ストーカー事件
あの忌まわしい、想像を絶する出来事が起こったのは
今年のバレンタイン前日からである。
その事件が解決の兆しに向かったのはそれから
1ヶ月後のことである。
おれはその1ヶ月の間悶えるほどの苦悩に
満ちた生活を送った。
とにかくそこまでの道すじを順をおいて書き綴って
行こうと思う。
長い話になると思うのでみなさんトイレを済ませて
一番見やすい体位で読んでください。
あれは2月の10日頃だったと思う。
友達と飲んだその帰りだったのでおれは上機嫌
で家のドアを開け自分の部屋へ足を向けた。
そこをおれの母(普段からおばさんとよんでいるのでこれからは
そう呼ばしてもらう)が「なんか女の子から電話あったわよ」、といって
その子の番号やらなんやらのメモを渡してきた。
おれとしてはもう有頂天、だって携帯ではなくわざわざ家の
電話にかけてくるくらいですよ!!
これもう有頂天になるしかないっしょ!!
きっと
・
・
・
・
ものすごい美少女が現れて
いいこといっぱい待ってるわけで
えっ?
いいことってなんだ、って?
みなさんほんともうエロですな!!
みなさんが想像するような
縛ったり
ときには
縛られてみたり
とか
セーラー服着せて
あんなことしてみたり
たまに・・・
お馬さんを打つもんで
打ってみたり
すかさず
打たれてみたり
なんてそんなこと想像するはずないじゃないっすか!!
・・・・み、みなさんなんでそんなにするどいの?・・・・
とまあ、それはさておき想像に胸を膨らませ、
まだ見ぬ愛しの美少女にお電話してみたわけですは・・・
そんでもって電話に出たのはKさん・・・・
まだ見ぬ美少女でもなんでもなく
それはずっと前に友達のY君と一緒に一度だけ遊んだ
N大の女の子でした。
そこでおれは疑問に思ったんです・・・・
なんでこの女おれの家の番号知ってんだ!!
ってことです。
当然そのことを聞いて見ました・・・・
おれ「なんで家の番号知ってんの?」
だってそうでしょ?!
おれの大学の友達ですら家の番号なんて知ってる
やついないのになんでまた一度遊んだことのある
だけの女の子が知ってるわけよ!?
Kさん「私1ヶ月くらい前に携帯無くしちゃって、それで
T君の番号もわからなくなちゃって
T君(おれ)とどうしても会って話したいからタウンページで
この1ヶ月間T君の家の番号調べてたんだ」
嬉しくなかったわけじゃないんです・・・・
自分を好んでくれる人がいるって幸せもんじゃないっすか
でもタウンページってなんですか??
世の中には何人おれと同じ名字がいると思ってんだ!?
おれの名字はけっこう珍しいわけなんだけどそれでも
やっぱり1ヶ月かかったわけで・・・・・
しかもKさんは大学は東京にあるものの家は違う県にあるんです。
つまりはタウンページで調べるのもものすごい
困難を強いられるわけです。
ああ・・・今思い出してみるとうちのおばさんが
「その子に、この家にT君っていう
人いらっしゃいますか?って聞か
れたんだけど」
っていう言葉をよく考えてから電話すれはよかった・・・・
っていうか
うちのおばさんもそんな怪しい女に
快く「いますよ♪」なんて
普通いうか?!
Kさん「それでバレンタインって空いてる?」
一応おれにはその頃カノジョがいたんでそれを理由に断って
見ました。
おれ「おれ今カノジョいるからバレンタインは空いてないんだ♪」
Kさん「じゃあ13日でもいいんだけど・・・・」
おれ「でも都心出るのめんどくさいから今度学校
始まってからにしようよ」
Kさん「じゃあ私がT君の地元行くよ、住所知ってるし!!」
きょ、脅迫ですか?
人が下手に出てれば
いい気になりやがって!!
そこでおれは言ってやったんです
おれ「だ、だったらおれが都心行くよ・・・」
な、なんだよみんなしておれをそんな目で見て・・・
弱いって?!
このおれが弱いって?!
はっ、そんなばかな〜
このおれに限って弱いなんてあるはずないじゃないっすか〜
し、仕方ないじゃんよ、だってそんなんいわれたら
従うしかないっしょ?!
おれは優しかっただけだ・・・
別に奴に屈したわけではないんだ・・・
信じてくれ・・・・
13日ならバレンタインでもないし
特に問題ないじゃん!!
ただ遊ぶだけだったらなんにも問題ないわけで・・・・
しかもおれが13日って言葉にまんまと
してやられたのを知ることになるのはKさんと新宿で会ってからだった・・・・
おれ「じゃあ、13日4時に新宿駅ってことで」
ってことで電話を切りました。
<2/13>
とうとうこの日がやってきた・・・・
でも何も心配することはない・・・・
がんばれおれ!!!
