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 まるで人の名前のような魚種名をしてますが、ふざけて付けたわけじゃないでしょう。
 意味としては、“でっかいマスの大将”てなことのようです。
 その通りコイツの体はサケの仲間では最も大きく、地球上最大のサケというわけ。
 俗にキングサーモンと言われることはみなさんもご存知とは思いますが、
まさにその名前に恥じない巨大サケなわけです。
 特に写真の魚を釣り上げたアラスカ州のキーナイ川はその中でも特に大きな個体が
遡上することで知られています。
 なぜそうなるのかは、全くの謎だそうで、キーナイで採取した稚魚を他の川に放流し、
海に下って再び遡上してきても、特に大型にはならずに帰ってくるというんですから不思議です。
 陳腐な言い方で恥ずかしい限りですが、きっとキーナイの水質、エサの量がコイツに
絶妙に合っていて、発生後初期の段階の成長が極端に良いことに加え、海洋生活期が長い
形質を持った個体が多いんじゃないでしょうかね?
 そうそう、普通サケの常識として、生まれてから海に下って、生まれた川に戻ってくるのは
4年といわれますが、コイツの場合、普通6年ほどの海洋生活を送るんですが、なかには2年で
戻ってくるオマセさんもいるようで、そんなちっこいヤツは“ジャック”と呼ばれます。
 加えて川に戻ってくると、潮の影響があるところから、川の上流数千`までのどこにでも
産卵をすることができるようです。なかなかしたたかな一面もあるもんです。
 海では体色が銀色で、ニシンなどの小魚を追いかけまわしつつ回遊してます。
 そんな回遊中に日本近海にも来るヤツがいて(ロシア、カムチャッカ産の魚かも)、
北海道東部の11月頃、極稀にメヌケ狙いの深海釣りやサケ狙いの外道で混じるらしいです。
 もちろんそうなったら外道なんていえませんけどね。
 天然で遡上する川は、アメリカ西海岸カリフォルニア州からカナダを経てアラスカ州にかけてが中心で、
あとはロシア、カムチャッカ半島にそこそこ遡上するとのことです。
 世界各国に移植もされていて、ニュージーランドなどの南半球にも“クインナットサーモン”
と呼ばれるコイツが繁殖していますし、アメリカ五大湖に放されたヤツみたいに、一生淡水で
すごす魚もいます。もちろんそいつらもかなりの巨体をしていますよ。
 
全長110p
アラスカ州キーナイリバーにて
この種の大きさ
小型 中型 大型 超大型
〜80p 80〜130p 130〜145p 145p以上
 
2003年7月26日
この魚はここで見分けろ!!
  背中を中心に黒い小斑点が多数ある
  尾ビレ、尾ビレにも黒い小斑点が多数ある
  口の周りが黒い
Oncorhynchus tshawytscha
マスノスケ