7月27日・28日に行われた
代々木アニメーションの特殊メイク科の体験入学に行ってきました。
1日目は和田学院長による結果報告と、傷メイクの体験、
そして2日目はモナリザメイクの実演と、手の型取りの体験というスケジュールに
なってます。
■1日目■
はじめはメイクアップ・トレード・ショーのレポート。
ビデオを流しながら、和田学院長に解説してもらいます。
一応ダメもとでビデオをお借りできないかお願いしてみましたが、
プライベートなシーンも写っているので無理とのこと。
まぁ、当たり前ですね。ワガママ言ってすみませんでした。
そういうわけで、文だけの説明でご勘弁を。
6月24日 インターナショナル・メイクアップ・アーティスト・トレード・ショウ。
これはアメリカで行われる、Make-up Artist
Magazineが主催する見本市で
特殊メイク関係の業者が集まって、商品や新素材を宣伝、販売する催しです。
会場では特殊メイクの技を競うコンテストが行われ、
その中のHistorical Character Makeupという部門に
代アニ生徒はシード扱いという形で、毎年本選に参加できます。
1999年はシルベスター・スタローンのメイクで4位。
2000年はベートーベンのメイクで3位
そして2001年はポール・マッカートニーで優勝と、
確実に上位入賞を果たしています。すごい!
そして前回のレポートのように、今年はモナリザが予選会で優勝を果たし、
本選へ乗り込むことになりました。
会場は毎年同じ、ハリウッドから車で30分のところにある
パサデナ・コンベンションセンター。
会場内はこんな感じ。本家のHPから。
http://www.wcsl.org/recent/2002/makeup02.htm
すでに会場には他の参加者が作業を始めていて、
日差しが強い場所しか残っていませんでした。
暑いのと、明るすぎて色が分からなくなるのがキツかったそうです。
今回の最大のライバルとされたのがガンジーのメイクでした。
メイク担当はアメリカで勉強されてる日本人の方だそうです。
結果は2位でした。あ、画像ないや。(^^;)
そしてモナリザは見事優勝!
表彰では、優勝の発表の前にちらっとモナリザの方を見ちゃったりして
もうバレバレでした。(笑)
本選でも、出来の良さは群を抜いてましたね。
あと、ビデオでは会場の様子をいろいろと撮ってました。
目を引いたのは、リック・ベイカーの工房でNO.2アーティストの辻さん作製の
ディック・スミスの1分の3フィギュア(笑)
これ、ものすごい出来です。
本家の直リン。
http://www.wcsl.org/images/recent/2002/makeup02/DSC02111.JPG
ディック・スミスの誕生日に送ったそうです。
でも、家に置いとけないから、リック・ベイカーの工房で保存されてるとか(笑)
メイクアップ・アーティストには彫刻のセンスが大いに必要とされる、と
和田学院長はおっしゃってましたが、その最たる例ですね。
ちなみにビデオではスクリーミング・マッド・ジョージが来てて、
比較に横に立たされてました。(爆)
翌日は観光で、ハリウッドの看板の直ぐ近く(笑)まで見に行ったり、
ユニバーサル・スタジオに遊びに行ったりと
全部終わった後なので、思いっきり満喫してました。
お疲れさまでした。ヽ(^ー^)/
ビデオレポートの後は傷メイクの体験に移ります。
お題は「ハリーポッターと賢者の石」のハリーの額の稲妻の傷。
今回はワックスを使って傷を表現しました。

