コートCD試聴記


NEW 05/3/27 岡山理大の高橋先生と学生さんによるコートCD試聴レポートです。

コート工房
 首藤様
  高橋@岡山理科大です。
  ARコートについては過大なご便宜を頂き有難うございました。
  ARコートの試聴結果を報告いたします。
  
 当方の当初の目的は、CDの音質改善の各手法(表2参照)の評価であります。
しかし、各手法を聞き分けるほどの試聴環境が調わず総合評価となりました。
そのなかで、ARコートは卒業研究の進展に大いに役立ち感謝しております。

 試聴CDリストを表1に示します(添付ファイル)。学生が実験をしますので
彼らの好みのロックのCD(@〜B)と私の手持ちのCD(C〜E)です。実験に
用いたのはいずれもオリジナルCDのコピーです(CDコピーには専用のSCG
I対応のCD−Rを2組別箇体で組み立て専用のPCで駆動し、高音質でコピーしたものです)。

 表2に加工一覧を示します。これらの処理をすべて施したのを全加工と呼んで
おります。試聴は全加工のみと全加工CDにARコートしたもの、加工を加えず
ARコートしたものの3種類のCDについて行っております。

試聴システムは図3に示してあります。DAC・AMP類はバクーンプロダクト
(熊本にあるガレージメーカ)製です。トランスポートはCECです。パルス増
幅器はDSIX(アコースティック・リバイブ製)です。
 
 試聴環境が問題で、適切な部屋がなく簡易無響室で行いました。このため、静
寂なのは良いのですが、直接音のみである点と下が鉄筋の網であることが問題で
す。本来SPは強固な台の上に設置する必要がありますが、この基本的なことが
できないため、個々の加工処理の音質評価は出来ませんでした。

 全加工CD、無加工ARコートCD,全加工+ARコートCDの3種の試聴結
果を表4に示します。CDのすべての曲を試聴したのではなく、試聴差が良く分
かる曲についての全体の結果です。評価数字は無加工のコピーCDの音質を1と
したものです。

 表5はオリジナルCDと全加工+ARコートCDの比較です。

 上記2つの試聴結果より、全加工とARコートの十分な効果が認められ、両者
のCDはコピーによる音質劣化をもリカバーする絶大な効果があることが分かり
ました。
なお、オリジナルCDとコピーCD(無加工)との間には十分検知できる音質差
があることは前年度の実験で確認しております。
 以上はすべて卒業研究に携わった2名の学生の試聴結果です。

 私もC〜EのCDを比較試聴しました。短時間の試聴でありますが、全加工+
ARコートCDの音質改善効果を実感しております。一言で表わすと、より音楽
を楽しく聴くことが出来ることです。お宅のHPの試聴記の津田 優さん(NE
W 音楽家が聴いたコートCD試聴レポート)の感想に同感することが出来ます。

 最近CDよりLPをよしとする意見が勢力を増しておりますが、全加工+AR
コートはCDプレーヤのクロック改善とを組み合わせることによりCDの優位性
を再確認させる強力な手法となると思います。

 試聴に用いたCDはいずれもコピーCDですので、次回は録音の良いオリジナ
ルCDを選んで、全加工、ARコートについて実験をしたいと考えております。
また、DVDオーディオ・ホーマットにCDを焼きなおすとオリジナルCDより音が良
くなるという実験報告もありますので、これを追検する計画も立てております。

 このように、来年度も引き続いてCDの音質改善について卒業研究を行う予定
にしております。その節はよろしくお願いいたします。

表1 試聴CD

表2 加工一覧

表3  試聴システム

表4 比較試聴結果1

表5  比較試聴結果2

    


