地球同盟  二十四の植民惑星、十四以上の星系から構成される独立国家共同体。  スイス、ジェニーバのアースドームに本拠地を置き、地球の他、月・火星などの殖民惑星を含む各殖民惑星の自治権を認め ており、基本的には彼等の政策に口を出すことは無い。しかし2258年現在では、独立を望む火星との対立が表面化、小規 模なテロが確認されている。  22世紀中頃、同盟は初の異星人セントーリと接触(この少し前に冷凍睡眠艦隊を発進させていたことが判明している)。人 類は光速の壁を破る『超光速航法』を手に入れ、その活動範囲を大幅に広めた(その装置自体、セントーリが開発したものでは なく、ファースト・ワンの遺産であるらしい)。  その後も急速な発展を遂げる同盟は2230年、非同盟諸国連盟と組んで、侵略を繰り返す凶悪種族ディルガーと戦い、これ に勝利した。  一躍強国の仲間入りを果たした同盟は、2245年その勢いに乗ってミンバリ領宙域に調査団を派遣。しかし、ミンバリ連邦と の初接触時、調査団指揮の艦長がミンバリ戦艦を誤射、ミンバリ最高指導者ドゥカットを殺害してしまった。  このため地球−ミンバリ戦争が勃発。圧倒的な技術・軍事力を誇るミンバリ連邦に対し、二年以上も戦い続けるも善戦空しく敗 退していった。だが2248年地球本星占領を目前としておきながらミンバリ連邦が突如降伏、種の滅亡に立たされていた人類は 第二のチャンスを得る。  2249年にルイス・サンティアゴ大統領がバビロンプロジェクトを発足。先のような戦争を回避するため、人類と異星人との 相互理解を深めようとした。  しかしながら1,2,3はテロリストに爆破され、4は完成直後に謎の消滅を遂げるといういわくつきの計画であった。  しかし、ようやくバビロン5を完成させて軌道に乗せた。  バビロン5の主役的な国家。科学技術水準は五大国で最も低く、下手をすれば小国にも劣る。シャドウが目をつけた最初の国 家であり、それが理由の一つなのかセントーリの暴走を容認した。  クラークが大統領になると、シャドウへの借地やセントーリとの不可侵条約、国内の取締りのために公安省を創設するなど、次 第にきな臭い匂いをさせるようになった。  とうとう2260年、クラークのサンディエゴ暗殺疑惑に対抗しようと親衛隊が議会を制圧した。  それと同時にバビロン5が地球から独立する。  シャドウ戦争の際は一貫して何をしているのか不明であったが、シャドウ戦争後は数々のプロパガンダを行って、現政権の維持 に奔走していたが判明している。  また、テレパスを重用してさらにその権力を強めようとしていた。  地球から脱出した宇宙船を撃墜したことを理由に、バビロン5に宣戦を布告される。  五百年後、資源の枯渇から惑星間連合を敵視して戦争をしかけようとするが、事前に情報が漏れて大敗する。そのため、千年後 には文明が大きく後退して宇宙文明ではなくなった。  ある人物の語った国民がまともじゃなかった時代と国のなかに1917年のロシア、1939年のドイツに並んで、2025年 のイラク(もう何もないだろ)、2100年のフランス(やっぱり嫌いなのね)があることから、今さらながらにアメリカ作品で あると思った。  ほとんどの宇宙規模の事件に関わることがないことから考えても、やはりあまり重要な勢力ではないのだろう。  テレパス  二十一世紀、突如テレパシーを持った超能力者が現れ始めた。  政府はこのテレパス達から一般人のプライバシーを守る為、テレパスの能力コントロールと管理を目的とした団体、サイ・コ ープスをを設立する。  テレパス検査試験で陽性と判断された者は、それまで一般社会との繋がりを一切放棄し、施設での能力訓練を受ける。訓練は各 自の能力値によりP1〜12のクラス別けが行われ、それぞれにあったメニューを与えられる。  衣食住は無償で与えられるが、結婚・職種などはコープにより完全に制限され、テレパシー能力を有する限り一般社会へ戻るこ とは認められない。  