裏?

8月4日(土)

着いたら現地係員がいるとの近ツリの話だったのでとりあえず探すと「カミムラ様」と書いた紙を持った中国人女性がいる。(なんかあやしい〜)と思いながらもとりあえず声をかける。
「カミムラ様デスカ。ワタシ張トイイマス。デハ、コウクウケントパスポートアリマスカ」
「???ここまでの航空券ですか?」
「イイエ」
「あ、帰りのですか。」と帰りの航空券とパスポートを恐る恐る渡した。
「ジャア☆※★%#&τイッテキマスノデココデオマチクダサイ」
「!?え、どこに行くの?」と聞く間もなく彼女は行ってしまった。
5分・・・10分・・・15分・・・やべえなあ〜パスポート持っていって帰ってこねえよ〜。いきなりやられたか〜。でも「カミムラ様」って紙持って待ってたしなあ。あ、でもあの紙ボロかったからさっき書いたのかも。情報が漏れて待ち伏せされてたとか・・・などあらぬことを考えながら待つこと20分・・・
「オマタセシマシタ。イキマショウ」
よかった〜。帰ってきたよこの人。でもなんだったんだろう?とりあえずタクシーで迎えに来ているのでホテルまで送るという。怪しそうなタクシーに怪しそうな運転手。(そういえばなすみが料金15元のとこ50元請求されたって言ってたなあ。でもなすみは15元たたきつけてタクシー降りたって言うし大丈夫かな〜)なんて考えながらもこの人たちに身を任せることにした。私の心配をよそにタクシーは走り出す。
「リョウガエハオスミデスカ」
「いえ、まだ・・・」あやし〜い。いきなり金の話だよ。でもいいや。両替しちゃえ!はい、1万円。
「イマノレートハ652元ニナリマス」はいはい。
無事にホテルまで連れて行ってくれ、チェックインの手続きもしてくれた。結構いいやつぢゃないか。ところでホテルでも両替できるんだよな。なんたってここは☆☆☆☆☆ホテルであるHotelNewOtaniChangFuGong(長富宮飯店)だからなあ。ん、どれどれ本日のレートはっと・・・「653元5角2分」なあああああああああああああ。
さっきもらったのよりホテルの方が1元5角2分多いじゃねえか。だいだい角とか分とかいう単位聞いてないよ。
まあ、しょうがない。1元=15円だからたいしたことないや。でもなんか納得行かないなあ。
その後、張さんとも別れいよいよなすみと感動の再会。(これは無感動では許されないので)
どうやら空港でのやつの「パスポート&航空券持って消える」という行動はリコンファーム(航空便の再予約)というのをしてくれたらしいということがわかった。なすみ曰く帰りの便に乗りますよという再予約を空港に降り立った時点でしないと帰りの予約がAUTOCANCELされてしまうらしい。恐るべし。
夜のおかずじゃなかった食事は近くの賓特(サイタ)というところがなすみのおすすめだというので行くことにした。受付で二人だが席はあるかということをなすみが中国語で聞く。ちょっとビックリ。ホントにしゃべれるようになるんだ。
メニューは当然読めない&味もわからないので全部お任せ。なすみが頼んだ料理に唐辛子マークが一つ付いていたのが気になったが全3段階の1レベルだからとたべてみることに。
「う〜ん。ぱくっとな。・・・・なあああああああああああああああああ、あ、あついじゃなかった辛い。」
いやホントに辛い。多分普通の人でも十分辛いと思う。唯一まともに食べられたのは魚の蒸し焼き醤油かけ。これも辛かったらあとはピータンスープか山盛りの中国版大学芋にいくしかなかった。ピータン苦手なんだよなあ。あとはごま団子となんか甘い餅だった。あれ、注文したものの半分以上が甘いものじゃない?
「甘いものばっかり頼んじゃったね。ごめんね」
「う、うん。あまいねえ・・・」
甘いと辛いで結構苦しんだ初日の食事でした。

8月5日(日)