兵庫県西宮市  津田 優さん

コート処理されたCDとノーマルCDとの違いについて・・・

吹奏楽の指導をして28年が過ぎました。

大阪のプロオーケストラで、クラリネットを演奏している友人と

同じ楽団でバイオリンを担当している奥さんと一緒に

ASC神戸支部長の信川さんのご厚意で、送っていただいた

コートCDと同じソフトのノーマルCDの比較試聴をしました。

試聴した、いずれのコート処理ソフトに共通しているのは、

ノーマル盤に比べてダイナミックスが拡大したように聞こえます。

ダイナミックレンジが拡大したことで、強弱の表現幅が広がり、

それに伴い、音楽の表現の幅も大きく広がり、演奏者が出している

細かなニュアンスや音のグラデーションが正確に再現されます。

弱音域からクレッシェンドして、強音域に入るまでの

音符一つ一つが段階的に強くなっていく様子が正確に聴き取れます。

ノーマル盤ではそれが曖昧になり、平板な演奏に聞こえます。

誰が聴いても素晴らしいと思える演奏家は、

そのテクニックや音楽性は当然のこととして、

強弱記号のフォルテからピアノまでのダイナミックスの幅が

圧倒的に広いのです。そこから産まれる音の種類の幅も

格段に多いものです。

特にピアノなどの独奏曲などで、その違いが顕著です。

今回聴いたピアノのCDは、数名の著名なピアニストが

演奏しているものです。録音時期も場所も全く違います。

『トロイメライ』

ノーマル盤では、ピアノが膨張したように聞こえます。

コート盤は、ペダルをどの様に使いながら演奏しているか

よく分かります。一つ一つの音のグラデーションが、

無段階で聴き取れます。

『水の戯れ』

コート盤

ピアノの音像のフォーカスがピタリと合います。

2〜3枚ベールを剥いだような音質です。

ペダリングがよく分かります。

アルゲリッチ素晴らしい演奏です。

『ジムノペティ』

ノーマル盤では、ホールトーンが滲んでしまいます。

ピアニストのペダルの踏み方が悪いのではないかと

思ってしまいそうな演奏に聞こえてしまいます。

特に、和音の変わり目が滲んで聞こえてしまいます。

その上、音の強弱がほとんど同じ強さに聞こえます。

コート盤は、上記の反対の内容と思って下さい。

グラデーションが豊かに描かれ、音楽のニュアンスが

抜群です。強音から弱音へ移っていくときの緊張感が

素晴らしいです。弱音でも音の芯が見事に再現されます。

隙間がしっかり埋まった感じの音質になったことで、

ノーマル盤に比べて、テンポが遅く聞こえます。

何れのピアノの音を取っても、

普通のグランドピアノの音が、コンサートグランドピアノの音に

変身したように聞こえてきます。

録音された楽器の本質的な音が聞こえます。

次に、モーツアルトのクラリネット協奏曲 イ長調

バセットクラリネットによる演奏です。

クラリネット奏者の友人は、

バセットクラリネットは、現在一般的なクラリネットに比べて管が

長いので、本来楽譜に書かれている音域の部分を正しく演奏しているとのこと。

モダン楽器の場合、部分的にオクターブあげて演奏せざるを得ない

のですが、バセット・クラリネットでの演奏は、本来の楽譜に忠実に

演奏できるので、作曲者の意図する部分がより明確にわかることです。

さてその試聴ですが、二人ともコートCDになった途端

1.楽器の響きがより本物の質感に近くなる。

2.伴奏が始まったところで、弦楽器の音の立ち上がりがとても明快になった。

3.ノーマル盤では聞こえなかったビオラの内声部の動きをハッキリ聴くことが出来た。

4.音楽の流れが、とても自然に聞こえてきた。

ノーマル盤は、本来聞こえるべき楽器の倍音成分がとても少なく、

実に貧しい音に聞こえてしまいます。それに対しコートCDは、

演奏者が楽器の最もよい響きが出るところで演奏しているのが

とても明確に判るということです。

併せてバイオリン奏者の奥さんは、

1.ピアノとチェロが一番本物の音に近づいた。

2.ボーイング(弦楽器の弓の使い方)アップかダウンかが明確に判る。

3.バイオリン奏者のフィンガリングがよく判る

  超一流の演奏者がどの様なフィンガリングで演奏しているか

  勉強になる。(自分の演奏に大いに参考になる)

4.自分の演奏をこの処理で録音されたら困る。

  ノーマル盤なら誤魔化しがバレない。(ジョーク!)

