.12.21
 
根本正雄先生
「なわとびを使った表現リズム遊び」テープおこし
    
記録 法則化狸ばやし 法則化南風
千葉TOSS体育研究会    
臼井 俊男  

 
 平成12年12月21日、富津市立大貫小学校にて、第1回千葉TOSS体育研究会研修会が行われた。
この研修会にて、講師の根本正雄先生の「なわとびを使った表現リズム遊び」(原実践 TOSS茨城NEVER
三沢弘樹氏)の模擬授業を受けることができた。根本正雄先生に許可をいただき、テープおこしを行い、
ここに報告する。

内   容

分  析

 大体体育館いっぱい広がったときは、教師の位置ってのはこの辺ですね。真ん中にする。ここ。では、(移動黒板は)こっちにおいた方がいいのか、向こうにおいた方がいいのか。○○君、どっちがいいと思う。わかります。うん、こっちの方がいいんだよ。なんで。使いづらい。こっちの方がまぶしい。だからこっち側はみれる。(日陰なので)。黒板の位置をどこにするか。全体をどこに集めるか。向こう側には配慮してみようと、私の場合はしかも無理しない。私が言うときも、顔と目を合わす。今日は小路君はわるくない。えっと、中村君は、顔を上げない。そうやって健康観察をするわけです。それであの、先生方は学級担任だからしなくてもわかるでしょうけれども、私の場合は普段学級持ってませんから、これで児童の様子を観察する。

 参加者から、移動黒板の場所について質問があり、それに答える。

 黒板も、教師も、明るい方に向かう。児童から見て、まぶしくない配慮である。

 指示をしながら、全員の顔を見て、健康の様子をチェックする。 
 

 それで今日は、黒板を動かしてもらって、集合。どどん。この、白い線まで。今日は、茨城県の三沢先生のやられたシンクロ縄跳び。集団跳び縄の追試。とても短い時間でできる運動です。そういうわけで、ぜひ勉強してください。私がこれをやるのは今日はじめてです。見ただけで、今日これから授業します。まず、用意するのはこれ(あんたがたどこさの歌詞)です。これを用意してください。これ、今日用意しました。今日の朝。インターネットで。あんたがたどこさをひきました。並木先生が、私の学校に迎えにきてくれましたけど、待っている間にインタ−ネットで出して、拡大しました。まず、前提条件として、あんたがたどこさが歌えないとダメです。これは見ないでやるわけですから。

 根本先生は、すばらしい実践であれば、進んで自ら追試をする。


 あんたがたどこさの歌詞。模造紙大。移動黒板に張り付けてある。


 

 あんたがたどこさ、で、さのところで、足を開く。では、竹森先生。後ろを向いてください。じゃあ、1・2・3・1・2・3・4・(リズム太鼓をたたく。それに合わせ、竹森先生が1跳躍1回旋。4の時に足を開く)どどん。はい結構です。はい拍手。このうたは4拍子です。ですから4のところで、足を開きます。それから、今度は、今日の評定は、ぜんぶ開きますけども、合格した子は、これを練習します。1・2・3・4・(1回旋1跳躍。4で前後に足を開く。)はいお疲れさま。今日ははこれを練習します。

 児童役の先生に、前もって試技を教えておく。
 どどんは、太鼓の音。

 リズムよくどんどん進める。

 

 こちらを向いてください。それでは、歌詞を読んでみますけれども、これは覚えてから、入るんです。朝の会帰りの会で練習しておくんです。歌の練習するんですけれども、これから授業を始めます。いままで、授業の説明ですから、これから授業を始めます。いきなり歌だと騒ぎ出す。まず体を温めておいてから、あつめて、休憩にかえて歌の練習。そして活動する、そして組み立てにはいります。

45分授業で行う場合は、体を温める準備運動が必要。

動の動きと、静の動きを組み合わせる。
 

 それではお立ちください。私の場合は、並べてとばせません。最初は、縄は使わないのですが、今日は時間がないので、使います。縄を跳びながら、自由にかけ足で広がってください。それでは、自由に、人のいないところへ、ぶつからないように、かけ足で。(リズム太鼓を走る速度でテンポよくならす。)どどん。はいやめて。

