「ごめんください」
「あら、名雪。待ってたわ」
「香里。約束どおり遊びにきたよ」
「いいから上がりなさい。お茶を用意してあるわ」
「うん」
「栞、お客さんよ。挨拶しなさい」
「あ、名雪さん。こんにちわ」
「おじゃましてます」
「あら、またそのゲームやってるの? 飽きないわね」
「結構面白いですからね。戦いを楽しみたい、という時には最適ですよ」
「ん? 栞ちゃんは何ていうゲームやってるの?」
「WW2に舞台にした戦略シュミレーションゲームの、Hearts of Iron2よ。結構面白いのよ、これ」
「へー、どれどれ……」
「どうしました?」
「うーん、でもその写真の人どう見ても歴史上の人物じゃなさそうだけど、何かのバグ?」
「ああ、これは『は〜つ・おぶ・愛あん』ていうMODを当てているんです?」
「……なにそれ?」
「要するに、HOI2を萌化して遊ぼう、というMODです」
「そのMOD、てなに?」
「日本では馴染みがないかもしれないけど、海外のゲームにはユーザーがほぼ自由に改造することの出来るゲーム、ていうのが結構あるのよ。MODはその改変したデータの総称ね」
「ふーん。それで、どんなMODなの?」
「詳しくはこっちを見てください」
「なるほど、大体分かったよ。でも、何処かで見たことのある絵も多いね」
「まあ、そういうものなんじゃないの? 同人作品みたいなところがあるし」
「ま、このくらいで騒いだら、人生楽しくありませんよ」
「まあ、そうかもしれないね。それじゃあ、今回はこのゲームで遊ばない?」
「あら? 興味があるの?」
「目新しいゲームだからね。やってみたら面白いかな、てね。栞ちゃん、いい?」
「いいですよ、私もそろそろ休憩しようと思っていたところでしたから」
「うーん、それじゃあ、今入れてるMODいい?」
「いいよ。そのMODていうのがどこまでやれるのか興味があるしね。WW2の大まかなところは覚えてるし、その差異を楽しんでみるよ」
「栞、今入れているMODは何?」
「えーと、『英雄MOD』です」
「……MODの初体験にしては、意味もなく変なやつね」
「そうですね。まあ、初めが普通じゃない、てこともあると思いますよ。きっと」
「???? まあ、いいよ。とにかくやってみるね」
「お勧めの国、てある?」
「イタリアなんでどうかしら?」
「イタリア、ていうとあのヘタリア?」
「多分、それですね」
「それはいいとして、それ難しくないかな? ヘタリア、ていうと凄く弱いイメージがあるよ」
「事実ですけど、酷い言いようですね」
「ヘタリア、もといイタリアがローマ帝国になるイベントがあるから、ちょっとやってみたら、て思って」
「どういうこと? これ、WW2のゲームなんでしょ? なんでローマ帝国なの?」
「何でも、この『英雄MOD』は『は〜つ・おぶ・愛あん』の世界によく分からない力で世界各地の歴史上の人物、というか英雄が復活してWW2を戦い抜く、ていう無茶な設定になっているのよ。しかも、その英雄たちは萌絵とかで表現されているわ」
「そのなかで、英雄の復活した国は大体、その国の最大領土の領有を主張できるんです。イタリアの場合は、それがローマ帝国なんですよ。だから、欧州はほぼ俺のもの、て感じでプレイできます」
「物凄い、キワモノMODだね」
「作者の趣味よ」
「どうなるのかな、これ?」
「さあ?」
「日本でもマイナーなHOI2というゲームで、さらにマイナーな愛あんの、さらにそのマイナーな英雄MODの紹介……作者の頭はどうなってるんでしょうね?」
「初心者への勧めじゃないよね、これ」
「まあ、いいわ。とにかく始めましょう」
「うん」
「最初にまず何をすればいいのかな?」
「とりあえず、ホールに適当な研究機関をあてて、適当な研究をすること。とりあえず、産業系と兵站系を最初に研究するといいわ」
「研究するとどうなるの?」
「新しいユニットを生産できるようになって、有利になるわ。相手より高い技術を持つことが、このゲームの勝利の鍵の一つになるのよ」
「そうなんだ」
「でも、気をつけなければなりません。研究には年代が設定されていて、あまりにも早く研究をしすぎると、研究速度がとても遅くなってしまいます。これは場合によっては、ホールを一つ無駄にすることと同意なので、注意してください」