この4番目の意見の様に、コートCDは素晴らしい演奏はより素晴らしく聴かせ、

駄目な演奏は、直ぐに馬脚を現してしまうということです。

最後に、コートCDでは倍音成分がキチンと再現されるため

響きが圧倒的に豊かになります。

あたかも、オーケストラの人数が増えたかのようです。

また、響きが豊かに聞こえるということは、

音がささくれ立たずにソフトに聞こえます。

音色はソフトに聞こえますが、各楽器の音はハッキリと聞こえます。

実際に演奏している者にとって、コート処理という技術は

CD再生の革命と言える程の魅力を感じます。

LPレコードを通して勉強してきたことと同じ体験が、

コートCDによって出来るからです。


2000年10月22日恵比寿マランツ・リスニングルームにてレコード演奏家クラブ例会があり

そこで反射防止コートCDの試聴が行われました、コートつきとコートなしのCD「ケイコ・リー」

をブラインドテストで試聴してもらいどちらが音楽として良く聴こえるか答えてもらいました。

そしてほとんどの方がコートCDの優位性を認める結果となりました。

長澤 祥氏撮影


発信者:T・M さん

さほど差は無いものとの先入観がありましたが、少しさわりを聴いた

だけでコートCDの余りにも大きな効果に驚いた次第です。

それぞれの CDをじっくり試聴した感想を以下にまとめてみました。再生装置は、

「DCD-1650AR+MODEL2+自作アンプ+オンキョーセプター」の組合せです。

1.ギター:木村 大「カデンツァ」  木村さんは、フレットを押える左指の力み

 具合が音楽的緊張度と比例 する様な演奏をなさいます。

 この録音は演奏ノイズを嫌ってか、直接音 で聴かせるでもなく間接音もハイ落ちがひどく、

 木村さんらしさが全く 伝わって来ません。ピッチの細かいビブラートで消え入る寸前の弱音を

 捕捉して最後まで緊張感を持続させる、生で聴くのと大違いです。とは いえコート効果は絶大で

 、明瞭な音場に低音弦の全ての倍音成分を聞き 取ることができ、音量も若干アップした感じがします。

 高音弦は録音が 悪いせいで、コート効果の滑らかさが裏目に出てしまい鼻声になります。

 皮肉にも演奏ノイズが目立ち易いコートなしCDの方が、逆にトータル の音楽バランスでは

 勝っていますが、倍音の乏しい痩せた音では決して 長時間続けて聴きたいとは思いません。

2.ピアノ:アルフレット ブレンデル「シューベルト」  粒立ちの良い明快なタッチが冴える

 名演奏です。コートなしでも十分 音楽性に優れていますが、コートCDでは見違えて活きいき

 してきます。 ピアノの回りには分厚い音場が抜けるように広がり、ピアノ自体もアナログディスクや

 生演奏でしか聴けない様な、ゴリッと重たい芯があって なおかつ潤いに富んだ音です。これはまさしく

 私の大好きな丸針カート リッジの音そのものです。更に驚かされるのは、和音が全く歪まない事で、

 我が家のCD装置からこの様な素晴らしい音が聴けるとは、夢にも 思いませんでした。

 私には先のC4コートより、音場の密度感や音楽性 でC3コートが僅かに優れている様に聴こえます。

3.ジャズボーカル/ピアノ:「(後で記入します)」  コートCDの圧勝です。

(セッティングのマズさ故)コートなしCD ではどこからとも無く聴こえて来るだらしないボーカルが、

 コートCD ではビシッと位置が決まります。積極的に前に出てくる厚みのある音はCDとは思えない

 量感があります。音に幅があり弾力性に富んだウッド ベースは決してもたつかず時として羽根の様に

 軽く舞い、まるで自分が 楽器を演奏しているかの様な錯覚に陥ります。そしてピアノは豊潤な艶を

 放ちながら、押しが強くて腰のある綺麗な音色を響かせてくれます。 こんなに見事な掛け合いを

 聴く事ができて、もう最高に幸せです。LP でもないのに、時を忘れて何曲も聴き入ってしまいました。