2日目はなすみが仕事休みだというので観光に行くことに。昔の皇帝の遊び場だったという頤和園(イーホォアユェン)に行くことにした。ホテルの近くの建国門(ジョングォメン)駅から前門(チェンメン)駅まで地下鉄で行きそこからバスに乗る。一番まともそうな3元バスに乗るがそれなりに満員になるまで発車しないらしい。待っている間に物売りが乗り込んでくる。ん、どうやら飲み物を買えと言ってるらしいな。なすみ、この人なんていってるの?
「今、買ったらミネラルウォーター1本2元だけど、頤和園で買うと4元するよって言ってる」
あやし〜い。と思ったけど1本買った。頤和園では・・・2元だった。商売上手ねえ。値が下がってなくてよかった。逆だったら困るからね。同じならいいとしましょう。ところで3元バスはクーラーが付いているという話だったのに、なんで窓全開で走ってるの?おかげで到着する頃はすっかり喉を痛めてしまった。中国は排気ガス規制をしていないんじゃないかと思うくらい大気汚染がひどい。ホントやばいと思うよ。晴れているのにスモッグがすごいもの。ホテルの16階から見ると街がモヤみ包まれているかんじがする。
そうはいっても目的地に着いたのでバスを降りて早速観光しよう。
私「で、頤和園はどっち?」
な「わかんない」
私「なああああああああああああああああ」
そういえば二人とも初めてであった。なんとなく人が多い方へ行くと入り口らしきものがあった。そこで見たものはメロンの串刺しを食べている人・人・人。なぜか中国ではメロンやスイカの串刺しが屋台で売られている。衛生的に心配なので手を出さず入り口の方へ進む。入場料を払って中へ入るやいなやアクシデント発生!
なすみ落鉄・・じゃなかったサンダル破損!サンダルの紐の部分が完全に切れた。これでは歩けないのでとりあえず肩につかまらせて片方裸足状態で歩く。
しばらく歩くと、暑いのでボートにでも乗って涼みながら休みたいという。そこでボート屋に行ったところボート屋のおじさん、なすみの壊れたサンダルを見てなおしてやると言い出した。どうするのかとみていたらなんと!受付のドアの釘を抜いてサンダルの紐を固定してくれた。なんとも豪快な直し方であった。とりあえずボートに乗れることになったのだがこれが昔懐かし足こぎ式。これは疲れる。自転車のように漕ぐもののなかなか進まない。しかも池というよりは湖。なんたって対岸が見えない。ほんとに人工湖か?というぐらいの広さであった。誤算だったのは、水の上が陸の上よりも蒸し暑かったこと。これはきつかった。なすみに不満そうな顔を見せないので精一杯であった。
そのあとグルッと見て回ったのだがなにせボートで体力を使いきってしまったので、よろよろしていた。
帰りは、タクシーで地下鉄の駅まで行き、ホテルに戻って夕食を取ることにした。
夕食はホテルの高級レストラン牡丹苑。北京ダック(ベイジンカオヤー)を中心に数種類の料理をオーダー。ダックもおいしくさすがにホテルで食べるとうまい。ただ今回の旅で本場中国の麺を食べたいと思っていた私はおいしい料理の後にあえて麺をオーダー。よーしきたきた、さあ食べるぞー。ん?なんか見た目はあまり良くないが・・・パクッとな、なあああああああああああああ、ま、まずい。表現するならば麺は白色で食感はまんまうどん。それも太さはまちまちの荒削り。味としては肉うどんといったところ。いろんな店で麺を見たが日本の麺とは似ても似つかないものばかり。どうやら日本のラーメンは日本食のようだ。

8月6日(月)

この日はなすみが仕事に行ってしまったので一人で街をウロウロすることにした。とりあえず地下鉄に乗り王府井に向かう。<表の「地下鉄」「繁華街」参照>知っている単語2,3個と言う状態で街に出たがそれなりに過ごせた。一番困ったのは昼食。しゃべれないくせに敢えて中国人しかいなそうな店にはいったもんだから大変。取りあえずメニューをもらって危険な感じがする「台湾歯肉飯」を頼むことにした。店員を呼び「チェガ」(これ)と指さす。と、店員はなにやら一生懸命説明を始めた。当然のことながら一言も理解できない。しかし、人間というのはうまくできているのか、一言もわからないながら身振り手振りによって「セットか単品か」ということを聞かれているということがわかったのだ。大げさかもしれないが通じるもんだなーと思った。味の方はいまいちだったがまあ安かったのでそんなもんだろう。付け合わせのキュウリにケチャップというのがちょっと理解できなかったが。
その後、えびすの社長さんに中国箸をおみやげにリクエストされていたので探しに出かける。買い物の仕方は<表の繁華街コーナー>に書いたとおり。「謝謝」のひとつくらい言ってもよさそうなもんだが・・・そういう文化なのだろう。
夜は崑崙(クンルン)飯店というホテルの中にある上海料理のレストランに行くことになった。北京一という噂どおりかなりおいしかった。驚きだったのは蟹肉と豆腐のトウチー炒めが「えびす」の専務さんが作ってくれたものにとてもよく似ていたことだった。「えびす」あなどりがたし。