「じゃあ、どのくらいなら許容できるの?」
「せいぜい二年〜一年半ね。これくらいなら、まだ相手より先んずるような感じでいけると思うわ」
「分かった」
「凄い勢いで地図が変わっていくね」
「どう見ても、1936年の欧州じゃありませんよね」
「それで、まずはなにをするべきなの?」
「エチオピアをとりあえず、叩き潰す、てことろから始めるわよ。英雄MODでもエチオピア戦争が起きているから、こいつらをどうにかするのが、主な仕事、といったところね」
「手強いの?」
「普通に進んでいれば勝てるわ。ここで、軍隊ユニットの動かし方を憶えればいいのよ」
「ふうん、少将とか中将とかいるけど、これ関係あるの?」
「軍隊の戦闘効率に関係します。指揮可能数が設定されていて、それを越えると上手く軍隊が戦ってくれません。大きな部隊を率いる時はなるべく高い階級の軍人をあててください」
「分かった。ユニットには違いとかあるの?」
「陸軍は大きく分けて歩兵、戦車、司令部に分割できるわ。司令部は、将軍の指揮可能な軍隊を倍に出来るから、たまに作っておくと便利よ」
「海軍はどんな感じ? 空母とかでいいの?」
「大体それで勝てるわ。ただ、世の中には戦艦による高い攻撃力で敵を倒そう、という人もいるからそっちのほうが有効かもしれないわ」
「戦艦で空母に勝てるんだ」
「そういうゲームだ、と思えば問題ありません。人によっては、駆逐艦をメインに使って戦う、ていうのもあります」
「じゃあ、潜水艦は?」
「潜水艦による敵輸送船の撃破は、思ったよりも痛手にならないから、あんまり作る意味ないのよね。無印の頃と違って、あんまり強くはないし」
「でも、味方がやられると困りますから、それに対抗するために駆逐艦は作っておくべきですよね」
「じゃあ、この戦いが終わったら、空母とかを生産するね」
「空軍だけど、差し当たり、戦闘機と戦術爆撃機の生産だけやっていれば、大抵勝てるわ」
「アメリカみたいにB−29で爆撃、とかやらないの?」
「それもあんまり効果ないから、やる必要ないわ。勝つために、手段を選ばなくて問題ないのよ」
「露骨だね」
「ゲーマーとは、そういうものよ」
「あれ? 何かイベントが起きたけど、これなに?」
「ああ、これがイタリアのイベント、ローマ帝国の復活です。イタリアが英雄化されます」
「閣僚とか変わったけど、何か効果あるの?」
「閣僚はこのゲームではとても重要です。どの閣僚を使うかで、結構事態は変わると見て間違いありません」
「マイナスの閣僚もいれば、プラスの閣僚もいるから、時と場合に応じて使い分けなさい」
「分かった」
「あっさりエチオピアを倒せたよ。結構簡単なゲームなんだね」
「いえ、エチオピアはこのゲームの最弱国の一つです。普通にやっていれば勝つのは当たり前ですよ」
「ああ、聞きたいことがあるんだけど、このゲームの目的、てなにかな?」
「目的?」
「うん、ゲームにはエンディングがあるでしょ? このゲームは何処までいけばエンディングが見られるの?」
「このゲームにはエンディングはありませんよ」
「そうなの?」
「強いて言うなら、他国に併合されるか、年限までプレイするかで勝手にゲームは終わるんだけど、まさかそこまでやるわけにはいかないしね」
「それじゃあ、どうすればいいの?」
「うーん、それが問題ね。イタリアならローマ帝国の再興、ていうのがゴールだとは思うんだけど」
「じゃあ、それを狙ってみるよ」
「余裕があったら、ソ連とかも倒す、てことで」
「イタリアで勝てるの?」
「勝てますよ、イタリアはこのゲームではかなり強いほうの国なんです。しかも、英雄MODで強化されているんですから、きっと勝てますよ」
「じゃあ、ラスボスみたいな国はないの?」
「このMODではアメリカがラスボス用にデザインされているけど、基本的に大人しく設定されているから、詰まったらそこで終わり、てことでいいわよ。そもそも、MOD作者はアメリカを倒させるつもりほとんどないみたいだし」
「どういうこと?」
「それだけイベントで強化してある、ということです。無理に倒さなくてもいいと思いますよ」
「じゃあ、勝てそうにない、て思ったらやめておくよ」
「それが一番ですね。差し当たり、ローマ帝国の領土を回復する、というのが目標で問題ないでしょうね」
「じゃあ、エチオピアを倒した後はどうすればいい?」