テレパシー能力を持った者による犯罪を取り締まるサイコップという組織も存在する。月一度に能力抑制の薬物投与を受ける、 または隔離施設に入るという条件付でコープ登録を拒否することも可能である。しかし、その薬物は危険な副作用を持っているこ とが、イワノバの証言で判明している。  勿論、一般人はテレパスに対してあまりいい印象をもってはいない。  特にウィリアム・エドガーズはテレパスを人類史上最も大きな社会問題だと考えており、それの制圧のためにある薬物を製造し ていたが、サイ・コープスに殺される。  また、テレパスの一部は自分たちが進化した人類だと考えており、いずれは世界の頂点に立とうと考えているらしい。  二十一世紀を境にテレパスが現れ出した理由はヴォーロンの対シャドウ戦の準備のためであった。ナーンを除いた他の大国に もテレパスがいることは判明しているが、ミンバリを除いてどのような扱いを受けているのかは不明。  リタがガリバルディに依頼してサイ・コープスに対抗するための大軍団を編成させたが、それがどのような結果をもたらしたの かは今もって不明である。  ジェフリー・デビット・シンクレア  バビロン5初代司令官。中佐なのに司令官とはいささか不自然ではあるが、無視する。  ミンバリ戦争における最終決戦時の記憶が欠落しており、各方面からミンバリのスパイだと疑われているため、何かあるたびに それが障害となり、とうとうミンバリ駐留永住大使に任命される(体のいい左遷)。  しかし、それでもめげないで対シャドウのために創られた組織レンジャーの編制を行う。あるミンバリ人の台詞から苦労してい たことが察せられるが、細かいことは不明。  第三シーズンでバビロン5に戻り、千年前のミンバリに行く。  そこでグレー評議会を創設したベイレンになったことが判明する。  ベイレンの予言とやらも、ほとんどは彼の見聞きした未来の情報だったと思われる。  未だに彼を主役にしたい、と思っているファンは多い(私はシェリダンでもいい)。  マイケル・ガリバルディ  アルコール依存症などの悪癖をもっていたが、シンクレアにその才能を見出されて、バビロン5の警備主任となる。有能なの か無能なのかは、いささか悩むところではあるが、そつなく仕事をこなしていることから、並以上ではあるのだろう。  第三シーズンの後半にサイ・コープスに洗脳されて対テレパスの陰謀を潰す道具にされた。  警備主任を辞任してから、ウィリアム・エドガーズの部下となって彼の対テレパスの陰謀を手伝う。  陰謀の時間稼ぎにシェリダンをクラークに引き渡した後、ベスタ―に洗脳を解かれる。  後に意外とあっさり信頼を回復したところが不満ではある。  かつての彼女(ウィリアム・エドガーズの妻となっていた)とよりを戻して、エドガーズから引き継いだ会社の共同経営者と なる。そうなる前は同盟の幹部をやっていたが、アルコール依存症が再発して首になった。  自分を利用したベスタ―に強い憎しみを抱いており、リタに協力してベスタ―とサイ・コープスを滅ぼす軍隊の編制を行う。  それからどうなったのかは不明であるが、妻との間に娘をもうけたらしい。  スーザン・イワノバ  バビロン5の副司令官。階級は少佐、中佐、最終的には大佐と昇進を重ねる。  序章でいなくなった副司令官の後任に回されてきた。  第一シーズン時は管制官以上の存在ではなかった。シェリダン着任後は彼の旧友に対する贔屓か、それとも彼の怠惰によるも のかは不明だが、基地内の揉め事の調停や、外交交渉を任されることになる。  母がテレパスで、その力を消そうとして廃人となったことからサイ・コープスやテレパスに対しては不信感を抱いている。ま た、弱いがテレパスの素質を持っている。  いささか怒りっぽく、洗脳されたガリバルディがシェリダンをクラークに引き渡した時など、彼を見つけ次第射殺するよう命 じたほどである。  第四シーズンの終盤で艦隊の指揮をとって勝利を収めたが、自身の船は沈み、瀕死の重傷を負う。