待ち合わせ場所・・・午後4時5分・・・
とりあえずマックに入りました
何気ない話・・・・
普通の話・・・・
何も変わったことはない
とそのとき
Kさん「私、今日チョコ持って来たんだ
けど日付け変わってから渡すね」
この女は兵法を心得ている・・・・
おれはまんまとやつの策にはまった
のである!!!
おれはよ〜く頭の中で知恵をしぼって考えてみた
そんでもってこんな方程式が・・・・
奴は*県に住んでいる
=12時過ぎるまで一緒にいる
=終電ない
=帰れない
=奴に食われる・・・・
こんなんでましたけど・・・・(泣
なんとかしなければ・・・・
どうにかしてこの場を切り抜けなければ・・・
そうしなければおれは奴の餌食になってしまう・・・
何か方法があるはずだ・・・・
おれの脳味噌は回転した。
地球の回転速度なんて目じゃないくらいに回転した。
くるくるくるもう速過ぎるくらいに・・・
ないはずの脳味噌までどっかから出てきて、
脳細胞たちがわいわいわい相談をしまっくった。
脳細胞「どうしよう、考えるのだるくね〜」
なんていうはずもなく
パッ!!
突然目の前が開けた。
そうだ!!
おれは奴がトイレに行ってる隙に友達の
Y君にメールを入れた。
「あと一時間くらいしたらおれにとりあえず
電話してくんない、まじ頼む」
その理由はこのあとわかることなのだが
とりあえずそれから40分後くらいに店を出
ることになった。
Kさん「どうする?
お腹すいたね。
どっかでご飯食べよっか?」
おれ「ああ」
おれはやつの話などほとんどそっちのけでY君からの
命の電話を待っていた。
どこの店かは忘れたが、飯を食べるべく店へ入るその瞬間
救世主が舞い降りてきた
プルルルルル・・・・
プルルルルル・・・・
おれ「もしもし」
Y君「もしもしおれだけどどうしたの?」
おれ「まじっすか?!
バイトっすか?!」
Y君「え、何が??」
おれ「まじ今日入んなきゃ
いけないんすか?」
Y君「何言ってんだお前?」
おれ「わかりました、
しょうがないから行きますよ♪」
Y君「だからなんなんだ、お前今どこにい
プツ
プー、プー、プー・・・・
おれ「ごめん、どうしてもバイト入んなきゃ
ならなくなったんだ、ほんとごめんね。
また今度遊ぼうよ♪」
よっしゃあああああ!!勝ちですな!!
ナイスおれ!!!
おれ頭いいぃぃぃ!!
天才の域ですな!!!
なんか文句あるなら言ってみろ!!!
このときはそう思っていたんです・・・・
とりあえずこの日は無事にチョコだけもらって
帰ることができたのでこの件は一件落着した
もんだと思ってました。
この日地元に帰る途中で友達のI君(現カルガモ隊隊長)
がうちの近くのファミレスにいることを知りその日
のできごとを話すべくそのファミレスに直行しました。
ファミレスに着くとさっそくI君に見守られる中
さっきもらったチョコが入ってると思われる袋を開けてみました。
中には・・・・・
豆粒のように小さな3つのチョコ
と
一枚の手紙
と
数百いや数千に及ぶ色とりどりのクリップが
・
・
・
・
・
・
・
・
・
クリップ?!
なぜそんなにたくさんのクリップが?!
ふくろの容量の80%を占めるその色とりどりのクリップを
あっ、ピンクもある♪
あっ、青も♪
あっ、赤も♪
いっぱいあっていいなぁ♪
なんて喜べると思いますか??
少なくともおれには無理です(泣
おれ「とりあえずこのチョコお前食って」
I君「ちっこいけどうまいじゃん」
おれ「そ、そうなんだ。よく食えるね。」
I君「別に、チョコはチョコっしょ。」
こ、こいつ全然わかってね〜!!!
お、おれの苦しみが針の先ほどわかっていない
I君がちょっとうらやましかったりもして・・・・
とりあえずお手紙拝見です。
T君へ
今日はありがとう。いっつもバイトとかお疲れ様です。
やっぱりなんかわかんないけど愛してます。携帯無くし
たときはかなり悲しかった。T君の番号わかんなくなっ
ちゃったんだもん。
あたしのこともっと知って欲しいって思います。
T君は一度しか会ったことないのに好きとかなくない?
っていうけれどだったらもっともっと私のこと知って
欲しい。それにT君ももっともっと知りたいな。
そうすればきっと私を愛してくれるでしょ??