「エチオピアに展開している全軍を、イタリアのジェノバあたりに戻して」
「どうやるの?」
「輸送艦を使ってください。地中海のイタリア領各地に点在しているのをエチオピアに基地移動させれば、陸軍を乗せられます」
「占領した地域をそのままにしてもいいの?」
「反乱率、ていうのがあるけど、エチオピアはそんなに高くないから気にしなくていいわ」
「分かった…………」
「どうしました?」
「ねえ、香里、どうすれば、船にユニットを乗せるの?」
「…………とりあえず、ユニットを選択して、船を右クリックしなさい」
「あ、乗せられた」
「よくあることですね」
「イタリアまで全部隊を移動させたけど、あとはどうすればいい?」
「さしあたり、スペインを攻めるわ。上陸作戦のために、艦隊と輸送船は同時に運用しなさい」
「いいけど、なんで? もう少し技術とか開発してからでいいと思うけど」
「細かい説明は抜きよ。その都度説明するわ」
「うん、分かった」
「結構楽勝だね」
「所詮はスペインですから。日の沈まない帝国の栄光ははるか昔のことです」
「あ、スペインと戦っていると、何かイベントが起きたよ」
「フランスから同盟を持ちかけてきましたね」
「どうするの? この同盟イベントを蹴る?」
「なんでですか?」
「ローマ帝国の再興のためには、フランスはそのうち倒す、てことになると思うの。だから、同盟なんて組まなくていいんじゃないかな?」
「とりあえず、組むだけ組んで、適当なところで抜ければいいわ」
「酷い同盟国だね」
「ま、このゲームの常道よ。バニラでは、ドイツがWW2を始める直前に同盟を抜ける、ていう戦略が結構あるのよ」
「これって、自分のほうが同盟を切られて攻められる、てことないの?」
「このゲームは同盟関係を重視する感じになってるから、無茶をしすぎなければ、問題ないわ」
「うん、分かった」
「フランスと同盟を結べば、フランスもこの戦争に参加したということになるので、戦いが楽になりましたね」
「ということで、スペイン全土を征服して併合したよ」
「さらに、イベントでポルトガルを併合できるわ。それとスペインの回復したICを併せれば研究ホールの数が増えるから、新たな研究を買い並列して行えるわ」
「結構イベントに恵まれてる国だね」
「これでも、昔よりは大分イベントが減ってるみたいです。スイスはオーストリアに取られたし、陸軍の強化イベントも消えました」
「そっちのころでやりたかったかも」
「楽なのは間違いないでしょうね」

「うーん、すごく不思議な世界地図だね」
「小国はあらかた39年までに併合されるMODだもの」
「それでは、次はベルギー国境辺りまで、全軍を集めてください」
「ベルギーを攻めるの?」
「そんなことしないわ。そんなことをしたら、ベルギーの領土がフランスのものになってしまうじゃない」
「なら、どうすればいいの?」
「スペインの時と同じです。船で大挙して、スカンジナビアを攻撃するんです」
「ローマ帝国の領域と関係ないと思うよ」
「いえ、こうしないとローマ帝国再興なんて無理な相談、ということになるわ」
「どういうこと?」
「ドイツと戦う際の足場になる、というところですね」
「酷い理由だね」
「まあ、そういうわけだから、4月ごろに攻め入るわよ」
「2月とかだと駄目? 一応、それまでに準備は整いそうな雰囲気だけど」
「このゲームの冬の戦いは攻撃側にとって厳しくなっているので、冬にしかけるのはあまり得策じゃないんです。雪解けを狙ったほうが勝ちやすいですよ」
「分かった」
「結構手強かったね」
「ええ、何度となく無理攻めをして押し返されましたからね」
「さすがはグスタフ・アドルフ、といったところね」
「どう見ても、社長だったよ」
「あとは兵力を増やすため、兵力を増やしましょう。決戦の日に備えて」
「あれ? 人的資源の増加率が変わんないんだね」
「はい、同盟国の領土を隔てていない飛び地の人的資源は本国に入ってきません。ここからの人的資源を得たければ、ドイツとオーストリアを倒す必要があります」
「今は、まだ無理だね」
「まあ、そう悲観することはないわ必要な準備は少しずつ進めていきましょう」
「足りない資源は今までの貿易と首都占領によって、結構溜まってますからね。あとは、フランスと青写真を交換して、力を蓄えてください」