こういうの
まず、基本的な特殊メイクの説明から入ります。
フォーム・レイテックスを顔に貼り付けて、着色し、エッジをぼかして…という
このサイトに来る人にはおなじみの工程を解説してもらったんですが、
説明で見せたアプライエンスは、なぜかクリンゴン人の額の部分でした。(笑)
また、フォーム・レイテックスに替わる新素材として
最近シリコン・ジェルが注目されているそうです。
扱いが難しくて、完全に実戦に耐えるにはまだまだだそうですが、
期待の新素材ですね。
素材と技術の進歩で作業時間が短くなって、もうすこし手軽になれば
特殊メイクの機会ももっと増えるのではと思いますが、どうですかねぇ。
で、説明用にハリポタのビデオを流してたんですが、
講師の高田先生はハリポタの銀行のゴブリン(?)がお好きだそうで、
「あ〜、あぁいうの作りたーい。」(笑)とおっしゃってました。
う〜む、やはり自分で作れる人の台詞は違うよなぁ。うらやますい。(笑)
あと、学寮を決めるシーンで出てきた帽子を見て、
ドロロンえん魔くんのしゃっぽ爺にそっくりだよねと話してたんですが、
うなづいたのは自分だけ…。
他の参加者の人たちはチンプンカンプンだったようで、
ものすごいジェネレーション・ギャップを感じましたですよ。(笑)
実作業として、ワックスを指でこねて溶かして、額に貼り、
ワックスが指にくっついちゃうので化粧用の溶剤を塗ったガーゼで形を整え、
肌の部分とうまく馴染むように色を付け、細いヘラで稲妻の形に傷の形を作り、
そして傷の底の部分に暗い色、その上に血の色を置いていきます。
血の赤をリアルに表現するには、色の補色の関係でほんの少し緑を混ぜるとか、
基本の部分でもけっこう実戦的な観点から説明してくれました。
で、自分はと言うと、ワックスの色と肌の色がまったく同じで(笑)
手間をかける必要がありませんでした。
僕はかなり手先不器用なので、傷の形をつけるのにけっこう手間取って
結局他の人と同じくらいの時間がかかっちゃいました。む〜。
完成したメイクで写真を撮ったんですが、
ハリポタのポスターで、ハリーの部分だけ顔抜きという、
観光地のしょぼい記念撮影のような写真に。(´д`;)
後で写真送ってもらったんですが、
ウワーン! カコワルイ〜
ヽ(`Д´)ノ
さすがにネットに顔晒すのはなんなので、ちょっとご勘弁〜。(笑)
こんな感じで1日目が終わりました。
■2日目■
今日はいよいよモナリザメイクの実演です。
レポート用に写真撮影のお願いをしたんですが、
学校のイメージに関わるので、内容を確認してから許可を出すとのこと。当然ですね。
和田学院長にURLをお教えして、化けフェチ掲示板を見ていただくことに。
このサイトは内容が内容なだけに、かなり心配だったんですが
嬉しいことに、レポートを誉めていただき
途中途中で写真を撮らせていただけることになりました。
では、さっそく別室へ。

もう、アプライエンスの接着がほぼ終わりかけてました。
かなりペースが速いです。
わずか3時間ぐらいしかない間で完全に仕上げるため、
アプライエンスは塗装済みです。

メイクの練習は選考会前で5回、本戦前に5回ぐらいこなされているそうです。
さすがに手慣れた感じがしました。


全体としてはこんな感じ。

ちょっと貼り直し

写真を撮る間は邪魔にならないよう、カメラマンに徹してたので、
自然に作業を進めてもらえたと思います。
友達同士なので、色々雑談をされてたんですが
やはりメイクアップ科の生徒らしく、技術的な話が多かったです。

さすがにジッとしているのは辛いので、時々足をパタパタしてました。(^^)

モナリザの談笑

これはライフマスク。

モデルさんが持っているのは接着剤の入ったコップ。
接着剤は現在はスピリッツガムではなく、
医療用のプロスエードに移行しているという話です。
水溶性があり、保ちもいいとか。

後ろから。
髪の長いキャラクターなので、髪の留め方はこの程度で十分です。

乾きを早くするためにドライヤーを使います。
ここで昼食タイムになったので、お呼びがかかりました。
本音を言うと、完成までずっと写真撮ってたかったんですが、
それはあまりにも失礼なので、ちょっと後ろ髪をひかれながら元の教室へ。
あ、カレー、美味しかったです(笑)
そして手の型取りの体験へ。
部屋を移動する時に、メイクをしてる部屋に寄らせてもらいました。