根本先生はほぼ中心にいながら、あまり動き回らずぐるっと全体のようすを見渡しながら誉めたり個別に指示をしていた。20秒ほど

 今度は一回旋一跳躍、その場で。50回旋です。よーい、はい(リズム太鼓をリズムよくたたく。)どどん。

先ほどよりもゆっくり、縄跳びのリズムで。

 はい、今度は後ろ跳びです。後ろ跳び30回、できたら座ります。始め(リズム太鼓)どどん。はい、それでは松浦先生。じゃあ松浦君に跳んでもらいます。どこが上手か。よーい、はい。(リズム太鼓)はい、ありがとうございます。(リズム太鼓で拍手)はい、上手いところ、はい。(一人を指名。「ひざが曲がっていない」根本先生しゃがむ)うん、ひざがしっかり伸びている。(試技のまねをする)はい、(足がそろっている)ああ、足がそろって、その場で跳ぶんだね。こうやって。(根本先生試技)はい、先生。(安定している。)安定している、どこが?(重心が)そうだね、手首が安定していたね。このように、安定しているって言いましたね。子どもが言いたいことがあるが言えませんね。あるいは教師が言いたいことがある。手首が安定していたね、って、戻してやる。そうすると、この子も生きるし、全体にもわかっていいですね。それから、子どもが言いたいことを、教師が深めてやる。それが大事です。では、立ってください。どどん。

上手い子を取り立てて、試技させる。

リズム太鼓を拍手のかわりに使うことで、拍手をしやすい雰囲気になる。

子ども役が発表するときは、しゃがんで、どもの目線になっている。




 

 じゃあ今度は、1・2・3・4(跳ぶまねをしながら)、4つ目で、開脚して跳んでみます。はいじゃあ最初は自由練習。どどん。はい、座ってください。名前なんて言いましたっけ。積田さん、とても上手です。やってみよう。太鼓に合わせてみよう。さんはい。1・2・3・4・1・2・3・4・・・どどん。はい、結構です。前提は、全員が、できてからやると言うことです。毎回、毎時間、これを入れてって、全員ができたなーって頃に、(シンクロ縄跳びを)やるんです。

 1分ほど自由練習。根本先生は全体を周りながら、頷いたり、誉めたりして歩く。

根本先生、しゃがんで太鼓をたたく。

 

 はいそれじゃあ、お集まりください。(リズム太鼓をたたく)はいそれでは、あんたがたどこさに合わせて、やってみましょう。まずは歌いましょう。さんはい。(参加者全員で歌う。)拍手。はい。よく歌えました。ではここから半分に分かれて、向かい合って。こちら、Aグループ、先歌ってみましょう。Bグループ、得点つけて、5点満点で何点か。わからない人は(歌詞を)見ていいです。さんはい。(Aグループ、歌う。根本先生、しゃがんでリズム太鼓)はい、拍手。はい、何点でしょう。5点満点で、はい。(手で指名、4点)4点。(4点)4点。(4点)4点。はいじゃあ、4点です。はいじゃあ、次こっち(B)行きましょう。いちにのさんはい。(B歌う。根本先生リズム太鼓。)はい、何点でしょう。(3点)(5点)(3点)はい、3点と5点がありますから4点ということで。はい拍手。じゃあこれから、覚えたとします。
 


 歌の練習も対抗戦で。これでみんな声を出すようになる。
 子どもに何かをさせる場合は、必ずしゃがんでいる。
 根本先生、場所を移動する。見やすいように反対のグループへ。常に子どもの視線を意識する。教師が話すときは前に出て、教師を見させる。子どもを見させるときは、下がってしゃがみ、視線からはずれる。

 お立ちください。グループを作ります。縄跳びをしながら、自由に走りながら。何人いるかな。2・4・6・8・・・では、4人グループ。本当は6人なんですが、今日は人数が少ないから。余った人は5人グループ。必ず、女性の方が1人はいるように。そういうグループ作り。はいじゃあ自由に、かけ足跳び。(リズム太鼓でスタート。30秒ほど。)どどん。はいじゃあ4人組。できたらすわる。はい、あなたはこっち。このグループこっちに来てください。そのグループ、真ん中来てください。


 

 グループ作りにも運動を取り入れる。運動量の確保をするのである。
 男女一緒になるグループ作り。仲間づくりをさせる指示である。
 素早く全体を見回し、余った子に指示を出す。仲間はずれを作らせない。
 運動する場所を確保するため、グループを移動させる。

それではやり方を説明します。このグループ立ってください。丸くなって、ぶつからないぐらいに。全員一斉に「さ」のところで開きます。(開脚跳び)さんはい。(試技。あんたがたどこさを跳びながらグループ跳び。)はい、拍手。動きは合格です。ただ、歌ってない人がいます。全員が大きな声で歌う。それも評価に入ってますんで。これから練習してもらいます。練習して、上手にできた。歌が5点、動きも5点。になったら、真ん中に来て、私の評定を受けて下さい。で、合格って言われた人は、これ、前後(の開脚)を練習してください。それでは3分間練習します。始め。どどん。(根本先生は全員を見回したり、何かを板書していた。)