4.最後に  この度、勘太郎様のご好意によりコートCDをお借りできたお陰で、

 これまで自分が嫌って来た「デジタル臭さ」というものがいったい何に 起因するのかについても、

 自分なりに少し整理できた様に思います。 @もやもやザワザワした歪み感が、低音や和音の響きを

 濁している。

・ササくれた刺々しい付帯音が、威圧感や音のやかましさを生じる。

・聴感上で楽器の倍音成分が間引かれてしまい、音がひどく痩せる。  コートCD効果は装置や条件に

 よっても異なります。次男が所有する セット(DCD715+SONY-OZ)では、コートCDは少しハイ落ちで

 多少濁りが 少ない音になりますが、音楽的に明らかな優位性があるとは感じられませんでした。

 ワたメイン装置でも、電源の投入直後であったり、音が硬 めのデジタルケーブルを用いると明確な

 差が出にくくなります。やはり 量感と潤いが魅力的に再生できる装置と、それらを真に好ましい

 音質と して受け入れる感性が必須条件と考えられます。実際、私の様に自分で楽器を演奏できたり

 、アナログびいきの人に評判が良い様です。                      


発信者:大阪府池田市 有田雅史さん

再生装置

CDP:SONY CDP-R1a

DAC:SONY DAS-R1a

バッファーAMP:アキューフェーズ C-280V

バッファー用電源:CSE V-250

ー以上共通ー

Aシステム

SP:TANNOY Canterbury12

高域用AMP:マッキントッシュMC275

低域用AMP:マッキントッシュMC-7270

Bシステム

SP:AKG K1000

AMP:AKG K1000AMP

試聴盤1.ダイアン・リーブス 「アフターアワーズ」BLUENOTE/TOCJ-6064

冒頭のハイハットの音の違いに、先ず驚かされます。

コートCDに比べるとノーマルCDでは、あたかもハイハットが割

れているかのように聞こえます。直後に出るピアノの分散和音も

コートCDではハッと息をのむほど美しく聞こえます。

ヴォーカルではノーマルCDでは常に付帯音のようなものがつき

まとい、コートCDではそれがないためスッキリとした印象ですが、

オリジナルのダイアン・リーブスを知らない向きにはノーマルCDと

コートCDの何れが好きかは好みの問題と思われました。

後半にテナーサックスが登場しますが、ノーマルCDでは音像が

左SP全体くらいに肥大化して聞こえます。又、付帯音が大量に付

くため音が濁って聞こえます。これに対しコートCDでは、中央部と

左SPの中間くらいに程良い音像が定位します。

試聴盤2.ホリー・コール 「ホリデイ」東芝EMI/TOCP-7734

ノーマルCDではベース音に付帯音が付くため、一見(一聴かな?)

低域が豊かなように感じますが、実際には150Hz近辺でブーミーに

なり、それ以下の音域をマスクしてしまっているようで、低い音はあま

り聞き取れません。これに対しコードCDでは時折顔を出す低域も、

きれいに聞きとれます。

ヴォーカルではノーマルCDではハスキーに聞こえますが、これもオリ

ジナルを知らない向きには、これでも良いって言う感じでしょうか・・・

本録音ではヴォーカルが剥き出しになる部分が少ないので、ちょっと

分かり難いのですが、コートなしではエコー部が強調される傾向が感

じられます。ただし、エコー部が強調されてもあまり音場の奥行きが

拡がるような響き方ではありません。

試聴盤3.沢田聖子 「少年とドルフィン」キング/KICS364

ノーマルCDでは伴奏がデジタル楽器群と言うことも相まってか、全体

にささくれ立った、所謂デジタルっぽい音に聞こえます。

これがコートCDではまろやかで結構楽しめる音になります。

この録音もヴォーカルにはあまり深いエコーはかかっていなくて、そう

言う意味では好感が持てますが、やはりノーマルCDでは若干強調

され気味になります。

(以下はBシステムでの試聴)

