セントーリ共和国  かつて、現在知られている銀河の四分の一を支配していた超大国である。だが、二十二世紀中盤に勃発した反乱によって、各植 民地からの撤退を余儀なくされた。  それでも全盛期に築いたその力は強く、他の大国以外では太刀打ち出来ない存在である。しかし、少しずつ奪われ、独立して領 域が減っていくせいで確実に衰退に向かっていた。  そのあたりがロンドがシャドウと組んだ理由であると考えられる。  2259年、再びナーンを占領すると領土拡張政策が復活し、周辺諸国を攻撃した。これに地球との不可侵条約が拍車をかけて、 一時は十以上の前線を持つ超多面戦争を行っていた。  ロンドとリーファの政争後、枷を失ったカルタージアがシャドウと同盟する。  このままではヴォーロンとの戦争になると判断したロンドに謀殺され、シャドウを追い出す。しばらくは皇帝不在のまま反地球同 盟を組織したりしていたが、第四シーズンの終盤でロンドの皇帝即位が示唆され、ドラジ・ナーンの連合艦隊にセントーり本星が攻 撃された後に本当に即位した。  それから惑星間同盟を脱退して、これからの強力な敵対勢力になることが確定した。  国名は共和国であるが、実際には帝政であることから、モデルはローマ帝国なのだろう。  彼らの最大の特徴は何と言っても、扇形の髪であろう。  このせいでシリアスな場面でもいささか間の抜けたような雰囲気を醸し出すことがある。  また、身分の高いものほど扇形が大きくなるらしく、昇進を続けるロンドの髪が心なしか大きくなったように見えた。  生殖器が複数あるらしく、どれを使うかによって快楽が違うそうである。  ロンド・モラーリ  セントーリの名家の出身らしいが、周りから変人扱いをされている。  それが理由なのかどうかは分からないが、誰も行きたがらないことからバビロン5の大使に任命された。最初は単なる陽気な酒 呑みであったが、第一シーズン終盤にシャドウと関わり、権力を増大させていく。  しかしそれに従って多くのものを失っていく。  第二シーズンの中盤で自派閥の権力拡大のためにナーンとの戦争を引き起こし、それに勝利する。だが、彼自身も後悔の念にか られているのか何度もシャドウとの関係を断とうとするが、その時々の必要に応じてそれが出来ないまま、ずるずると引き伸ばし てしまう。  シャドウの活動が本格的になるに従い、彼以外のコネを使ってセントーリに侵入するシャドウが見られる。  第四シーズンではとうとう、シャドウの力を得た皇帝の暴走を危惧して彼を倒し、セントーリからシャドウを追い出した(この 時、どうみても核を使っている)。  その後はかつての仇敵ナーンのジ・カーと組んでシェリダンを援助するが、セントーリに進入していたドラークの陰謀でセント ーリがほぼ全ての国々と対立してしまい、戦争を止めるためにジ・カーとともに本国に帰還する。そこでロンドはドラークから本 星に核兵器が仕掛けられていることを聞かされて、彼らの要求に屈して、丁度攻撃されて怒っている国民を煽り立て、惑星間同盟 から脱退する。  皇帝に即位する少し前にドラークに蟲を寄生させられ、生活の全てを監視される。そして、ドラークの命令に従ってシェリダン とデレンの子供に自分と同じ蟲を成人したら与えるように、と渡した。  以前に占い師から最後のチャンスとやらがある、とか言われていたが、どう見てもその最後のチャンスとやらは不意にしたよう にしか思えないのだが、どうだろうか?  シェリダンが見た未来によると、ジ・カーに命を絶つように頼むが、気づいた蟲によって操られ、逆にジ・カーを絞め殺そうと する。結局、互いに首を絞めあった挙句に、二人して死んでしまう。私はこの未来が覆されるものと思って見続けてきたが、最終 話を見る限りではこの未来は確実に訪れたようにしか見えない。あまりにも哀れな最後である。彼は、こんな死に方をしなければ ならないほどの悪党では断じてないのだから。  バー・コットー  ロンドの副官。詳しくは不明だが、彼の家もセントーリの名家らしい。  この物語では一、二位を争うほど純粋で気のいい男。というより、他が腹黒すぎるんだろう。  辛い道を歩むロンドを補佐する。ただし、無能。  ロンドの死後に皇帝となる。ロンドは自分の死後は議会が帝政をやめさせようとするだろうと言っていたが、そうはならなか ったようである。  リーファ  ロンドを陰謀に引き込み、彼に悪の道を歩ませた張本人。  皇帝になることを望んでいたが、ロンドとジ・カーによって謀殺される。  ターハン皇帝  物語開始時から第二シーズン中盤までのセントーリ皇帝。  バビロン5にナーンへの謝罪のために訪問したが、その前に病状が悪化して死亡する。  セントーリの弱腰とも思える外交政策には、おそらく彼の意志が反映されていたのだろう。  その死はロンド達に利用され、セントーリはナーンを再び占領する。  マナカイ首相  ターハンに仕えていたセントーリの首相。ターハンに続く最も高位の帝位継承者。  ターハンの死後、リーファの陰謀で暗殺される。  出演した話が一つしかないことと、それすら十分も出ないせいでキャラクターを掴むことが出来なかった。  だが、死後のセントーリ貴族の発言から推測すると正義感が強く、曲者揃いの貴族連中からも尊敬を勝ち得る存在であったと 思われる。  カルタージア皇帝  セントーリ皇帝ターハンの甥。リーファが自分たちと意見が一致するという理由で即位させた。  しばらく名前だけしか出てこなかったが、第四シーズンでその姿を現した。  ようやく現われた彼は、まさに暴君というに相応しい怪物だった。  反対派の生首を私室に並べて話しかけたり、自分が神となるためにセントーリ本星を焼き尽くそうとしたりした。  ロンドはかつての彼を洟垂れ小僧だの、女好きだのと散々に言っていたが、それならまだマシだったと思える暴君になってい た。彼の紡ぎだす様々な台詞は、筆者をしてドラマの登場人物に初めて恐怖を覚えたくらいに凄まじいものだった。  ほとんど、責任者出て来いと言いたくなるほどに無茶苦茶で出鱈目な人物であった。  結局、ロンドの陰謀によって毒殺される。  神になるというのは、私見であるが多神教のセントーリにおいては神に列せられても、あくまで神の一人に他ならないと考 え、本星を破壊してその他全ての神々を消してしまえば自分がセントーリ唯一の神になると、考えたと思われる。