 やらせるだけでなく、どうすればよいのかわかりやすい評定基準を示す。
 終わったらどうするか、最後まで示す。
 

 (最初のグループが来る。)はい、どうぞ。(最初のグループの発表。)合格。はい、拍手。じゃあ、こっちのグループ。(一人失敗するが、最後まで続ける。)はい、ちょっと引っかかったけど、合格にします。はい次、どうぞ。(3つ目のグループ。子どもがいる。子ども、引っかかる)合格。つぎ(ふたり引っかかる)合格。つぎ(最後のグループ。最後に二重跳び)おお、拍手。すばらしい、合格。特によかったのは「かぶせ」のさいごね。二重跳びで終わった。じゃあね、ほかのグループも、最後の所、どういう終わり方をするのか、そこを工夫してください。はい、じゃあ始めてください。

 今回は、時間制限のある模擬授業のため、すぐ合格であったが、実際は先ほど言ったように厳しく判断すると思われる。
 発表の中から、次の動きにつながるところを取り上げて褒め、自然に指示につなげている。

(各グループ、相談し、練習し合う。1分ほど)どどどどどど、どどん。ハイじゃあ座ってください。最後の所だけ、やっていただきます。ハイまずこのグループ。(「ちょいとかぶせ」のみ。バトンパスのようなポーズ)どどどどど、どどん(拍手の代わり)はいつぎ。(同様に最後まで。全員が中心で手を合わすポーズ。足を開き、縄を間に入れるポーズ。縄を折って持ち、片膝をつくポーズ。最後3回二重跳びをするグループ。前イオンで伏せるポーズ。などが出る。)拍手。

 1分ほどの練習時間だが、
十分練習できた。短すぎず、長すぎない時間。もうちょっとやりたいところで止めるのがポイントのようだ。


 

 はいこんどは、2つのグループが1つになります。それでもう1回通してやってみます。最後は自分たちの工夫した動きです。はいそれで、あんたがたどこさ、やってみましょう。自分たちで練習します。(各グループ、1回練習)では、休憩にかえて、座ってください。こちらからやってみます。(すぐ始めない)ハイ、どうぞ(優しく促す。始める。さいご、ぐるっと横に回って、ポーズ。おわる)どどどど、どどん。これで、10点満点で7点とか評定していくと、燃えます。でも(今日は)やりませんけどね。では、こちら(のグループ。同様にもう1グループの演技。)どどん。はい、こちらに集まってください。(黒板の前)

 発表を見ながら、休憩させる。一石二鳥の指導である。







 

(板書。1運動量がある 2リズム感がある 3仲間づくり 4一体感 5連帯感 6達成感)先生、読んでみてください。1.運動量がある(ここで一度、テープとぎれる。)
 リズムで、跳んできますんで、跳びやすいわけです。リズム感覚が養える。一番これでいいのは仲間づくりになるわけですね。みんなが、一つの呼吸で、そろわないとできません。歌を歌うと言うことは、呼吸を同じにすることなんです。運動ってのは、呼吸で跳んでいきますから。息が合っていかないといけない。仲間づくりができる。と言うわけで、このあんたがたどこさで、シンクロ縄跳びをすることによって、非常に大きな効果があった。ですから、歌は何でもいいわけです。あんたがたどこさでなくて、もしもし亀よ。もしもし亀よ、「よ」のところで開くわけです。あるいは二重跳びする。いろいろ。そのグループは前後でやってましたけど、どちらがやりやすいですか。開くとき。(左右です。)あ左右が、やっぱりやりやすい。じゃあ、左右ができたら前後。その次は二重跳び。色々工夫してね。で、できたら追試をしてみてください。追試の報告を千葉MLに流していただけると、また勉強になりますので。というわけで、時間がきましたので、これで終わりにいたしたいとおもいます。どうも、ありがとうございました。(ありがとうございました。拍手)
 





















 
  約25分間の模擬授業である。45分の授業にも感じられた。たたみかけるような指示で、子ども役の私たち
はリズムよく動くことができた。動→静→動→静…という流れで、あまり疲れたとか、たくさん動いたとは感じな
かったが、実際は汗をかくほどの多い運動量であった。
 つたない文章であるが、自分なりに分析を加えた。テープ起こしとその分析を行う中で、模擬授業を受けた時
には気づかなかったたくさんの教育技術を見つけることができた。もし、このテープ起こしを読んで、新たな分析、
教育技術の発見があったら、是非お知らせいただきたい。
 最後に、学びの場を与えていただいた根本正雄先生に心から感謝をしたい。
 
         
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