マーカスの命で自分が救わ れたことに罪悪感を抱き、バビロン5を去った。  ファンだったので非常に残念である。  しかし、最終話において再び姿を現した。その様子を見るに、順調に出世したようである。シェリダンの死後はレンジャーの 指揮権を委託される。  スティーブン・フランクリン  バビロン5の医療部長。  イワノバと同じく、序章でいなくなった医療部長に代わって赴任した。  医者として、いかなる命も救うという信念を持っている典型的な医学者系キャラである。  だが、人手の少ない基地の医療ラボを切り盛りするするために興奮剤の中毒になってしまうところが、典型的たらしめない要素 の一つであると思われる。  また、第一シーズンから色々な女性と関係をもつことになるバビロン5屈指の女垂らし。第四シーズン終盤では火星レジスタン スのリーダーと肉体関係にまで及んでいることが判明している。  冷静に考えれば考えるほど、珍しい医者系のキャラであると思えてきた。  後に地球最大の医療組織の長となった。  ジョン・シェリダン  バビロン5二代司令官。前任者より一つ階級の高い大佐。  ミンバリ戦争において、唯一勝利といえる戦いを指揮したことで名を挙げ、『スターキラー』の異名で怖れられる。  シャドウの存在を知ると、彼らを打ち倒すべくヴォーロンやミンバリに協力する。ミンバリのデレン大使と相思相愛となり、時 たまその行動をデレンのため、と曲解されることになった。  ザ・ハ・ドゥ―ムを攻撃した際、死亡したがロリエンの助力で六十代までは生きていられるようになる。その実績で、それまで まとめられなかった多くの異星人を統率できるようになった。  ヴォーロンとシャドウを説得して銀河系から去らせ、その破壊活動を止めた。  クラーク政権打倒後、新たに結成された惑星間同盟の初代大統領に選ばれる。  八十年後の彼に関する議論を見る限りでは、ストランジスキーは英雄史観否定を快く思っていないと思われる。千年後の未来に おいて、ローマ・カトリック(千年後にも存在するんかい)の聖人に列せられていた。  しかし、ホワイト・スター艦隊を率いての進撃はどう見ても、異星人の手先にしか見えないのではないか?  当人は誤解をしないよう、働きかけていたが、誤解されても文句は言えないと思われる。  最終話では自分の役目は終わったと考え、ホワイトスターに乗って辺境へと旅立つ。  マーカス・コール  レンジャーの一員。第三シーズンから登場。  ミンバリの戦闘術を学んだ猛者で、戦士カーストのネルーン以外には負けていない(格闘戦で)。  兄からシャドウについての脅威を聞かされていたが、全く信じず、それゆえに兄が死んだと考え、その償いのためにレンジャ ーに入ったらしい。  イワノバに恋をしており、最後には彼女の命を救うために異星人の技術で自らの命を与えた。  リタ・アレキサンダー  バビロン5の商業テレパス。  コッシュの暗殺事件時、彼の記憶を探るためにマインドスキャンをした。それから長い間出番はなかったが、久しぶりに第二 シーズンで登場する。  またすぐに姿を消したが、今度はコッシュの副官として戻って来た。ヴォーロンによってテレパスの力を強化されたという が、詳しいことは不明。  それからはテレパスが必要な時にはいつでも呼び出される便利屋となる。ヴォーロンが銀河系から去った後に、彼女の生活費 はヴォーロン政府が捻出していたことが判明し、食うためにサイ・コープスのメンバーに戻る。  ガリバルディの補佐ザックといい仲になりそうな雰囲気で、その後が楽しみである。  だが、その後はバイロンというテレパスの革命家との出会いで、ザックは完全に脇へと追いやられた。スペシャル版によると、 告白はしたみたいだが運悪くその時の彼女はヴォーロンのテクノロジーに操られており、まともに話を聞いてもらえなかった。恐 らく、これをもって彼女へのアプローチを諦めたのであろう。  バイロンの死後は彼の志を引き継いで、サイ・コープスを滅ぼすための軍隊を編成しようと奔走した。