試聴盤4.ロドリーゴ「ヘネラリーフェのほとり」村治香織

ビクター/VICC-60034

村地香織を初めて見たのは彼女が19歳の時、BS2、のルーブル

美術館の特集番組ですから、かれこれ3年にもなるでしょうか・・

ジャケットの写真は幾つの時のものでしょうか、随分といい女に

なったなぁと言うのが正直な感想です・・・

まあ余談はこのくらいにして、録音の方はというとノーマルCDでは

演奏が始まる直前、何やらサワサワとした音というか雰囲気が漂い、

はじめは量子化ノイズか何かかと思っていたのですが、どうやら

これは演奏者の身じろぎ若しくは衣擦れの音であるようです。

このサワサワは随所に顔を出し、音楽を楽しむ上でとても気になります。

このような音??が入っているところをみると、かなりオンマイクの録音

であるように思われます。

これがコートCDでは、サワサワ音が聴えることには聞こえるのですが、

普通に聴く分にはまるで気にならなくなります。また、ノーマルCDで気に

なっていたフレッドを押さえるときに出る音や指が弦をこする音もコート

CDではあまり気になりません。

こうしてみると、ノーマルCDでは楽音に関係のない暗騒音などはむしろ

助長する傾向があるようです。

試聴盤5.シューベルト「ピアノ・ソナタ ハ短調(遺作)」

PHILIPS/PHCP-1658

名演の誉れ高い録音ですが、こうしてミクロ的に聞き込んでみるとブレンデル

と言うのはなんとうなり声の多いオッサンだろうと思ってしまいます。

先の村治香織のギターでも感じましたが、ノーマルCDではこうした楽音と関係

のない暗騒音が強調されかなり耳障りに聞こえます。

そのくせ、同じ微小音でもピアノの倍音などはコートCDの方が圧倒的に綺麗に

聞こえますし、一体全体どうなってんの??と聴きたくなります。

ー総 論ー

勘太郎さんの見解では、ポリカの内部反射は4%位だろうとのことですが、私の

職場でポリカの拡散透過率を取ってみると89〜90%位ですので、個人的には5%位

はあるんじゃないかと思っています。

ただ、4%であれ5%であれこれらの内部反射エネルギー全てが信号の読み出し

に影響を与えているはずは無く、もし影響するにしてもそのごく一部が影響を

及ぼしているに過ぎないと考えられます。

仮に全く内部攪乱が無い状態でのビット溝からの反射を1とすると仮にそれが

1.04になったところでDACでは1として処理されてしまうはずで、どうして

出てくる音に違いが出るのか釈然としないところではあります。

しかしながら、実際の聴感上では歴とした差異が存在するわけで、はたしてこを

ジッターやチャタリングの影響と、簡単に片づけて良いものか、未だに確信をて

ないところであります。

まあ、理屈の上での話はこれくらいにして、聴感上のまとめとして

・コートCDでは、全ての音源に付帯する高調波歪み分と思しき

 ノイズが無くなるため、全体にスッキリとした印象となる。

・コートCDでは、楽音に付帯した高調波歪み分が除去されることにより、倍音

 が綺麗に聞き取れるようになる。

 他のテスターが指摘するようにピアノなどではその影響は極めて顕著である。

・ノンコートCDでは楽音以外の暗騒音などは、高調波歪みの影響で非常に

 耳障りな聞こえ方になる。

以上であります。最後に、このような貴重な体験を提供戴きました勘太郎様に

厚く御礼申し上げる次第であります。

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平成11年8月25日

株式会社 電研

蝦名晶子

【試聴したシステム】

・CDプレーヤー パイオニア「PD−313」

・アンプ KENWOOD「model L−01A」

・スピーカー DYNAUDIO「Contour 1.3」

・パワーサプライ DENKEN「DA−7100」

【Holly Cole Trio】「DON'T SMOKE IN BED」

-----I CAN SEE CLEARLY NOW-----

コントラバスが、まさに「そこにいる」感じ。指使いがはっきりした。弦が蘇った感じ。

ボーカルは、口元の動きが見えるようだ。すーっと息を吸う瞬間、声を出し終わった後の

余韻、全てを感じる。ストリングス系は、伸びが増し、レベルが上がったように感じた。

今回、どのCDにも感じたのが、ピアノの音がとても良くなった。すごくいい。