残り1時間半ぐらい。もうここまで進んでます。
型取りの体験では、生徒さんが手伝ってくれたんですが、
予選会でブルース・リーのメイクを担当された方でした。
ちなみにグラディエーターのメイクのモデルさんです。
「グラディエーターのメイクのモデルされた方ですよね」って話したら
あのメイクちょっと出来が良くなかったので、本人は苦笑いしてました。
型取りをしてる間、いろいろと面白い裏話を聞かせていただきました。
実際に現場で型取りをする時、閉所恐怖症ではないですが、
完全に視界が塞がれるのが嫌な俳優さんもいて
そういう時は顔を半分ずつ型取りして、足りない部分は造形で何とかするそうです。
逆に葉月玲於奈は、型取り大好き。
パックみたいで気持ちいいと言って、非常に楽しんでたそうです。
乳房の型取りはとにかく形が定まらないので、非常に難しいそうです。
立つとたれるし、仰向けだと広がるし、
逆にうつぶせでは、ミサイルみたいな胸になっちゃう。(笑)
で、型取りは、手をすくうような形にしてアリジネイトで覆い、
石膏で固める従来通りの手法で行います。
アリジネイトは時間短縮のため、お湯で溶かしたので
暖かかくて気持ちよかったです。(笑)
その後、プラスターバンデージ(石膏包帯)で固めます。
できた型に石膏を流し込んで、できあがり。
あ〜、わかりづらい。
モナリザだけじゃなくて、体験入学全体のレポートってことにして、
全部写真撮らせてもらえばよかったよ〜。(涙)
一応、こんな出来になりましたよ。

男の手で、つまんないですが。(笑)
そしてメイク完成。


やはり上手いです。

胸の部分に注目。ちょっとすみませんが
地肌との色の違いを見てもらうために載せておきます。

表情を作る練習はかなりやったんですか?という質問に、この表情。

メイク担当の真下さん。
うつむいてる写真になって、すみません〜。(´д`;)
手に持っているのは、優勝のトロフィー。
題材にモナリザを選んだのは、直感とモデルで決めたそうです。
確かに目元など、形に手を付けられない部分は題材に似てますね。
ちなみに、予選会ではアインシュタインのモデルでした。

モデルの森田さんはメイク前の写真を撮れなかったため
仕方ないので、宇宙船の代アニの広告から。
もうちょっと良い写真使えばいいのに〜。
実物ははるかにカワイイです。(´∀`)

で、森田さんがメイクを担当したのが、ニルヴァーナのカート・コバーン。
あぁ、ややこしい。(笑)

特殊メイク科は次年度から1年過程になります。
やはり費用、時間の問題で要望が多かったそうです。
習熟度の問題で、今までのクォリティが保てるかなと心配ですが、
やる気のある生徒さんはたいてい授業が終わった後にも練習してるので
そこら辺は大丈夫かな?
あと、実際にプロの現場に行って見学したり、手伝ったりすることもあるそうですし。
ちなみに生徒さん達はこんなこともやってます。
スターウォーズ・エピソード2の公開時、
近衛兵の軍団と皇帝のメイクで映画館に乗り込んだそうです。
大受けだったとか。(^^)

FRP製
こちらはイウォークの着ぐるみ。

150cmぐらいの女の子が入ったそうですが、夏場はキツイですね、これ。
近所に新宿御苑で撮影してきたそうです。子供に大人気。
また、川崎のハロウィーン祭りに参加して
コンテストで毎年優勝をさらってるそうです。(笑)
時間があったらレポしに行きますね〜。(^^)
前のレポートでも書きましたが、メイクや造形を志す人は
代アニ・特殊メイク科おすすめです。
こうした専門学校に入る時に何より必要なのは、やる気と目的意識です。
やる気だけでは方向性が見えなくなるし、
目的意識がなくては先に進むことはできません。
そこら辺を踏まえて頑張ってくださいね! Σd
(´∀` )
ここら辺でレポートを終わりにしたいと思います。
モナリザメイクの真下さん、森田さん、お疲れさまでした。
そして代アニの和田学院長、高田先生、本当にありがとうございました!
また遊びに行きたいなと思うんですが、
入学しないのに、体験入学に行っても悪いな〜という気も…。(´д⊂)