それがどのような結末に なったのかは分からないが、その一連の事件はテレパス危機という事件を起したようである。  最終話に登場していないことから、死亡したものと推察される。  アルフレッド・ベスター  この作品屈指の腹黒い人物。サイコップの幹部で、トップレベルのテレパス。  内部調査や、追跡のエキスパートであることと、テレパスであることも手伝って、回りからは非常に嫌われている。  そして、いずれはテレパスが頂点に立つべきと考える急先鋒で、テレパスと人間は別の息もと考えているようである。バビロン 5に逃亡したテレパスを唆して悪事に手を染めさせていた一般人を護送した際、ワープ空間に捨てたりしたことからも、真面目に そう思っていたのだろう。  ガリバルディを操ってエドガーズの陰謀を潰すなど、その手腕は確かなものである。しかし、どうしてガリバルディの洗脳をと いた後、殺さなかったのかは不明。  その後の証言からサイコップでなければ、読み取った記憶の証拠能力はないということが判明しているが、それでも殺しておい たほうがよかったと思う。精神的な安全装置も仕掛けたようであるが、それでもはやりあの世に叩き込んでおいたほうが……  恋人をシャドウによって廃人同様にされたため、治療と引き換えにバビロン5をたまに援助する。  バイロンとはかつての同僚らしい。  最終話に登場していないことから、死亡したものと推察される。  エリザベス・ロックリー  第三代バビロン5司令官。かつてシェリダンと結婚したが、すぐに別れた。  ガリバルディと同じくアルコール依存症であったらしく、それを克服するのにひどい苦労を強いられた。そのことから、当初 は近親憎悪でガリバルディと対立(ガリバルディがクラーク政権との戦いでどちら側についたのかを細かく責めたせいであると 思うが)するが、本格的にアルコール依存症に陥った彼を支えて以来、親密な友人となる。  ホロデートクラブの主人によると、女性に人気があるそうである。  最終話に登場していないことから、死亡したものと推察される。  バイロン  テレパスの独立を志す革命家。されど、革命家にしてはかなり穏健で、むしろ過激な仲間たちを抑えるのに苦労している様子だ った。テレパスの居住区を欲しており、とりあえず無法地帯のバビロン5に駆け込んだ。居住料代わりにドラジ大使の嘘を暴いて、 同盟の運営に少なからず寄与した。  再びサイコープスに入って混乱していたリタを支え、彼女といい仲になる。その時にテレパスがヴォーロンの開発した兵器であ ることを知って過激になる。同盟の会議でテレパス国家の建国を要求するが、受け入れられなかった。そこで、これまで集めてき た各国大使の秘密を暴露すると脅し、ストライキのような形で同情を誘って、テレパスたちの国家建設を受諾してもらおうとする が、先走る同志のおかげで、世間一般での評判を落とすことくらいしか出来なかった。  さらに彼らを鎮圧しようとサイコープスが送り込まれ、バビロン5から去ることになった。しかし、あくまでバイロンの身柄を 欲していたベスタ―が力ずくで連れ去ろうとしたことから同志たちが恐慌状態になり、双方に多数の血が流れた。これで自分たち は平和的な存在ではなくなったと考え、リタに意志を引き継がせて自らはテレパスの英霊として自殺する。  革命家というよりは教祖といったほうがいいかもしれない。  クラーク大統領  当初は政権を奪うためにサンディエゴを暗殺した梟雄だと思われていたが、話しが進むたびにメッキが剥がれていく。  恐らくは、シャドウの後ろ盾がなければ彼の政権が樹立することはなかったと思われる。  エドガーズには「何もせんでも二年もすれば消える」、「小物」、「素人」と散々に言われている。  そういわれる前からシャドウが去った途端に大騒ぎしたりした。  自殺の際に地球を焼け野原にするよう指示を出すが、阻止される。  セントーリのリーファなどと並ぶ、バビロン5における救えない悪党の一人となった。