「分かった」
「ああ、あともう一つ」
「なに?」
「フランスとの友好度は出来るだけ上げておいて」
「? よく分からないけど、分かった」
「じゃあ、予め生産しておいた海軍に出来る限りの陸軍を乗せて、ベルギー・オランダへの上陸作戦を準備させなさい」
「ベルギーとオランダを攻めるんだね。それじゃあ、宣戦を布告して」
「その前に、フランスとの同盟を切って」
「どうして?」
「実はね、フランスはベルギーとオランダを中核州と主張するイベントがあるの。そのまま占領すると、領土を全部フランスにとられかねないのよ」
「そうなんだ。でも、世界中に植民地のあるオランダとベルギーを制圧できるの?」
「それについては問題ありません。オランダとベルギーは特殊イベントで、首都を占領されると、海外の領土を全て失います。その後で占領することが出来るはずです」
「それじゃあ、改めて宣戦を布告するよ」
「その前に、フランスが9月の初頭にベルギーとオランダに宣戦するから、その時を待って」
「どうして、先に攻めないの?」
「フランスはオランダとベルギーに独立保障をしていますからね。同盟を脱退した直後に、フランスよりも先にそんなことをしてはフランスに喧嘩を売られる、てことになりかねません」
「それもそうだね」

「うーん、楽勝だったけど、結構領土取られちゃったね」
「それは仕方ありませんよ。オランダをほぼ取れただけでもよしとしませんと」
「さて、あとはフランスとの友好度をあげなおして同盟に再加入するわよ」
「……凄く酷い戦略だね」
「ま、研究の問題があるしね。このほうが有利よ」
「ついでに、まだICが少し足りない感じなので、再加入と同時にフランスから出来るだけ歩兵師団を買い取りましょう。砲兵がついてるのがお勧めです」
「本当に酷い戦略だね」
「買った方が人的を節約できるのよ。今後、人的がとても必要なものになるのは明らかだし」
「結局、歩兵を25師団ほど買い取ったよ」
「ついでに、ローマ帝国の再興イベントでICも一気に増加。これでいよいよ世界に覇を唱える準備が出来ました」


「ローマ帝国の再建、いってみよー」
「じゃあ、そろそろフランスとの同盟を切って、中央同盟に宣戦を布告。降服イベントの問題で、ドイツとオーストリア全域が自分のものにならないのよね」
「普通に進めると、結構イタリアにとっては辛い展開なんだね」
「同盟国の力を借りるか、それとも己が力で全てをこの手にするか、という選択肢が存在しているのだと思えばいいわ」
「開戦したはいいんだけど、凄く敵が硬いね」
「そりゃあそうよ。ドイツとオーストリアはフランスかイタリアと開戦すると、国全体に要塞郡が出来るの。レベルはかなり高いから、覚悟しておきなさい」
「この要塞消えないの?」
「消えることは消えますけど、消える前に決着をつけたほうがいいですよ」
「どうして?」
「要塞が消えるころになると、ドイツ軍に特殊イベントが発動して、ドイツ陸軍がとても強くなるんです。要塞が消えるのを待っていたら、殺されるのを待つだけですよ」
「……このMODの作者、てフランスとローマに恨みがあるのかな?」
「さあ?」
「ローマはともかく、フランスには違うんじゃないですか? ほら、フランスでは陸軍改革、というのが起きましたし」
「どんなイベント??」
「ああ、このMODフランスは旧大陸最強の国家、というノリでデザインされてるの。だから、そういうイベントで陸軍を強化しているのよ」
「ナポレオン好きなんだね、このMODの人、えーと」
「関わっているのは春沢がヤバイ人とorphe、朝倉、すおめん、尊師という人ですね」
「フランスはこのまま進むと、第三次改革まで起こるわ」
「それじゃあ、このまま何もしないと、フランスがどんどん強くなっていっていく、てこと?」
「そういうことになるわね」
「それじゃあ、早めにフランスを倒したほうがいいのかな?」
「フランスと一対一で戦うのは結構厳しいわ。その前に、国力を強化する必要があるわ」
「どうするの?」
「ドイツとオーストリアを叩き潰すのよ」
「結局そこにいきつくんだね。じゃあ、空軍の爆撃で」
「ああ、やめたほうがいいですよ」
「なんで? スカンジナビアで結構活躍してたよ」
