学校では思いのほか虐待に対する認識は薄い。「虐待」として報道される子どもたちたちは児童虐待の中でも際立ってひどい状況である。しかし多くの教師たちは虐待を「死と隣り合わせなひどい内容」という感覚で捉えているため、日常的な「親による暴力」は虐待ではなく「しつけ」として受け止められ「虐待」と気が付かれないことが多い。
また教師により暴力も「教育活動」の一つとして、教師は考えてしまう。この本ではそのあたりの認識についての問題を指摘している内容となっている。ただし、不登校の生徒が虐待死したことにより不登校への圧力が再度大きくなっている現実に対しての違和感もしっかり主張されていて、虐待という問題の複雑さが改めて表現されている。
教師は「しつけ」「管理」という立場ではなく「助ける証人」としての役割を担っているということが判りやすく伝えられている本である。 |