8月7日(火)

この日もなすみが仕事なので、昼間で寝たあと一人で王府井に行くことにした。前日の「台湾歯肉飯」はまずかったので、この日は無難に吉野家にした。ただお茶がでなかったり、卵がなかったり(あっても衛生的に信頼が置けないが)して少し不満が残ったが、日本と同じものを求めるのがそもそも違うな、と思い直した。
この日の帰りに地下鉄の出口をいつもと違う出口から出たのだが、そこにはいわゆるホームレスの人たちがいた。しかし、日本のホームレスとはレベルが違った。手首や足首から先がない人が多い。中国は半端じゃないなと思った。日本のホームレスの人たちってもっと元気だもんな。
夕食は北京ダックがうまいという噂の全聚徳カオヤー店(カオヤーの漢字が出ないので)に行った。一羽丸ごとか半分か聞かれたので、2日前の経験を生かし丸ごとで頼んだ。ところがこの店は北京ダックが一番のウリらしくデカイ!食べきれなかった・・・その他にいろいろ注文しようとしたが、この店の人にはなすみの中国語が通じずあまり注文できなかったのが逆に幸いした(?)なんて言うと怒られそうだが。

8月8日(水)

昼間の生活はマンネリ化してきたので割愛する。この日はなすみがホテルに来るまで昼寝をするつもりが熟睡してしまった。気が付くと部屋の呼び鈴がうるさい。なんでも30分くらい無視し続けたらしい。フロントに行って呼び出すとかすればいいのに・・・なんてことはとても言えずかなり怒られた。かろうじて刺されずには済んだ。
夕食は最終日と言うことで(毎日、お金を使いまくっていて心配であったが)海鮮料理がおいしいと評判の順峰海鮮城(名前からしてすごい)に行くことにした。タクシーで乗り付けるとなんと入り口にはお出迎えの人がたくさん。思わず財布の中身を確認したくなった。恐る恐る中にはいるとシャンデリアなどがありいかにもの雰囲気。メニューを渡されてみるといろんな魚介類の写真が載っている。どうやら素材から選んでくれということらしい。なすみがおすすめの魚は?と聞くと勧められた魚はなんと450元!(652元=1万円)魚だけでこの値段って一体・・・とりあえず、もう少し現実的な値段である200元くらいの魚を調理してもらうことにした。あとのメニューはなすみにお任せ。
すると、まず出てきたのがどう見ても虫のさなぎと野菜の炒め物。
私「これ、さなぎじゃないの?」
な「う〜ん。殻のついたエビみたいな感じ?大丈夫だよ」
私「ほんとう?う〜ぱくっとな。グチョ。なああああああああああああああああああああああああああああああああ」
とりあえず飲み込んだがそれで終わってしまった。
メインディッシュの魚はさすがにおいしかったが、最初のさなぎにやられた。どう考えたってエビじゃないって!
サービスの方は中国らしからず行き過ぎというくらい行き届いていた。お茶がちょっとでも減ろうものならすぐに注ぎにくる、魚(けっこうでかかった)のとりわけに苦労していたら、一人ずつに取り分けてくれる、といった具合になんでもやります状態であった。その度にこちらは「謝謝」(シェシェ)といい、あちらは「不客起」(ブカチー)どういたしまして、というやりとりをした。多分20回は言ったと思う。サービスの悪さばかりが印象に残った旅の最後にここまでサービスがいいとなんか変な感じではあったが、やっぱりいろいろもてなしてくれるというのはいいものですな。
料金の方は最終日にして最高額720元を超えた。財布の中はあと2元ほどしかなくなった。

8月9日

牛丼並が10.9元の国ともお別れ。やっぱ、日本がいいですね。清潔だし。
おわり。