硬さといい、なめらかさといい、どちらも兼ね備えていると感じた。

【Dianne Reeves】「The Grand Encounter」

-----TENDERLY------

前述の通り、ピアノがとてもいい。何ともいえない。管楽器には、音の艶が出た感じ。

金管楽器特有の、会場でなければ味わえないような硬さも感じた。男性も女性もボーカル

は、喉が広がった感じ。お腹から声が出ているように感じる事ができる。

ドラムは、シューっというブラシの音が、ちゃんと「音」として、「拍」がはっきり聞こ

えるようになった。

【JACKY TERRASSON&CASSANDRA WILSON】「RENDEZVOUS」

-----THE TENNESSEE WALTZ-----

ウィンドチャイムのグリッサンドがとてもきれいになった。このウィンドチャイムは、DA

の有無でも違いははっきり出るのだが、コートCDを聴くとそれがまた更に良くなったこ

とに驚いた。Bassは、やはり、弦らしさは強調されるようになった。エレピは、ジャマな

機械音が見事に無くなり、ピアノらしさを取り戻したといった感じ。

♪ここまで聴いて、コートはピアノの音にとても良い効果をもたらすと確信した。

【Holly Cole Trio】「DON'T SMOKE IN BED」

-----THE TENNESSEE WALZ-----

ハーモニカは、音の粒がはっきりした。艶々している。Bassはやはりグレードアップ。

特に低音が、見事な響きだった。ボーカルはやはり喉が広がり、近くで歌っているかのよ

うな感覚を覚えた。

・・・・・・・・やっぱり、ピアノはいい。ホント。

【米良美一】「ロマンス」

-----アヴェ・マリア-----

ハープは、リバーブ間が増した。これはひょっとして録音状態に関係があるのかもしれな

いが、コートなしの方がいいような気もする。ボーカルも同じ。リバーブがすごい。

♪「もののけ姫」のサントラ盤は、録音状態がかなりいいという評価があるらしいので、

ぜひ今後の試聴CDの仲間に入れて欲しいな、と思いました。

【村治佳織】「パストラル」

-----ソナタ・ジョコーザ 第3楽章 アレグロ-----

楽曲をしめくくる第3楽章。リズム感があるこの曲は、ギターで弾くのにはかなり難しい

だろうに・・・と感心しながら聴いた。それほど、指使いやテクニックが見えてくるよう

に感じた。

【沢田聖子】「海からの贈り物」

----海と珊瑚とクリスマス-----

最初のSEがぜんぜん違う!シンセサイザーからの海の音だと思うが、コートCDの方は、

波の帰っていく音までが聞こえる。すごい!と思った。デジタル系の方が効果が目に見え

てわかるのかもしれませんね。

【総評】

全体的には、音の立ち上がりが良くなっていると思います。立ちあがりだけではなく、”

音のキレ”が、より一層よく感じられます。

あと、ピアノの音がすごく良くなると思いました。

何といいますか、ピアノのグレードまでが、わかってしまいそうな感じです。

音域も広がっているように感じます。そのせいなのか、コートCDの方がすこしボリュー

ムも高く感じます。

以上が私の試聴記です。なんか、私のようなものが偉そうな事を書いてしまいましたが、

素直な感想です。

本当にありがとうございました。

追伸:次ページに、うちの会社の人の意見を記述します。

「コートCD試聴感想」                 

 正直いうと、あまり期待しておりませんでしたが、予想を大幅に上回る違い!が、正直

な感想です。特に印象に残った感想を述べると、米良は口元周辺の雰囲気が、より明確に

なった印象を持ちました。

 楽器音についても、音が小さくなる際の輪郭が、周辺ににじんでボケるのが少なくなり、

楽器の輪郭がはっきりするといった印象があります。

 理論的にはもう少し欲しいものがあるものの、聴感上これだけの違いになることに驚き

ました。

 一度聴けば、コートして欲しい声は上がると思います。

 強度が問題とのことですが、商品コンセプトと価格政策次第では、注文もあると考えま

す。

                             営業部 次長 横内 靖


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