ソレイユとルナのお勉強風景

〜別名 家庭教師なサイボーグ戦士達の日常〜

Let's Study! 実践編


カリキュラム製作担当  ピュンマ

授業時間  1時限あたり20分〜2時間以上

先生と生徒の御機嫌・・・もとい先生の裁量によって変更可、都合により休講多々あり


     あの日の風景

  1時間目・・・の前  早朝学習(講師 ジェロニモ・J 担当 地学)

   更にその前の夜


 「ソレイユ、ルナ、明日の朝、6時に玄関に集合だ。」

 夕食が終わってリビングのソファーでのんびり過ごしていたふたりに、ジェロニモから唐突に声がかかる。

 「え〜っ?何時って言ったの?」

 「6時だ。」

 「なんで?どうして?」

 「早朝学習だと思ってくれ。わかったな?」

 「・・・は〜い。」

 理由はわからないが、とりあえず返事はしておくふたり。

 「お前達、ジェロニモに地学習っているんだっけ?」

 「そうだよ。ここから、10分位歩くと『断層』があるんだ。まだ、行った事はないんだけど・・・」

 「明日、行くとはきいてたけど、ねえ〜ジェロおじさん〜それと早朝学習と関係あるの?」

 「勿論。早朝『学習』だと言っただろう?」

 ジェロニモはいつもの優しい目をむけて、それだけ言うとリビングを出ていった。


 「あっそうなんだ・・・何するのかな?」

 「断層と早朝学習の関係???俺にはわかんねえな・・・」

 「誰もお前に答えを求めやしないさ。」

 「あんだと?」

 ジェットに突っ込みをいれるのはアルベルトの担当?である。

 「もう!すぐに始めるんだからあ〜」

 ローテ−ブルを挟んで始まった掛け合い・・・もとい今にも始まりそうな言い合いに、ソレイユが大人びた口をきいた。

 「フフッ、子供ニ言ワレテドウスル?」

 「そういう突っ込みをするイワン、あなたも子供なのに・・・」

 ルナまで大人ぶっている。

 「ようは、アルベルトとジェットが大人気ないんだよ。」

 ピュンマの一言でその場は閉められた。

 結局、誰も断層と早朝学習の関係はわからないまま・・・


さて、次の日の朝


 「ジェロおじさんおはよう。」

 「うむ。おはよう。寝ぼけてないか?」

 「大丈夫だよ。ねえ?こんなに早くに何するの?」

 「向こうに着いてからのお楽しみだ。」

 二人は首を傾げながらも期待を膨らます。本当はまだ眠ていたいのが本音だが、朝の清々しい空気の中、気分はほとんどお散歩と同じで、頭もスッキリとしてくる。10分も歩くと今日の学習現場に到着。

 「ほら、あれが断層だ」

 「うわ〜綺麗な縞模様だね。こんなところがあったんだ。」

 「ねえ?この縞模様が土の重なりでしょ?」

 「そうだ。」

 さっそく、 『お勉強』が始まった。

 「なんであの地層は斜めに重なっているの?」

 「斜めに重なったのではなくて、斜めに隆起したんだ。」

 「隆起?」

 「そうだ。地震のような地殻の変動によって、横から押された反動でこちら側の部分だけ圧力で歪んでもちあがったんだよ。こんなふうに・・・」

 何処から持ち出したのかスポンジのようなもので実際にみせている。あれこれと地層について説明をしている最中に、突然話が途切れる。


 「いいか?よくみていろよ。」

 ジェロニモが断層面を指差すと、ふたりはなにが起こるのかわからないまま、じっと指差したほうを見つめていた。しばらくすると、彼等の背後から昇って来た朝日が、断層を照らす。微妙な断層の影が縞模様をより一層引き立てて輝くようだった。

 「きれい!これを見る為の早起きだったのね?」

 ルナは一段と目を輝かせて歓声を上げた。

 「そうだ。自然が織り成すコントラストだ。ただの土が重なっているだけなのにきれいだろう?」

 「うん!これは、この時間でしかみれないね。」

 だんだんとあたる朝日が少しずつ断層を違った角度で照らしていく。

 ソレイユもただ見とれていた。

 「この時期朝日が昇る角度がちょうどここを照らすのだ。良い時期でよかった。さて、近くで化石でもみつけてみるか?」

 「出るの?」

 「さあ?やってみなければわからん。」

 ジェロニモが軽く(力をセーブして)岩を砕く。

 それを後ろからみていたルナがちょっと心配顔で

 「ジェロおじさん?あまりやると、自然破壊になっちゃうわよ?」

 「・・・加減しているつもりだが?」

 「もっと加減してもいいかも?」

 ジェロニモのパンチはまだ2発くらいしか岩にはあたっていなかったが、3人の足下にはけっこうな数の岩の破片の山が転がっている。

 「うぬ?気をつけよう。このくらいで十分だな・・・さて・・・」

 それから、朝御飯の時間まで3人はしげしげと岩を眺めて化石がいないか楽しんだ・・・もとい探したのだった。


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