東京弁護士会の人たちが中心になって毎年「もがれた翼」という劇を上演している。非行に走る少年少女と弁護士たちの物語である。数年前「カリヨン子どもセンター」という架空の子どもシェルターの物語を上演したことがきっかけで「カリヨン子どもの家」が誕生した。
前半はそこに至るまでの活動の軌跡を追った内容となっている。後半は「もがれた翼」を上映するに当たり、色々と突き当たってきた壁や、一般公募で応募した子ども役の子どもたちとの関わりなど、盛りだくさんな内容となっている。
一貫して「子どもを対等に扱うことの難しさと素晴らしさ」への思いがこの本から伝わる。「子どもの権利」という時に試されるのは大人の力だということがひしひしと感じる本であった。 |