「実は、ドイツの空軍ドクトリンはかなり優れているので、普通にやっているととても敵わないんです。溶けて消えますから」
「前途多難だよ」


「やるな、ローマ軍」
「とりあえず、ここまで占領地を広げることに成功したよ」
「かなり強引な進軍のおかげで、かなり人的資源が減ってるわね」
「もう、補充が全然間に合わなくて、さっきの戦闘中に二個師団も消えたよ」
「でも、激戦のおかげで、将軍は結構育ってるわね。ファビウスとマルケルスなんて、追加技能を二つも憶えているわ」
「戦死しなかったのが不思議だよ」
「しかし、ここからなら勝てそうじゃないですか。なんとかして北と南を握手させれば、間違いなく100個師団以上包囲できますよ」
「包囲すると、何かいいことあるの?」
「補給が途絶えるから、放っておいても勝手に戦力を消耗してくれるし、さらに戦闘力に高いペナルティが課せられるわ。というわけで、包囲殲滅はこのゲームの必勝パターンの一つなのよ」
「じゃあ、今度からなるべく試してみるね」
「でも、やはり敵より大軍を用意しないと難しいので、慎重にやってくださいね。それで逆包囲される、なんてことも結構ありますから」

「で、なんとかここまでこぎつけたよ」
「素晴らしいわね。これなら、ドイツ軍の強化イベントが発動する前に、全てを終わらせられそうね」
「その代わり、補充に人的が350必要とか出てきたよ」
「まあ、その辺りはドイツとオーストリアを征服した暁には、お釣りをもって返してもらえます。なんとか頑張ってください」
「それはいいんだけど」
「いいんだけど?」
「あの包囲された範囲だったら、ある程度物資とか自給できたりしないかな?」
「さすがに、そこまでゲームには求められませんよ」
「あとは包囲網を破られないように気をつければ、勝利は自ずから転がり込んでくるわ。焦らないで、頑張りなさい」
「というわけで、ドイツとオーストリアを倒したよ」
「一気に飛ばしましたね」
「130個師団を殲滅した後は、ただの作業だったからね。オーストリアとドイツを併合した後は、ルーマニアを占領したよ」
「ルーマニア占領も作業みたいなものでしたね」
「一応、ソ連も同じ頃に宣戦したから、分割競争にはなったけどね」
「次はどうすればいい? そろそろフランスを攻める?」
「フランスは一応、まだ世界各地に植民地をもっているから、それを一つ一つ潰すのは少し骨。海軍の整備が整うまで、時間でも潰しましょう」
「どうするの?」
「ソ連に喧嘩を売るのよ」
「でも、まだ兵力の補充が整ってないよ」
「開戦の準備をすればいいんですよ。幸い、そろそろ人的の補充も終わりそうですし、IC500の力をフルに使って、大増産をするんです」
「このMODでは、大体勝てるから、頑張りなさい」
「どうして?」
「簡単に言うと、AIの設定でソ連が結構な兵力を大東亜連合との国境に配備してしまうんです。そのため、ソ連がもっているはずの兵力をフルに活用できないんですよ」
「今後の改善が期待されるね」
「ああ、あとドイツとの戦いに使えなかった空軍をフルに使って戦いましょう。ソ連空軍はそんなに怖くありません」
「分かった。ソ連との戦いにはどれくらい時間が必要かな?」
「一年くらい時間をかければ問題ないんじゃない?」
「そのくらいあれば、十分な兵力を整えられますね」

「スターリングラードは風前の灯、モスクワは陥落寸前。もはや勝ったも同然ですね」
「やっぱり、AI設定、て重要よね」
「まさか、こんなに簡単に勝てるなんて思わなかった」
「浸透襲撃と移動力増加閣僚のコンボはやはり有効ですね。焦土作戦でインフラが一桁になったロシアの大地でソ連軍を翻弄しています」

「バカな、この余が追い詰められるなんて、こんなことはありえんのに」
「あとはそのうち降服イベントが起こりますから、それを待てばいいですよ」
「今回はここまでにして、あとは次回にしましょう」
「ふう、結構長くやってたね」
「大東亜連合がソ連に宣戦しましたからね。これなら絶対に勝てますよ」
「ソ連を倒したらどうすればいい?」
「イギリスとオリエントユニオンに喧嘩を売るわ。そのためにも、海軍を整備しておく必要があるのよ」
「色々忙しい国だね」
「中核州をもっている国はたくさんありますから。戦う相手には困りません」
「凄い悪の帝国だね」
「そういうゲームよ。戦争にだけ特化してるわ」