春休みとか結構長いからいっぱい遊ぼうよ。
私1人暮らしすると思うから遊びにきて。
P.S
チョコ私が作りました。食べてください。
一緒に入れたクリップは私の愛の量をあらわした
つもりです。ぜひ使ってください。
Kより
この人なんか間違ってるよ・・・・
カノジョいるっていったじゃん・・・・
っていうかあんたのことなど知らなくていいし・・・
ってかこんなんいわれて
クリップ使えますかっての!!!
この晩メールでお断り
の返事をさせていただきました。
なんでメールかって??
だって直接声聞くの
怖かったんだもん(泣
世にも恐ろしい境遇が待っていたのはそれから3日過ぎてからだった・・・・
<メールの嵐>
3日過ぎたんだから2月の16日くらいからなのでしょう・・・
毎日大量にメールがくるんです。
1人でいるときはメールは返さなかったんですが
友達といるときはちょくちょく返してました。
これから流れる文章はみなメールの内容です。
あまりにもメールが多かったので全てをのっける
ことは困難なので重要な部分、及び怖かったお言葉を
こちらでピックアップさせていただきおれの書いた文章の
返事も一緒にのっけます。
「 」で一つのメールだとお考えください。
おれの文章がそっけないものになってるのは
仕方のないことだとご了承くださいな。
k「なんでそんなこというの?この前また会ってくれる
っていったよね」
k「なんで返事くれないの?嫌いになった?」
おれ「嫌いになったとかじゃない。カノジョいるし
付き合えないだけ」
k「だから私のこともっとよく知ってそれからカノジョ
と比べてよ」
k「私の方が絶対いいってわかってもらう」
k「私のどこがいけないの?」
k「なんで答えてくれないの?」
k「返事くれないと私どうにかしちゃう」
k「どうして私の愛情わかってくれないの?」
おれ「おれ性格きつい子好きなんだよね、kは
そうじゃないからきっとおれと会わないよ」
k「私、実は性格きつかったりする。今までは
いいように見せたかっただけなの」
k「だから私をもっと知って欲しいの」
k「T君がたまにしかメールくれないのは私がきらいだから?
それとも忙しいから?」
ここからがおれの本領発揮!
(友達の力を借りてですけど)
おれ「ってかあんた男と付き合ったことないっしょ??」
ここでおれが求めていたkの答えは「ないよ」っていって
それを「やっぱりね」っていうか「あるよ」っていったら
「その男の顔を見てみたいね」ってのだった。
k「ないよ。」
おれ「やっぱりね」
k「私ってものすごく選ぶ方だからT君しかいないの」
あれっ、なんか違うな〜ニュアンス変えられた感じですわ。
おれ「っていうかおれあんたのこと嫌いだからもうメールしないでね。」
勝った・・・・
とうとうこの勝負もつきましたな
これからは安心して寝れますな
非道だというならいうがいい
このときのおれはそのくらい追い詰められていた
でもこれからは枕を高くして寝れる
うれしくてうれしくてしょうがないくらいでした!!
しかしその次の日・・・・・
非通知で電話があった
思わずなにも考えず電話を取った
おれは驚愕した
おれ「もしもし」
k「私だけど今K市にいるよ。」
!!
お、おれの地元じゃん!!(泣
なんてことだ・・・・・
やつは実は最大の武器を持っていたのだ
あのタウンページで調べた
おれの住所という
おれ「まじで?なんのために?」
k「冗談だよ、今家にいるの?」
おれ「そうだけど」
k「そうなんだ、それだけバイバイ」
なんかおかしいと思ったんです
そんな電話おかしいと思いません??
それでトイレの窓からちょっと外を覗いてみたんです
いるんです奴が・・・・
下からおれの家を垣間見る奴はまさしく悪魔でした
悪魔のごとき微笑を浮かべて
たぶん実際は微笑んではいませんでしたけど・・・
その後どうなったって?
おれがここに生きているのが証拠です
結構話は単純でした
おれがどうしても付き合ってやれないのかどうか
聞きに来たらしいんです
どうもご苦労様
わざわざ*県よりお越しいただいて!!
もうなんか奴が可哀相になりました
だってやつこれから*県まで帰るんですよ?!
しかし
おれははそんな優しい男ではないんだな(非道)
もうおれのSっけ爆発です
おれ「おまえさ〜、ばかじゃないの?
そんなこといいにここまで来たのかよ。
タウンページで調べた住所みてよ〜
まじでそれお前ストーカーだよ!!
おれも忙しいんだからさっさと帰ってくんない??」
ここまで言って奴には帰っていただきました
あんだけ言うと気持ちいいね♪
これで一件落着しました
最後が気持ち良かったので
実は
この事件
全然嫌な気がしません!!(笑
おれがなんでこんなに奴を毛嫌いして
いたか知りたくありません??
答えは単純です。
おれの好みじゃなかったんです。
っていうか
ぶっちゃけると
ブスだったんです!!
すいません、Kさん・・・・・
再びKさん現れる
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